にじ386号

今年度の各種講習会開始

今年度もボランティア養成講習会が始まりました。 音訳講習会は、6月6日~7月11日、毎週木曜日、6回、点字入門・基礎講習会は、9月4日~1月15日、毎週水曜日、18回、ともに、午後1時30分~3時30分、腰の浜会館で行われます。
このほか、点字学習指導員講習会も6月5日~7月10日まで、腰の浜会館で開催されます。
なお、ウォーキングボランティア講習会は5月に終了し、新たなメンバーが活動を開始します。
活動を途切れなく続けていくには、新たな力が必要です。お近くに、ボランティア活動に関心のある方がいらっしゃったら、ぜひ情報をお伝えください。ご協力をお願いいたします。
音訳・点訳講習会の申し込みは、腰の浜会館(電話:533-5261)です。

2023年度の活動報告
1 社会参加支援活動
(1) 交流活動(回数、参加者数)
お花見ウォーキング 4月12日  26名
交流会  9月3日 AOZ    79名
小旅行 10月13日 松川浦   42名
バザー 11月11日       92名
ウォーキングクラブ   23回 257名
パソコンクラブ     21回 101名
フラダンス教室     12回 139名
チャレンジクラブ    48回 310名
卓球台使用       63回 253名
ミュージックベルクラブ 20回 179名
(2) 支援活動
パソコンボランティア  クラブ活動の他随時
点字学習サポート  学習者3名  92回
対面音訳  利用者2名  41回
外出サポート(個人) 利用者5名  13回
日常生活用具申請           2件
便利グッズ 17件  32点
センター利用(事務局員・クラブ活動を除く)
ボランティア    延べ  2,847名
利用者       延べ   109名
2 情報収集支援のための点字化・音声化活動
(1) 図書製作数(タイトル、巻数、ページ・時間)
点訳  254 628巻   64,525頁
音訳      16  241時間42分
テキストデイジー  34 8,841頁
テキストデータ   9 1,675頁
墨訳  14  80頁
(2) 貸出数(タイトル数)
デイジー図書 1,333
点字図書 210(654巻)
デイジー(月刊雑誌)  88
(3) サピエ図書館活動(タイトル数)
(ダウンロード・データアップの順)
点字データ    7,185  146
音声デイジー 4,252  5
テキストデイジー  612   34
オンリク数 送信 129  受信 105
(4) 時刻表(2024年3月 改正版)
福島県内版 13部  郡山版 13部
プライベート版 32部 東海道新幹線 8部
(5) 音声コード(ユニボイス)作成
ヘルプマークリーフレット   2ページ
福島市障がい福祉のてびき 117ページ
第7期福島市障がい福祉計画 56ページ
第3次福島市障がい者計画 160ページ
(6) 広報誌・定期刊行物点訳・音訳
福島市市政だより 12回 点字版、音声版
福島市議会だより 5回 点字版、音声版
伊達市市政だより 12回 点字版、音声版
広報くにみ(国見) 12回 音声版
ふくしま福祉たより   4回 点字版
会津若松市議会だより 5回 点字版
はあとふるふくしま 11回 点字版、音声版
新聞 歌壇    12回
(7)その他
日本理療科教員連盟「理療教育研究」
「理療科用電子教科書導入の手引き」点訳
福島県議会議員選挙(お知らせ、候補者名簿等
点字版・音声版作成・発送業務)
(8) プリント・ダビング数
テープダビング数 58タイトル 770
バインダー製本  82タイトル(307巻)
点字プリント数  140,119枚
272,196ペ-ジ
Lサイズ点字 11,144枚
3 視覚障害者福祉の啓発・普及
(1) 会報「にじ」の発行 月1回
発行数 墨字280、点字140、CD45
テープ7、メール42
登録数 利用者 337人 会員 130人
賛助会員 66(個人63、団体3)
(2) 点字体験・ガイド体験、点字の普及活動
担当者11名 回数23回 体験人数268人
(3) 街中の点字表示
封筒への点字印字 18,675枚
名刺作成       486枚
点字投票用紙作成 575枚

リンクポケットでのサピエ利用について

サピエを運営する全視情協からのお知らせです。
サピエの情報漏洩対策(TLSの更新)により、2025年2~3月以降、リンクポケットでサピエデイジーオンラインサービスが使えなくなります。
TLSは、インターネットにおいてデータを暗号化したり、なりすましを防いだりするための国際標準規格のひとつです。いくつかのバージョンがあり、1.0/1.1などの古いバージョンには脆弱性があることが知られています。TLSで通信をする場合は、1.2以上のバージョンが推奨されていると同時に、今日では、1.2での通信が主流となっていますが、サピエは現在TLS1.0/1.1も有効な状態になっています。
こうした状況から、サピエ会員の皆様の個人情報と資料の著作権を保護するため、サピエの情報漏洩対策(TLS1.0/1.1暗号化通信の無効化)を実施します。
作業時期は、2025年2~3月頃の予定です。
作業後は、シナノケンシ社製「プレクストークPTT1リンクポケット」のサピエデイジーオンラインサービスメニューで、ネット閲覧室の利用、図書や雑誌の検索、試し読みやダウンロードができなくなります。
SDカードやUSBメモリ、内蔵メモリ内のデイジー図書はこれまで通り再生することができ、付属のCDドライブからデイジー図書の再生や取り込みも行えます。また、MyBook等のソフトでデイジー図書を検索し、SDカードにダウンロードをしてリンクポケットで再生することができます。
サピエの利用者の個人情報と、図書の著作権を守るために必要な作業となりますので、どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。
※にじの会では、サピエからダウンロードして貸し出しますので、どうぞお問い合わせください。
交差点の「止まれ」をスマホで音声案内
福島民友新聞4月11日版より(抜粋)
福島県警は本年度信号機の表示にスマートフォンを通じて音声で知らせるシステムを導入する。「高度化PICS(ピクス)」と呼ばれる仕組みで、福島、郡山、いわき、会津若松の4市にある交差点計11カ所に設置する予定だ。視覚障害者や高齢者らを中心に誰もが安全に交差点を歩行できるシステムとして注目を集めている。
県警によると信号機に付けた通信装置から、スマホに赤や青など信号の情報が届き、音声で知らせる。使用するには専用のアプリ「信GO!」をスマホにダウンロードする必要がある。警察庁によると、全国32都道府県ですでに導入されている。
全国で最多となる123カ所に設置している宮城県警によると、利用者から「分かりやすい」「振動でも知らせてくれるので分かりやすい」「携帯だけなのでかさばらない」などの声が寄せられているという。
(設置数はいずれも昨年7月10日現在)

