にじ377号

バザーへのご協力お願い

今年のバザーは11月11日(土)、従来の形で開催します。今年は、ご家族やお友だちとともに、お買い物を存分にお楽しみください!
提供品のご協力もお願いします。おうちの片隅に眠っていた品、家族構成の変化によって使わなくなった品や手作り品など、大歓迎です。事務所で受け付けていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

盲導犬協会からのお知らせ

1.短期視覚障害リハビリテーション
見えない・見えにくくなってもちょっとした動作の工夫や用具を活用することで生活が楽になることがあります。そんな生活の工夫を学んでみませんか?
日時:10月16日(月)~20日(金)(4泊5日)
11月13日(月)~17日(金)(4泊5日)
締め切りはそれぞれ、9月8日、10月6日(金)
どちらも内容等は変わりありません。
会場:スマイルワン仙台
対象:東北及び新潟にお住まいの見えない・見えにくい方、初参加を優先します
定員、費用:若干名、9,000円
内容:白杖歩行訓練(白杖の選び方・使い方)、日常生活動作訓練(調理や掃除)、パソコン訓練(画面読み上げソフトの使い方)、点字訓練、盲導犬歩行体験などご希望に応じます。
申し込み方法:申し込み用紙を郵送(またはFAX)。用紙をお持ちでない方はお電話ください。

2.盲導犬情報セミナー
オンラインによる盲導犬情報セミナーを開催します。盲導犬との歩行や生活、盲導犬に関する法律や取得までの流れについて、実際に盲導犬と暮らしているユーザーの体験談も交えながらのセミナーです。
日時:10月26日(木)14時~15時半
方法:ZOOM(パソコン、スマホ、ガラケー、固定電話からも参加可)
対象:見えない・見えにくいかたおよびそのご家族、医療・福祉・教育関係者、無料
申し込み方法、締め切り:info@moudouken.net宛に、件名「盲導犬情報セミナー参加希望」と記載の上、お名前、居住地(都道府県)、年齢、メールアドレス、ZOOM使用経験の有無、ZOOMサポート希望の有無を記載(サポート希望のかたは、使用する機器の種類、電話番号も記載)。お電話でも受け付けます。締め切りは、開催日の2週間前。
問い合わせ、ご相談は、1.2.どちらも、日本盲導犬協会スマイルワン仙台視覚障害サポート部
〒982-0263 仙台市青葉区茂庭字松倉12-2
TEL:022-226-3910
FAX:022-226-3990

私とにじの会 活動に感謝して
福島市視覚障がい者福祉協会
市瀬幸男
昭和50年代後半、ふと耳にした「情報の8割は視覚から」という言葉は、目の異常さを強く感じはじめ、自由に活字の本を読めなくなってきた私を精神的においつめていった。そんな私をすくい上げてくれたのが、点字図書館の存在とにじの会の活動である。点字の本と録音図書の利用は、読書の世界の楽しさを再びよみがえらせてくれたし、読みたい本の点訳はもちろん、教材としての資料の作成にあたっては、にじの会の方々に大きな力をいただいた。勤務している盲学校で学ぶ生徒達に普通の高校生と同じ学習教材を与えたいというのが、当時の私の願いであった。点訳をお願いするのが躊躇されるような面倒な資料も気持ちよくお引き受けいただいた。受験生向きの「古語辞典」は、今活用しているとの声を耳にし、作成していただいたことを改めて感謝している。
県立視覚支援学校(旧盲学校)は、昭和53年3月まで県内3カ所(いわき、郡山、会津若松)に分かれていたが、4月から福島の本校に統合された。それぞれの分校にあった点字図書もまとめられた。分校の歴史とともに保存されてきた点字本は膨大なものであり、その中にはボランティアさんの手作りによる貴重な本も多かった。しかし、長年の時の経過のため製本なども痛みが激しかった。そんな状態を見て、にじの会の方々が本の修理と図書の整備を申し出てくださった。
現在の視覚支援学校の管理棟が改築されたのは平成10年だが、その前後約2年間にわたり、毎週水曜日、10名近くの方が学校においでになり、1冊1冊を詳細に点検し分類ごとのラベルを貼り、痛みのひどい本は事務所に持ち帰ってきちんと製本してくださった。教職員だけの作業では、数年を要したであろう図書の整理整頓が十進法にのっとってきちんと整備されたのは、ひとえににじの会の方々のご支援の賜物である。毎週水曜日、3階の図書室で楽しそうに作業をされた光景と時々交わした会話の断片を教職を離れて20数年経った今でも懐かしく思い出すことがあり、お会いしたい気持ちがこみ上げてくる。
福島市役所や市内の公共建築物の内部の点字案内板や、階段、トイレ、その他必要な箇所の点字表示はほとんどにじの会の方々によって整備されてきた。また、福島市の点字版・音声版市政便りの掲載内容が現在のように充実したのも、にじの会のおかげである。私が関係した団体の研修旅行の介助、資料の点訳、印刷なども本当にお世話になった。
「目が見えないことは不自由だが不幸ではない」という言葉がある。独善的になりがちだった私の考え方を広い視野に立ち大局的に判断できるように人間的に大きく成長させてくれたのは、「無償の奉仕活動」にいつも生き生きと取り組んでおられるにじの会の方々に出会えたおかげだと心から感謝している。
数名の有志で発足したにじの会が、発足40年を迎え、100名を越す会に成長したことは、本当に嬉しくお祝い申し上げます。難しい楽譜点訳や点字の表記、人名地名の読み方に正確さを求めて、常に研鑚に努めておられる取り組みには深く敬意を表している。各種書籍の情報提供活動にとどまらず、パソコンの指導や趣味娯楽そして体力維持と向上にまで広く視覚障がい者が求めているものを常に把握し、綿密な検討と配慮の下に活動される運営は、他に類を見ません。点字の普及や技能向上の為の活動も全国にまで及んでいて、頼もしく同じ地域圏に住む私たちにとって誇りです。
これからも、視覚障がい者の支援とボランティア活動に携わる方々の目標として大きく羽ばたいていっていただきたいと心から願っています。

