にじ343号

11月のウォーキングは初冬の信夫山
3年ぶりに信夫山を訪れます。今回は信夫山の中腹にある舗装された山道を約35分のウォークです。アップ・ダウンはスタート後の上りとラストの下りのみで、あとは平坦な道を歩きます。落葉を踏みながら初冬の山の雰囲気を味わいましょう。
歩行時間も短くしましたので、今年最後のウォーキングに気軽にご参加ください。
日にち:11月25日(水)
集合:信夫山護国神社前 13時
解散:県立美術館前駐車場 14時
※ 集合場所と解散場所が異なりますので間違えないようお願いします。
飲み物は各自ご持参ください。
雨天時は中止いたします。

※ 来年度のウォーキングへのご意見・ご希望を事務局にお寄せください。
新型コロナ感染拡大の影響で、今年度は4回だけ、しかも午後だけのウォーキングとなりました。来年度は4月から開始できるように願いつつ準備を行います。ウォーキングで訪れる場所、歩く時間や距離、休憩などについて、ご希望をお寄せください。また、昼食を持たずに午後だけの形がよいか、昼食持参でお昼休憩時の団らん、情報交換もあった方がよいかなどについてもご意見をお待ちしています。皆さまからのご意見を参考に、来年度の計画を練りたいと思います。よろしくお願いいたします。

今年度後半の活動について

今年度も残り5ヶ月となりました。10月に理事会を行い今年度後半の活動について方針を話し合った結果、残りの期間もこれまで同様、コロナ感染に留意しながら活動を行うことを確認しました。
今後の行事として、12月~3月のヨーガ教室は例年通り行います。具体的内容は次号でお知らせします。
また、音訳ボランティアの毎週火曜日定例研修会も人数を絞って再開しました。
公開バザーは中止しましたが、人数限定の縮小版バザーは12月まで継続していますので、空いたときにゆっくりご覧ください。

情報コーナー「ニポラチャンネル」(続)

「にじ」339号でお知らせした「ニポラチャンネル」のその後のメニューをご紹介します。見えない・見えにくい人やボランティアのために、iPhoneの操作などを動画で分かりやすく解説するユーチューブのサイトです。その後、17回まで動画がアップされています。
第10回 ZOOMミーティングの参加方法
(iPhoneとパソコン)
第14回 新型コロナウイルスの接触確認アプリのインストール方法
第15回 iPhoneアプリらくらじの紹介
など、日本ライトハウスの松本さんが、実際に操作をしながら、ゆっくり分かりやすく説明されています。そのほか、日本ライトハウスの職員の方による白杖の紹介などもあります。
「ニポラチャンネル」で検索すると簡単にアクセスできますので、まだの方はぜひお試しください。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
トレッキング ススキの海を漂えり

