にじ315号

7月のウォーキング 日赤福島県支部と血液センター

7月は暑い日が予想されますので、ウォーキングの時間を短くして日本赤十字社福島県支部と血液センターを訪ねて組織や活動について学びます。年末の助け合い募金や災害時に赤十字の名前を耳にすることはあっても内容はよく知らないという人も多いのではないでしょうか。赤十字を理解することができるとよいなあと思います。そのあとで支部の周辺を散策します。 日赤支部の南には済生会病院、東には明成高校があり、田んぼの間など自然の中を歩きます。周囲には高い建物が無いので、天気がよければ、福島市を囲むほとんどの山々を眺めることができます。
日にち:7月25日(水)
集合:日赤福島県支部1階ロビー 11:00
解散:日赤福島県支部1階ロビー 14:00
昼食と飲み物は各自ご持参ください。暑い日が予想されますので帽子等、暑さ対策をお願いします。また、コースの中には砂利道がありますので歩きやすい靴でご参加ください。
雨の時は日赤支部と血液センターを見学した後、日赤支部の会議室をお借りして過ごします。

ミニ交流会&白杖体験会in南相馬市

今年は、南相馬市でミニ交流会ならびに白杖歩行の体験会を行います。
南相馬市や近隣にお住まいの方で「にじ」をお読みの方、ぜひご参加ください。また、にじの会に関心をお持ちの方がいらしたらお誘いください。
にじの会の各担当スタッフ、ボランティアがお待ちしています。
午前はミニ交流会を行います。にじの会の活動をご紹介したり、皆さんからの質問や希望などをお聞きしたり、懇談をして楽しいひとときを過ごしたいと思います。
午後は日本盲導犬協会仙台訓練センターのご協力をいただき、初めての方を対象とした白杖体験会を行います。午後の参加もお待ちしています。
また、初めてではないが、自分の歩き方を確認したいという方もご参加ください。
日にち:8月20日(月)10:00~15:00
時間:10時~12時 ミニ交流会
13時~15時 白杖体験会
会場:南相馬市社会福祉協議会原町区福祉会館
南相馬市原町区小川町322-1
Tel 0244-24-3415
問い合わせ・申込み:にじの会事務局
※ 会場の都合により、開催日が変更になりましたので、ご注意ください。

交流会のお知らせ(第1報)

今年も、AOZで交流会を行います。
楽しく交流ができるよう、計画を練っていますので多くの方のご参加をお待ちしています。
今年は、福島市が各地域での参加を促している「ももりん体操」の体験、発売が開始された「プレクストークPTR3」の体験、津軽三味線の演奏などを予定しています。
詳しくは次号でお知らせしますが、9月2日(日)を予定に入れておいてくださるようお願いします。

日本盲導犬協会から盲導犬体験歩行会のお知らせ

日本盲導犬協会スマイルワン仙台では1泊2日で盲導犬とあるき、一緒に生活する体験会を行っています。街中を盲導犬と風を切って歩き、盲導犬との生活体験をとおして盲導犬歩行を体験してみませんか?盲導犬訓練士や盲導犬ユーザーがあなたのギモンに答えます。
開催日
第3回 7月14日(土)から7月15日(日)
第4回 8月25日(土)から8月26日(日)
※各回とも1日目の10時開始、2日目の12時解散予定
会場 仙台訓練センター(スマイルワン仙台)
対象 東北及び新潟にお住まいの見えない・見えにくい方
参加費 無料(1日目の昼食・夕食、2日目朝食の準備有)
※会場までの往復の交通費はご負担いただきます。また前日泊、家族での宿泊も可能で、その場合の宿泊費・食費は不要です。
定員 4名
問い合わせ・申し込み:日本盲導犬協会
スマイルワン仙台 ユーザーサポート部
〒982-0263 仙台市青葉区茂庭字松倉12-2
TEL 022ー226ー3910

