にじ381号

あけましておめでとうございます

2024年の幕開けです。皆さま今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は、活動開始40年の節目の年でした。その機会に1年間で12人の方から、「私とにじの会」というテーマで、にじの会を利用するようになったきっかけやこれまでのつながり、行事に参加された思い出、今後のにじの会に望むことなど、感想やご意見をいただきました。ありがとうございました。皆さんのお話を読ませていただき、これまでの活動の経過を改めて思い返すことができましたし、新たな課題も見えてきました。そして、活動を続けることが何よりも大切なことをしみじみと感じました。
41年目からまた一歩ずつ、前を向いて、地道に活動を続けていきたいと思います。そのためにも、利用してくださる方々やボランティア活動をする仲間の輪を少しでも広げていきたいと思います。
辰年は、変革、激動の年と言われるようですが、何ごとがあっても、タツノオトシゴのように、のんびり、ゆらゆらと温厚に1年を過ごしていきたいですね。

チャレンジクラブ福島市長賞! 第49回福島市福祉作品展

福島市福祉作品展で、チャレンジクラブが今年も福島市長賞を受賞しました!
今年は「バックヤードのタネあかし」と題して、チャレンジクラブの座布団や敷物ができるまでの流れを披露しました。毛糸を指編み
する様子をリアルに再現した模型や、手作りの編み器なども展示し、作品もたくさん並べた大作です。
クラブ活動の一年の成果をまとめた見事な作品でした。チャレンジクラブの皆さん、おめでとうございます!!これからもおしゃべりも楽しみながら、チャレンジを続けてください。

ボランティア会員研修会

1年に1度、にじの会登録のボランティア会員全員の交流を目的に、交流会と研修会を交互に行っています。 普段は、点訳・音訳・テキストデイジー・ウォーキングなど各分野で活動し、研修もそれぞれに行っていますが、活動の分野を越えて、共通のテーマで学びを深めたいという目的です。
今年度は下記日程で、実施します。
日時:2月24日(土)13:30~15:30
会場:コラッセふくしま 302会議室(3階)
講師は、福島県障がい者総合福祉センターで、視覚障がい者の在宅生活訓練や歩行訓練に取り組まれている渡邊純代さんです。お仕事を通して感じてこられたこと、ご自身の思いなどをざっくばらんにお話ししていただきます。歩行訓練や生活訓練という言葉は聞いたことがあっても実際にどのように行われているかを知る機会は少ないので、この機会に、ぜひ、みんなで学びましょう!
当日の人数把握のため、参加予定者は事務局にお知らせください。なお、今回はボランティア研修ですので、参加は、にじの会のボランティアに限らせていただきます。

短歌・俳句・川柳

菅野則夫さん(福島市)
北風に今年の猛暑もなつかしい

佐藤哲哉さん(福島市)
今年こそ運舞い上がれ昇り龍

薄井セツ子さん(福島市)
風呂上がり塗ったり貼ったり忙しい

矢島秀子さん(南相馬市)
夢の中夫(つま)にあいたい長き夜
一目あえればまだ生きられる

穴澤勲さん(会津若松市)
一周忌あっという間の年月に
想い出ばかり心に残る

小板橋順二さん(猪苗代町)
小春日の土津(はにつ)神社の七五三
錦纏いし親子の笑顔

三浦寛さん(国見町)
空仰ぎ目では見えぬが初雪を
顔で受け取る初冬の便り

武田栄子さん(福島市)
久々の友の電話の嬉しさに
胸にこみ上げポロリ落ちたる

おしらせ

●サピエのサービスが下記期間全面停止します。機器やプログラム入れ替えのためということです。
2024年3月4日(月)午前3時から
3月27日(水)午前10時まで
その間、直接ダウンロードや新たな図書の登録はできません。サポートセンターにじで蔵書している点字図書・録音図書や、他館からの借り受け図書は貸し出しできますので、どうぞ、こちらをご利用ください。

●今年の神宮館家庭暦(点訳・音訳)ができています。また、りそなカレンダー、愛の小鳩カレンダーを新たにご希望の方もどうぞお申し込みください。

●福島ロービジョンネットワーク第33回フォーラムが、3月10日(日)に開催されます。テーマは、「福島県における視覚障がい者への在宅生活訓練」で、福島県の歩行訓練士のお二人のお話が中心になる予定です。今回は、Zoomでも会場(郡山市労働福祉会館)でも参加が可能なハイブリッド形式になります。詳しくは改めてお知らせいたします。

●12月1日より、福島県が行っている視覚障がい者の在宅生活訓練が、同一年度内8回までと回数が増えました。これまでは3回まででしたが、大幅に増え、回数を気にせず利用できるようになりました。

今月のイチオシ!図書

福島県内の場所が舞台だったり、ゆかりの人物がテーマの小説・エッセイ・ノンフィクションなどをご紹介する第2回です。点訳・音訳ともにサピエに登録されています。
『遠き落日 上・下』渡辺淳一著:自堕落にして借金魔。しかし、その一方で、寝食を忘れるほど研究に没頭し、貧農の倅という出自の壁、火傷によって不自由となった左手のハンディ、日本人に対する西洋人の蔑視を撥ね除けた。偉人伝の陰で長く封印されていた野口英世の生身の姿を、見事に甦らせた傑作伝記長編。『摘出』松浪和夫著:3年前の誤報事件で東日本新聞を辞職後も、記者としてある事件を追っていた瀬河(さがわ)が、腎臓移植手術成功後突然死ぬ。木村はその仕事をうけつごうとするが…、脳死、臓器移植を題材にした医学サスペンス小説。福島市が舞台。
『渇いた夏』柴田哲孝著:書斎に飾られた亡き母の写真、殺人事件の調査記録、周囲の人々の証言、スキューバ用品一式、そして謎の女。死の直前、伯父が遺したものは何を語っているのか?すべてが20年前に端を発した事件の真相へと導いていく…。西郷村、白河市を舞台にしたサスペンス。
『馬たちよ、それでも光は無垢で』古川日出男著:震災からひと月、作家は福島浜通りをめざす。失語する景色、不可視の放射線、傷ついた馬たち。極限の現実の果て、ついに小説は導かれる。そして「彼」。被災地に現れた「彼」は、作家に語りはじめた…。
『小説智恵子抄』佐藤春夫著:比類ない愛の詩集であり、痛切な人間精神のドキュメントである高村光太郎の詩集「智恵子抄」を基盤として、生涯至純の愛を貫いた光太郎と智恵子の物語が描かれる。
『時限の幻』吉川永青著:戦国中期、「会津の執権」金上盛備は巧みな外交術で主家・蘆名氏を支えていたが、本能寺で信長が倒れるや、天下を狙う隣国の若き当主・伊達政宗が牙をむき…。奥州の覇権を懸けた頭脳合戦が幕を開ける!
『夕焼け小焼けで陽が昇る』小泉武夫著:昭和30年代、福島・阿武隈山中の村。少年たちは寝食を忘れ、精魂を傾け、知恵を絞り尽くして馬鹿馬鹿しくも真剣に毎日を遊びぬいていた…。黄金の少年の日々を描く、笑いと涙の自伝的小説。
『まぼろしの橋』三浦哲郎著:恋人を事故で失った若く美しい女性が、甲府の山中で遭難しかけた。その自分を助けてくれた若い男、橋を造ることに生涯をかけている土木技師を、彼女はひたむきに熱愛する。只見川が流れる柳津町が描かれている、激しく美しい多感な青春を描いた長編恋愛小説。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
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FAX:024-529-7031

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