短歌・俳句・川柳

薄井セツ子さん(福島市)
ストレスもスミレの花にいやされる

武田栄子さん(福島市)
窓越しに光を受けて二つ三つ
ハイビスカスの蕾ふくらむ

清野隆一さん(郡山市)
照明を受けて花びら風に舞い
淡きピンクの春螢のよう

矢島秀子さん(南相馬市)
苔むした五百羅漢に膝をおり
聞いて見たかった昔の話

穴澤勲さん(会津若松市)
白い杖道路をとんとん歯切れよく
俺の人生おまえが守る

小板橋順二さん(猪苗代町)
このたびも子どもに返り店先の
干し芋かじれば時の鐘鳴る

三浦寛さん(国見町)
大空に緋鯉真鯉が見当たらず
国の宝に後手ごて太鼓

今月のイチオシ!図書

6月、梅雨の季節です。タイトルに「6月」や「梅雨」が入っている本、雨がテーマの本をご紹介します。六月、雨、梅雨・・・何かミステリアスなイメージもありますね。すべて、音訳・点訳ともサピエに登録されています。
『竜の雨降る探偵社』三木笙子著:昭和30年代の新宿が舞台の連作推理小説。雨天のみ営業する探偵事務所に持ち込まれた風変わりな依頼を、元神主の探偵とその幼馴染みが解決していきます。
『雨・赤毛 改版』モーム著:サモア諸島に停泊中の船内に、宣教師の男性と娼婦が乗り合わせたことから始まる物語。潔癖で禁欲主義的な宣教師は娼婦にも道徳的なふるまいをさせようとしますが、逆に自ら過ちを犯してしまい・・・。作中ではサモア特有の長雨が降り続き、悲劇的な結末を暗示します。世界短編小説史上の傑作です。
『梅雨将軍信長』新田二郎著:科学的な視点で歴史を切り取った短編集。織田信長は、土砂降りの桶狭間を急襲して今川義元を倒し、雨の晴れ間を狙って長篠に武田勝頼を破ります。大勝するのはいつも雨の時季。その陰には「気」を見る家来・平手の存在がありました。最後に平手は梅雨時期に備中へ向かう信長を止めますが、信長は本能寺へ・・・。
『雨の名前』高橋順子文:「銀箭」や「桜雨」など雨の名前422語が紹介されています。季節や降り方に加え新潟の「蛙目隠」、宮崎「鷹渡り」といった地域ごとの名前があるのも興味深い点。多様な雨の情景、日本語の豊かさを感じられます。雨の日にゆっくりページをめくりたくなる内容です。
『水無月の墓』小池真理子著:偶然通りかかった、阿久津との思い出の場所。そこで私たちは出会い、恋に落ちたのだ。18年前に事故死した男との愛の日々を記憶に蘇がえらせたその日の晩、突然かかってきた電話の主は……。不思議で怖く、どこか懐かしい「異界」への扉を開く幻想小説8編。夢と現実、現在と過去、そして生と死があやなす妖しくも美しき世界へ、これからあなたをご案内いたします。
『蝉しぐれ 8 梅雨ぐもり、暑い夜』藤沢周平著:道場に一人残って稽古に励む文四郎に、道場主の老師石栗弥左衛門が声をかけてきた。秋に行われる奉納試合で松川道場の興津新之丞に勝てば、剣の秘伝を伝授するという。
『梅雨葵 小烏神社奇譚』篠綾子著:医者の泰山が、ある朝、小烏神社の竜晴を訪ねると、鳥居の下に無残な蝶の死骸が置かれていた。気にする素振りもない竜晴だったが、翌朝も同じ場所に蝶の骸があり、誰の仕業か見張ることに。そこに姿を現したのは、葵の花を手にした美しい娘だった。蝶については何も知らないと言うが……。花に隠された想いは、女の恋心か、それとも野心か。
『梅雨と西洋風呂』松本清張著:水尾市の市会議員である鐘崎義介は酒造会社と市政に批判的な新聞社を経営するやり手。だが、温泉で出会った女・カツ子が自室の西洋風呂で見せる若く奔放な姿態に溺れる。地方の名士である男は、都会的なものの虚飾に魅せられて破滅の道をたどり、やがて殺人を招き寄せていく! 地方政界に渦巻く欲望と利権を描くとともに、アリバイ崩しにも挑んだ本格推理長編。
『聖ルカ街、六月の雨』常盤新平著:桂子はニューヨークで一人暮らす日本女性。彼女の生活のすべてを知る者はいない。優しいそよ風のような魅力を持つ桂子と都会の喧噪や人生に疲れた男たちが出会う時、それぞれのラブ・ストーリーが生まれる。ニューヨークを知り尽くした著者がニューヨークを舞台に描く、ちょっぴり不思議で洒落た恋愛模様。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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