短歌・俳句・川柳

菅野勝仁さん(田村市)
春過ぎて梅雨に真夏日初夏はどこ

薄井セツ子さん(福島市)
耳の中春夏秋冬蝉時雨

矢島秀子さん(南相馬市)
陽に焼けた子らの集まる縁側で
切り分けられるでっかいスイカ

穴澤勲さん(会津若松市)
墓参り親父おふくろ酒あげて
家族三人幸せ祈る

三浦寛さん(国見町)
ハクビシン人より先に食事会
畑の唐黍ハクビの楽園

武田栄子さん(福島市)
通学路色とりどりの傘の花
元気な子らの笑い声聞こゆ

清野隆一さん(郡山市)
日々残暑庭の水まき涼しくて
如雨露シャワーに我が犬はしゃぐ

小板橋順二さん(猪苗代町)
東向き笑顔でいただく初桃は
風味豊潤友よりの幸

谷田川正さん(郡山市)
懐かしむ三日三晩の盆踊り
五万石育ち三春甚句を

JRPS福島からのお知らせ
「バーベキュー&足湯in泉崎」のお知らせです。
日時:10月1日(日)
集合・解散:泉崎駅11:20、会場出発14:50
★郡山駅発着時刻に合わせてあります。直接現地に行く方は11:30ロビー集合
会場:泉崎カントリービレッジ
参加費:2500円(BBQセット代)
締め切り:9月15日(金)
足湯は無料(足拭きタオル持参)、有料で日帰り入浴施設もあります。泉崎駅はSuica決済不可のため、電車の方は郡山駅等で切符を購入してください。
詳細についての問い合わせと申し込み:
090-7931-5984
miura_164@docomo.ne.jp(三浦さん)

今月のイチオシ!図書

司馬遼太郎は、今年、生誕100年を迎えます。それに伴い、司馬遼太郎記念財団(大阪府東大阪市)が、インターネットなどで「好きな司馬作品」アンケートを行いました。その結果を見てみましょう。すべて音訳・点訳とも「サピエ」に登録されています。
1位『坂の上の雲』:近代文学に影響を与えた正岡子規、日露戦争で能力を発揮した秋山好古・真之兄弟らを登場させて明治という時代を描いた作品。
2位『竜馬がゆく』:幕末の動乱期、土佐の郷士の家に生まれた坂本竜馬は、型破りな考え方で薩長同盟、大政奉還など歴史の流れに大きな影響を与える。「維新史の奇跡」といわれた竜馬の生涯を描いている。
3位『燃えよ剣』:武州多摩でけんかに明け暮れていた土方歳三。近藤勇ら天然理心流の同志とともに京へゆき、新選組を最強の機能的組織に育てあげる。剣のみを信じ、激動の時代を走り抜けた男の生涯を描く。 4位『街道をゆく』:日本国内そして海外を歩き土地に住む人々の言葉に耳を傾け、それぞれの地域に刻まれた歴史の記憶を呼び起こした文明紀行。
5位『峠』:越後長岡藩の家老河井継之助は藩を武装中立国にしたいと考え奔走する。封建制度の崩壊を予見しながらも武士道を貫き、藩を率いて官軍と戦う、その生涯を通じて「侍とはなにか」を考える。
6位『花神』:幕末の変革の時代を背景に洋式兵学の指導者として討幕戦を率いた村田蔵六(大村益次郎)の生涯を近代医学の黎明期とともに描いた作品。
7位『国盗り物語』:自らの正義を信じ、中世的秩序を破壊し、近世を創造する先駆者となった斎藤道三、そしてその思想を引き継ぐ娘婿の織田信長と甥の明智光秀を描く。
8位『菜の花の沖』:淡路島に生まれた嘉兵衛は廻船問屋高田屋を興し北方の漁場を開く。嘉兵衛が、日露の紛争に巻き込まれロシアで捕虜の身となりながらも両国の平和のために尽力する姿を描く。
9位『関ヶ原』:秀吉の死から始まった徳川家康の野望とそれを阻止すべく立ちあがる石田三成。天下分け目の関ヶ原の戦いを壮大なスケールで描く。
10位『世に棲む日日』:幕末、封建制度をつきくずし、幕府を倒す主力となった長州藩。この藩を最大の革命勢力に変えたのは、吉田松陰という若者の言動だった。松陰の思想を受け継いだ高杉晋作が革命家となり行動を起こす姿を描いた作品。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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