福島県ロービジョンネットワーク第23回フォーラムのご案内

第23回フォーラムのご案内です。
今回は、スポーツを楽しみ、活躍しておられるお二人のお話をうかがいます。また、サウンドテーブルテニスを楽しんでおられる皆さんの様子をビデオで紹介します。たくさんの方のご参加をお待ちしております。
期日:7月22日(日)10:00~12:45
受付 9:30より
会場:郡山市 総合南東北病院内 大講堂
テーマ:障害者とスポーツ
・「重度障害者が野球をやりたいですって? 野球は夢を育むのです」東京・竹川病院 ハウスキーパー  東京ロッキーズ 元代表   石崎 隆 氏
・「見えない壁だって、越えられる」NPO法人モンキーマジック 代表理事  小林 幸一郎 氏
・ビデオ 「サウンドテーブルテニスは楽しい!」
参加費:500円 事前登録は不要です。
機器展示も予定しています。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
水中に別世界在り青田波

丹治恵子さん(福島市)
おばんです アイを語るのカエルたち

佐藤カツ子さん(福島市)
卯の花の板にさわりつつ我が見しが

宮崎英幸さん(福島市)
花水木の咲けりと聞きて寄りゆくに
枝移りつつ幼鳥の鳴く

小板橋順二さん(猪苗代町)
公園の芝砂利クローバー変わる道
少年のごと樹の間手引かる

矢島秀子さん(南相馬市)
気がつけば夫(つま)を送りし女(ひと)よりぬ
よしもわるしも今は思い出
武田栄子さん(福島市)
見えざりし我が手に触るる藤の花
皐月の空に香り花散る

三浦寛さん(国見町)
初挑戦会津の種子(たね)を我地でも
伝承野菜に不安と期待

穴沢勲さん(会津若松市)
支えられチームメイトに感謝して
残りの人生パワーで前進

谷田川正さん(郡山市)
梅雨晴れ間映えて眩しや紫陽花の
七色変化は視る度楽し

チェンソウの音
福島市 宮崎英幸
ボランティアに引かれて歩む公園に
澄みて聞こゆる鶯の声
大方の花散り終へし公園に
空気震るはすチェンソウの音
踏みゆける草生(くさふ)に交じるクローバーに
兎を飼ひき日の甦る
巣の辺り歩む吾らかヒヨドリの
鋭(と)き声忙し威嚇するごと
公園のベンチに屯す野良猫ら
近くを通るに逃げやうとせず

