にじ292号

     交流会へどうぞ

 年に一度の交流会が近づきました。第24回となる今年は、「夏に負けない!」をテーマに、講話や調理の献立・午後のプログラムを考えました。例年より一週間早い開催のため、当日の天候が心配ですが、会場内では暑さを忘れて一日たのしく過ごしましょう。
 日時:8月21日(日)10:30~15:00
    受付 9:30より
 会場:AOZ(MAXふくしま4階)
    主会場 大活動室2・3
    フラダンス・合唱 大ホール
    料理 調理実習室
 参加費:500円(昼食代を含む)
 プログラム:
  9:30 受付開始
 10:30  開会  オリエンテーション
 10:35~10:50  自己紹介
10:50~11:40 講話
「夏の疲れを残さない献立」
      福島市健康福祉部健康推進課成人保健係主任栄養士 早田 陽子さん
 11:40~13:20 カンタン料理と昼食
13:20~14:00 フラダンス
   フラサークルにじの発表
     「月の夜は」「四季の歌」「真珠貝の歌」
   踊ってみよう! (指導:鈴木洋子先生)
 14:05~14:50 コーラス
   コールファンタジーの皆様
   一緒に歌いましょう!(指導:伊澤幸子先生)
 14:55 閉会

 お昼休みの時間に大活動室で、MAXで買えるものを含め、便利グッズの展示を行います。また、「小原眼鏡」さんにご協力いただき、「地デジが聞けるラジオ」をはじめ、拡大鏡などの展示・説明をしていただきます。
 すでに申込みを受け付けておりますので、参加されるかたはお早めにお申し込みください。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

   小旅行受付、8月1日からです

 世界文化遺産・平泉中尊寺を訪ねる小旅行の日程が決まりましたので、お知らせします。
 参加申込み受付は、8月1日(月)午前9時からです。
 日にち:9月16日(金)
 参加費:3000円
 スケジュール
8:00  福島駅西口地下通路出口集合
8:10  出発
   東北自動車道
9:20  鶴巣PA 休憩
 10:30  中尊寺到着
 10:45  金色堂見学、かんざん亭で法話など
 13:00  平泉レストハウス
         昼食&おみやげ購入タイム
 14:10  平泉出発
        菅生または蔵王SA トイレ休憩
 16:30  福島駅西口到着
 定員:ボランティアを含め 46名(先着順)
 定員になり次第締め切ります。

   後期高齢者医療被保険者のみなさんへ 被保険者証更新のお知らせ

 後期高齢者医療の被保険者証は、毎年8月1日に更新することになっております。
 7月中にお住まいの市町村から、新しい被保険者証をお送りしますので、8月1日以降に医療機関で受診をする際には、必ず新しい被保険者証(ピンク色)を窓口にお出しください。
 なお、今までお持ちの被保険者証(オレンジ色)については、なるべくお早めに、お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課まで返却いただきますようよろしくお願いいたします。
 また、視覚障がいをお持ちの方の被保険者証に点字シールの貼付を希望する場合は、被保険者証を持参のうえ、お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課にお申し出ください。

 お問い合わせ先:
  お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課
  または 福島県後期高齢者医療広域連合事務局
  電話 024-528-9025(代表)

    短歌・俳句・川柳

           柳沼友治さん(郡山市)
枇杷の実や枝々揺らし小鳥食む

           谷津フク子さん(郡山市)
紫蘇をもみ指赤くして夏向かう

           矢島秀子さん(南相馬市)
半纏木(はんてんぼく)の葉陰のもとに聞く歴史
      自動車道に描く奥州路

           穴沢勲さん(会津若松市)
雨降らず降るのは妻のグチばかり
      いつまで我慢俺の人生

           武田栄子さん(福島市)
除染せし土にまぎれて咲き初めし
白つめ草に遠き日思ひぬ

           三浦寛さん(国見町)
梅雨空に天を仰ぎてアジサイが
      心のどこかで夏を待つ

           谷田川正さん(郡山市)
始めたる18からの選挙権
      国の導き今後は如何に

           宮崎英幸さん(福島市)
庭木々に年々鳴きし鶯を
      今年は聞かず梅雨に入(ゐ)りたり

   古刹巡り
             福島市 宮崎英幸
ボランティアの説明受けつつ吾が町の
      寺町通りの古刹巡りぬ
戦国の世にあり支配者変はりしに
      寺々残るは仏心(ぶつしん)による
お釈迦様と生(あ)れし日同じ吾なれば
      懇ろに触る無憂樹(むゆうじゅ)の葉に
闇市を仕切りし古市(ふるいち)親分の
      墓に偲べり終戦の頃
板倉藩の菩提寺といふ常光寺
      偉容を誇る高き鐘楼