本多春美さん(福島市)
カレンダーめくりすぎたらもう師走

谷田川正さん(郡山市)
しずしずと秋の移ろい深みつつ
オータムリーブスのジャズに聴き入る

三浦寛さん(国見町)
きれいだね月見る月はと妻は言う
グラス片手に涙も飲み込む

穴沢勲さん(会津若松市)
オンライン ズームとアプリなんじゃそりゃ
ひらがな漢字肩身が狭い

小板橋順二さん(猪苗代町)
月居(お)りの峰のもみじ葉姫の織る
錦纏いし袋田の滝

矢島秀子さん(南相馬市)
放射能に追われ追われし避難所に
夫(つま)の位牌を抱(いだ)きて眠る

武田栄子さん(福島市)
震災をテレビで映す九年目
親の悲しみ未だ癒えずに

宮崎英幸さん(福島市)
待ちまちし朝ドラ「エール」の再開に
元気いただき一日(ひとひ)始まる

お知らせ
●1890年11月1日に日本の点字が制定されてから今年で130年になることを記念して、講演会が開かれます。毎年サイトワールドが開催される会場で人数制限を行って実施されますが、その模様がユーチューブでライブ配信されますので、関心のある方は視聴してください。
日時:11月1日(日)10:30~12:30
講演:
①「点字は私の父、指点字は私の母」福島智氏(東京大学先端科学技術研究センター・教授)
②「<暁天の星>から<満天の星>へ 点字をめぐる不易・流行」岸博実氏(日本盲教育史研究会事務局長)
※ YouTubeURL https://youtu.be/MyTumzy3fnU
主催:日本盲人福祉委員会、日本視覚障害者団体連合、日本点字普及協会、日本点字委員会
後援:文部科学省、厚生労働省、点字毎日
●国税庁から点字広報誌「私たちの税金(令和2年度版)」が届きました。点字版(156頁)、拡大文字版、音声デイジー版があります。税金はこう使われる、税金の種類、申告と納税の仕組み、所得税や消費税、税額控除、障害者と税金などの項目があります。貸し出し希望の方は事務局までどうぞ。
●点字編集システム7の更新プログラム(Ver.7.6.0)が公開されました。メニュー「ヘルプ」の「更新の確認」で、ダウンロードとインストールができますので、点訳者は最新バージョンを使用しましょう。今回の更新では、墨訳表示の不具合が多く解消されました。
たとえば、
・数字の直後に二重大文字符があった場合、そのあとの英文字が正しく墨訳されない問題を修正
・第一カギの中に@(アットマーク)が入ると、墨訳できない問題を修正
・2級英語点字で、外引符13456外引符閉じ改行・改頁のとき、13456がyouにならずYになる問題を修正
・文中注記符が、より正しい墨訳となるよう改善
・「アリガトー」ッテという表現でカギ閉じと促音を第1指示符閉じとして墨訳する問題を修正
・点字表示サイズで選択できるサイズを増やした
・編集画面の中央表示機能、1行表示機能、ファンクションキー表示機能を追加
などです。その他にも多くの機能が改善・追加されています。マニュアルの更新履歴に記載がありますので確認してください。

坂下さんの 「私のおすすめ」

『怖い女の話』柴田哲孝著・・・カマキリの雄が交尾するとき、そのさなかに雌に頭から食らい尽くされ死んで行くといいます。逃げようともせず、あらがおうともせず、ただただ食らわれ死んでゆくと言われます。
それは善でもなければ悪でもないのでしょう。
生物としてカマキリが子孫を残し、生き残って行くための自然のままの本能的なことわりなのでしょう。
首都圏連続不審死事件。2007年~09年にかけて一人の中年女性の周辺で6名の男性が次々と不審死を遂げました。当初それらは全て事故死・自殺として行政処理されました。しかし余りに異常な連続死に警察当局が強制捜査に入りました。
2010年1月、連続殺人事件として犯人木嶋佳苗が逮捕されました。1974年北海道生まれ。その詐欺の手口は、嘘が得意で、騙し取った金で家賃約22万円の西池袋3丁目の高級マンションに住み、ベンツを乗り回していたといいます。また「吉川桜(よしかわさくら)」という偽名を用い、「父親は東大教授で、自らはピアノ講師、フードコーディネーターである」と騙っていたといいます。
警察の捜査は決定的な証拠を見いだせぬままに困難を極めたと言います。6名の不審死を確認しながらも、殺人事件として立件できたのは3名のみでした。
検察側は、論告において「窓の外には夜空が広がっている。夜が明けると、雪化粧になっている。雪がいつ降ったかを見ていなくても、夜中に降ったと認定できる」との比喩を使い、状況証拠の積重ねのみで木嶋の犯行を十分立証できると強調しました。(うわっ!これで本当に裁判で勝てるんですか!)
審理はもつれにもつれ、最高裁判所まで争われましたが、そのあまりの異常さ故に、死刑判決がくだされ、現在獄に繋がれ、刑の執行を待つ身となっています。
この事件は当初各マスコミでも大きく報道され、全国的にも注目の的となりました。犯人とされた木嶋佳苗は、取り立てて人々の注目を引くような美形でもなく、平凡な小太りの中年女性でした。にも関わらず、これと目をつけられた男たちは次々と、まるで魅入られたように引き寄せられ、結婚し、あるいは結婚の約束を交わし、一生をかけて蓄えた財産の全てを貢ぎ、生命保険・各種証券、それら全てを木嶋佳苗の名義に、愉悦の中、嬉々として書き換えていったのです。
生物として、男が持って生まれた、抗うことのかなわぬ、恐ろしいまでの性(さが)とでもいうべきものなのかもしれません。
さらにこの裁判の審理が継続された中で瞠目すべき事象がありました。その全ての審理の過程、法廷の傍聴席には毎回立錐の余地なく、必ず老若の区別なく、女たちが座り続けたのです。木嶋佳苗の一挙手一投足、一言半句、それらの全てを見逃すことなく聞き逃すことなく食い入るように見つめ続けていたといいます。この平凡な中年女が、どのようにしてなぜ男たちを次々と愉楽の糸で絡め取り籠絡することができたのか!
木嶋佳苗は法廷において、静かに語っています。「全てを許すこと、全てを包み込むこと、全てを受け入れ拒まないこと、そして、自らを常に一段低い立場に置き全てを聞き入れること、男を介護するようなものでしょうか」
今回は、ひとたび思いを定めたときの恐ろしい女たちの物語。心ゆくまでご堪能あれ!(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


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