にじ374号

2023年度の主な活動予定
今年度の主な活動予定が決まりました。それぞれの詳細は、近づきましたら会報でお知らせいたします。今年度も多くの方のご参加をお待ちしています。
夏バザー(会員・利用者の方のみ対象)
7月10日(月)~8月10日(月)
交流会 9月3日(日) AOZ
小旅行 10月13日(金)
バザー 11月11日(土)

2022年度の活動報告
1 社会参加支援活動
(1) 交流活動(回数、参加者数)
交流会  9月4日 AOZ    54名
小旅行 10月3日 猪苗代湖他  39名
バザー 11月12日       70名
ウォーキングクラブ   22回 295名
パソコンクラブ     19回  97名
フラダンス教室     12回   89名
チャレンジクラブ    48回 265名
卓球台使用       62回 241名
ミュージックベルクラブ 23回 170名
(2) 支援活動
パソコンボランティア  クラブ活動の他随時
点字学習サポート  学習者3名  85回
対面音訳  利用者1名   9回
外出サポート(個人) 利用者4名  34回
日常生活用具申請 4件
便利グッズ         38件 71点
センター利用(事務局員・クラブ活動を除く)
ボランティア    延べ  2366名
利用者       延べ   105名
2 情報収集支援のための点字化・音声化活動
(1) 図書製作数(タイトル、巻数、ページ・時間)
点訳  212 650巻   64,914頁
音訳      23  355時間24分
テキストデイジー  27 7,078頁
テキストデータ   4 974頁
墨訳  18  59頁
(2) 貸出数(タイトル数)
デイジー図書 1,208
点字図書 208(653巻)
デイジー(月刊雑誌) 162
(3) サピエ図書館活動(タイトル数)
(ダウンロード・データアップの順)
点字データ    5,531  147
音声デイジー 4,977 10
テキストデイジー  844   26
オンリク数  送信 120  受信  91
(4) 時刻表(2023年3月 改正版)
福島県内版 14部  郡山版 15部
プライベート版 30部 東海道新幹線 8部
(5) 音声コード(ユニボイス)作成
福島市障がい福祉課アンケート調査
(6) 広報誌・定期刊行物点訳・音訳
福島市市政だより 12回 点字版、音声版
福島市議会だより 4回 点字版、音声版
伊達市市政だより 12回 点字版、音声版
広報くにみ(国見) 12回 音声版
ふくしま福祉たより   4回 点字版
会津若松市議会だより 4回 点字版
はあとふるふくしま 11回 点字版、音声版
新聞 俳壇・歌壇 12回
(7)その他
日本理療科教員連盟 「理療教育研究」点訳
参議院議員通常選挙・福島県知事選挙及び県議会議員補欠選挙(お知らせ、政見放送予定日時、候補者名簿等点字版・音声版作成・発送業務)
(8) プリント・ダビング数
テープダビング数 57タイトル 1189
製本・バインダー製本(点字図書 巻数)
製本 67  バインダー 265
点字プリント数  190,268枚
373,486ペ-ジ
Lサイズ点字 10,791枚
3 視覚障害者福祉の啓発・普及
(1) 会報「にじ」の発行 月1回
発行数 墨字280、点字145、CD49
テープ9、メール42
登録数 利用者 327人 会員 130人
賛助会員 67(個人64、団体3)
(2) 点字体験・ガイド体験、点字の普及活動
担当者17名 回数26回 体験人数706人
(3) 街中の点字表示
封筒への点字印字 24,445枚
大学構内点字表示    4枚
点字投票用紙作成 150枚

私とにじの会
点訳・ふれあいの会 会長 須賀川市 鈴木恵子
にじの会発足40周年誠におめでとうございます。
にじの会との出会いは、平成6年に福島県社会福祉協議会で「点訳パソコンネットワーク推進事業」がスタートし、同時に、福島県点訳グループ連絡会(福点連)が発足した時です。
福点連としては、点訳に関する研修会・校正者講習会・点字研究会・参加8団体(会津若松・いわき・白河・須賀川・富岡・二本松・原町・福島)での共同点訳(平成10年~21年)などでお互いに協力し、たえず学習を重ねてまいりました。
そんな中『心の家庭医学』全35巻のまとめ役を任された時は、どうなることかと不安な気持ちで一杯でしたが、細やかなサポートをいただき、苦労の中でも点訳の技術習得と点訳に向かう姿勢など大いに勉強になりました。その後の私たちのサークル活動にも大変役立っております。
また、点訳のためのパソコン調達の際にもご協力・ご助言のおかげで、スムーズにパソコン点訳に移行することができ、感謝しております。
福点連10周年の時は会長を任され、視野も広がり貴重な体験ができました。
点訳指導員の資格を取ったことで、点訳講習会(小中学校・専門学校・ボランティア希望者)の依頼を受け戸惑っていた時も、丁寧なアドバイスをいただきとても心強かったです。
現在はサピエ図書館に点訳データをアップしていますが、自分たちでは着手登録が困難なため、にじの会から全面的に点訳用図書をご準備いただいております。また当会で継続点訳している「NHK社会福祉セミナー」では、現代の社会情勢や様々な知識・情報が得られ、日々の生活にも大変役立っております。
今なおこうして活動ができているのも、にじの会の温かいご支援、ご協力のおかげと思っております。
今後も、グループ会員で協力し合い視覚に障がいのある方々への情報提供に努めていきたいと思います。
当初は少しでもお役に立ちたいという気持ちで始まりましたが、今ではとても充実した時間を与えて頂いていることに感謝しております。これからも健康に注意しながら続けていきたいと思いますので、引き続きご指導よろしくお願いたします。
最後に、にじの会の今後ますますのご活躍を祈念いたします。