牧野功芳さんの私のおすすめ

『出世侍』千野隆司著・・・藤吉は、上州利根川河畔の村で水呑百姓の子として生まれた。10歳をすぎた頃、土地の名主屋敷に奉公に出された。影日向なくより働き中でも馬の面倒をよくした。そんな藤吉に屋敷の娘おあきは字の読み書きを教え始めた。藤吉は見目麗しいおあきのそばで字を習うことの幸せはもちろん「学ぶ」ことの喜びと同時に未来への夢のようなものが胸の奥に育っていく感じに我ながら驚くのであった。
藤吉15歳の頃おあきの縁談が調い、嫁入り支度の買い物のためおあきの供を命じられたある日、出先の町の神社でおあきは藤吉のためにひとつのお守り袋を買ってくれたのである。
「これを私だと思ってこれからもしっかり勉学に励み自分の夢に向かって頑張るのよ」藤吉はあまりの嬉しさに胸を熱くし、おあき様は自分の女神様だと深く心に刻み、この先様々な苦難に接する度、そのお守りをいつも力いっぱい握りしめることになるのだった。
藤吉17歳の頃梅雨が長引き大雨が続いてあわや利根川の堤防が切れそうな事態が発生した。ちょうど知行地見聞のため当地を訪れていた領主の家来は「堰を切って水を逃がせ」と怒鳴る。しかし藤吉は頑としてその命令に抵抗するのであった。堰を切ることによって、自分の村は助かっても下流の多くの村の田は水没しその年の稲は全滅することを知っていたからだ。藤吉はみんなで力を合わせて堤防を守るのが大事だと叫ぶ。村の手だけではとうてい間に合わない。藤吉は隣村へ加勢を頼みに走った。だがその対応はケンモホロロ。あげくに殴る蹴るの乱暴まで受けるのだった。
藤吉は必死で説いた。地面に頭をこすりつけながら説いた。「これは決して我が村の利益だけのためではない。流域の村々みんなのために成さねばならないことなのだ」と。
やがて藤吉の説得に村人達は理解を示し、大急ぎで堤防工事に駆けつけ必死の作業の結果どうやら堤防は破れずにすんだ。
そのありさまを見ていた領主の永穂忠左衛門は、藤吉に江戸へ出て我が屋敷の中間とならないかと誘うのであった。
かくして藤吉は江戸へ出て永穂家の中間となった。馬に詳しい藤吉は、屋敷の若殿の供として学塾や弓道場へ同行するようになり、若殿のそばで講義を聴き、弓の稽古もする機会を得るようになった。そんなある日、永穂家に恨みを持つ一団に乗馬訓練中の若殿が拉致される事件が突発。藤吉は、間を置くことなくそばの馬を借りて悪党らを追跡、無事若殿を救出。殿は喜び藤吉を中間から若党へと昇格。軽輩とはいえ若党は士分、藤吉の生まれ故郷にちなんで「川端」という苗字を賜った。若殿から一層信頼されるようになった藤吉は、弓の鍛錬にも力を入れ、力量も次第に豊かになってゆく。
永穂家の奥方の姪に当たる小笠原家2500石の千寿(ちず)姫が当家を訪れた際、その冷淡とも表すべき振る舞いの中に気品と優れた美貌を目にした藤吉は初めて我が胸底に燃え上がる異常な感情におののく。おあき様はあくまでも女神様であるのに対し、千寿姫は一人の女性としていつかその手が届きそうなそんな夢さえもてる相手として、絶対の秘密として心の奥深くしまいこむ藤吉であった。
千寿姫誘拐の事件が起きた。藤吉は逃げ去る大川に浮かぶ船の上に、悪人に押さえつけられている千寿姫の衣装を遠目にとらえた。暗闇の川面を1本の矢がヒューと走る。狙いはたがわず悪人の肩を射抜いた。千寿姫奪還に、お礼として身分不相応な重籐(しげとう)の弓と千寿姫手縫いの錦のはぎれをつないだたすきが贈られた。
弓隊の組頭小出の殿からの誘いを受け、10俵3人ぶちの中小姓として長穂家を去ることとなった。小出家では百姓あがりの藤吉に対し、あらゆるいじめと悪巧みをしかける先輩たち。そんな日々の中でお守りとたすきが藤吉の生きる支えであった。将軍他、諸大名観覧の流鏑馬大会のおりに見せた藤吉の技に弓の先輩でもある香坂平内が我が娘・楓の婿にと懇望される。楓は一人娘ながら重い病で余命いくばくもない身なれど平内は父として娘の花嫁姿を見たい。楓に女としての晴れ舞台を味わってもらいたいと願うのだった。
藤吉の思いは揺れた。平内親子の気持ちにも答えたい。我が身の出世をもちらつくが、心の奥深くに住まう千寿姫の面影に卑怯なうらぎりは許されない・・・。
そんなある日、千寿姫と話す機会に恵まれた。千寿姫は言う「楓さんとは幼馴染。たとえ祝言をあげても夫婦の契りを結ぶことは出来ないのだからあなたの想い人を裏切ることにはならない。どうか楓さんの最後をみとってあげて」藤吉は平内の申し出を受け、楓との祝言をあげた。白無垢を着て布団に横たわる楓の手を取り唇をそっとその額におしあてる。そんな初夜を過ごした夫婦、楓の頬には幸せの血の色がほんのりと、一月後楓は不帰の人となった。
平内はすぐに隠居届けを出し、藤吉を香坂家の跡取りとした。250石「香坂藤吉」の誕生である。
千寿姫の小笠原家は2500石。まだまだ花は高嶺に咲いている。藤吉の未来は?千寿姫との関わりは?
(1~3は点訳・音訳あり、4・5も着手)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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