 ※ 街中ウォーキングの感想を短歌で寄せていただきました。

お知らせ
 ● 8月10日(水)~16日(火)、サポートセンターにじは夏季休暇のため休館といたします。皆様にはご不便をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。
 ● 9月7日(水)から腰の浜会館主催の「点字講習会」が始まります。点訳ボランティアの仲間を増やすための講習会ですので、お近くで点字に関心がある方がいらしたらぜひ勧めてください。申込みは腰の浜会館へ(電話 533-5261)

     JRPS福島からのお知らせ

 「JRPS福島」からイベントのお知らせです。
 イベント名:「歩行訓練」
 日時:平成28年9月20日(火)
     10:00~15:00
 場所:郡山労働福祉会館
     (TEL 024-932-5279)
 集合:郡山駅在来線改札口1階 9:30
 参加対象者:歩行訓練に興味のある方
 内容:白杖、手引き、歩行訓練
 参加費:無料、昼食付き(軽食)
 申込み締切日:8月31日(水)
 申込み・問合せ先:穴沢勲さん
  TEL 090-2367-4816
  メール takenoro.kennoro.1027@docomo.ne.jp
 10月30日には、鏡石の岩瀬牧場にて牧場探索、バーベキュー交流会を予定してます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

    坂下さんの 「私のおすすめ」
『人間失格』太宰治著・・・数千人に一人あるいは数万人に一人、生まれながらにして、きらめくような才能に恵まれた人々が存在します。そのあふれるばかりの才能が幸せな人生を約束するかといえばそうとばかりも言えないようなのです。
 内在し激しく燃え上がる才能はその人をして焼きつくし、我が身と我が心さえもずたずたに切り刻み懊悩の末、悲惨な最後を迎えることさえあるのです。
 太宰治(本名:津島修治)、1909(明治42)年6月19日、青森県北津軽郡金木村誕生。津島家は青森県津軽地方でも屈指の名家とされています。この一族からは今にいたるまで政治・経済・学問・芸術といった広い分野に多才な人材を輩出しています。
 太宰もまたこの一族の血筋のもとに生を受けました。幼い日から明晰な思考力と鋭い感受性を示す少年であったといいます。古里の旧制中学・高校を卒業し、最終学歴は東京帝国大学仏文科中退。
 その間小説家として主題を人間の心理に求めた幾つかの作品を発表しました。しかしそれらの作品はその当時の文壇においても一般社会においても高く評価されることはありませんでした。
 第1回芥川賞候補となりますが、選考委員である川端康成から「作者、目下の生活に厭な雲あり」と私生活を厳しく評されます。これにたいして太宰は「小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか」と文芸雑誌上で反撃しました。
 第3回選考会では仇敵であったその川端康成にまでも選考を懇願する手紙を送っています。この時代にはすでに太宰の生活は荒れに荒れていたようです。共産主義に傾倒し、あるいは違法薬物に依存し自殺未遂を繰りかえします。そして1948年(昭和23年)6月13日に山崎富栄と共に玉川上水に入水・心中を遂げました。享年38。
 今回取り上げました作品、「人間失格」はこの心中直前に書き残された著者絶筆作とされています。
 「恥の多い生涯を送って来ました。」との文章からこの作品は書き出されています。他人の前では面白おかしくおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出す事のできない男の人生(幼少期から青年期まで)をその男の視点で描いて行きます。
 「自分」は人とは違う感覚を持っており、それに対して混乱し発狂しそうになる。それゆえにまともに人と会話ができない「自分」は、人間に対する最後の求愛として道化を演じる。中学校時代、その「道化」という自らの技術が 「わざとしているんだろう」と一人のひ弱な少年により見抜かれそうになり、恐怖します。その後、旧制高校において人間への恐怖を紛らわすために酒と煙草と淫売婦と左翼思想とに浸ります。やがて、家族の手により脳病院へ入院させられます。そして自分は狂乱し人間を失格したのだ、と確信するに至ります。
 過去あまたの作品が個性的な文士たちにより編まれ世に発表されて来ました。しかしそのほとんどは時の流れの中に消えさり、人々の心に残るものは極めて稀なものと言ってよいでしょう。
 あふれるばかりの才に恵まれながら辛く苦しい一生を送らなければならなかった太宰の作品は今に至るも人々の心を捉え、なかんずく自我に目覚め悩む多くの若者たちによりそれらの作品は途切れることなく読み次がれているのです。太宰の魂よ、安らかなれ。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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