短歌・俳句・川柳
柳沼友治さん(郡山市)
芝桜丘一面を装いぬ

菅野則夫さん(福島市)
花見時くしゃみ鼻水目がかゆい

薄井セツ子さん(福島市)
竹の子は十二単の衣着て

武田栄子さん(福島市)
待ちわびて河津桜の紅色は
早春の庭につぼみふくらむ

穴澤勲さん(会津若松市)
アシラセに心わくわくフォーラムに
聞いてびっくりガラフォはだめよ

清野隆一さん(郡山市)
木葉船蛙を乗せてゆらりんこ
五月の風に田の水温む

矢島秀子さん(南相馬市)
庭に来てゆったり遊ぶ夫婦雉
我は見えぬと知るや知らずや

小板橋順二さん(猪苗代町)
跳ねて来い吾妻小富士の雪うさぎ
百花繚乱信夫の里へ

三浦寛さん(国見町)
手を引かれ一歩踏み込む里山で
手探りワラビと思い出探し

谷田川正さん(郡山市)
初夏なりて我が菜園は賑やかし
トマト・なす・キュウリ収穫願う

お知らせ
●デジタル庁から「マイナンバー制度のご案内」(令和5年3月版)の資料が届いています。点字版・デイジー版をご希望の方に貸出します。拡大文字版はセンターにあります。
●厚生労働省委託、日本視覚障害者団体連合製作の「令和4年度障害者白書」「令和4年度厚生労働白書」のデイジー版が届いています。ご希望の方に貸出します。
●福島県障がい者総合福祉センターの令和5年度事業のお知らせが届いています。
(1)「視覚障がい者相談会」
6月30日(金)サンフレッシュ白河
7月18日(火)南会津町御蔵入交流館
8月30日(水)須賀川市役所
9月27日(水)北会津支所「ピカリンホール」
10月26日(木)相馬市総合福祉センター
11月15日(水)いわきサン・アビリティーズ
12月 5日(火)福島市市民会館
時間:10時~13時(南会津は13時~15時半、いわきは11時~14時)
内容:医療・福祉・職業・教育相談、福祉用具展示、ピアカウンセリング、盲導犬・白杖体験歩行
(2)中途視覚障がい者緊急生活訓練事業「在宅生活訓練」・・・講師がご自宅に訪問して個別指導を行います。手帳の有無は問いません。訓練メニューは歩行訓練・ICT訓練(パソコン・タブレット・スマホ)・日常生活動作(調理・掃除・洗濯など)・点字。1回120分まで、年度一人3回まで。講師派遣に係る費用は無料です。
(1)(2)とも、申し込み問い合わせは、お住まいの市町村身体障がい福祉担当課。

今月のイチオシ!図書
村上春樹の6年ぶりの長編『街とその不確かな壁』(サピエ着手)が発表され、話題になっています。村上春樹は、毎年、ノーベル文学賞候補に名が挙がるほど世界的評価も高く、「ハルキスト」と呼ばれるファンの多い作家ですが、特徴ある表現方法や難解な作品も多く、実際に読まれている方は少ないかもしれません。サピエに点訳・音訳共に登録されている数多い作品の中から、いくつかご紹介します。
『ノルウェイの森 上・下』:自殺してしまった親友とその恋人。生と死のあやうい交錯を、透明な余韻の中に淡々と描き、新境地を拓いた長編小説。限りない喪失と再生の物語。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』:老科学者により意識の核にある思考回路を組み込まれた私が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
『風の歌を聴け』:1970年の夏、海辺の街に帰省した僕は、友人とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、僕の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。
『女のいない男たち』:ある夜半過ぎ、かつての恋人の夫から、悲報を告げる電話がかかってきた…。表題作など、絡み合い、響きあう全6編の短編集。「ドライブ・マイ・カー」は、映画の原作。
『羊をめぐる冒険』:1通の手紙から羊をめぐる冒険が始まった。消印は1978年5月、北海道発。あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。新しい文学の扉をひらいた代表作長編。
『村上ラヂオ』:公園のベンチで食べる熱々のコロッケパンの話や、冬のゴルフコースをスキーで走る楽しさをつづった話など小さなドラマがたくさん詰まっています。ほのぼのとした気持ちで読める、一風変わったエッセイ。クスっと笑えて、手軽に読める村上春樹作品に触れたい方におすすめです。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

訪問者数