にじ365号

小旅行申し込み受付開始!

小旅行の詳細が決まりました。猪苗代湖で遊覧船「白鳥丸」に乗り、爽やかな湖上の風を体感したあと、「道の駅猪苗代」で昼食とショッピングを楽しみます。
波が高く遊覧できない場合は、状況によりますが、白鳥丸の中を見学、または近くの南ヶ丘牧場を訪れ、自然とのふれあいを楽しみます。さらに風雨が強い場合は、「世界のガラス館」の建物内で過ごすなど、天候に拘わらず楽しめるように対応したいと思います。
日時:10月3日(月)
集合場所:JR福島駅西口地下通路出口付近
集合:8時45分、出発:9時
猪苗代湖到着:10時30分
白鳥丸乗船・湖岸散策:11時~12時30分
道の駅猪苗代到着:12時50分
昼食・ショッピング:13時~14時30分
道の駅出発:14時30分
福島駅西口到着:15時50分
定員:ボランティアを含め、40名(先着順)
参加費:1500円
申し込み:9月1日(木)午前9時から、サポートセンターにじへ電話でお申し込みください。電話以外の申し込みは受け付けません。

交流会へどうぞ!

9月4日(日)の交流会は予定通り行います。お申し込みがまだの方は、どうぞ事務局へご連絡ください。
日時:9月 4日(日)10:30~15:00
会場:AOZ(MAXふくしま4階)
参加費:500円(昼食代を含む)
日程:10:30 開始(9:30受付開始)
10:50~  体験
13:10~ フラダンス・ミュージックベル発表
13:45~ 福島の民話(福島民話茶屋の会)
14:20~ 古関メロディ(福島男声合唱団)
閉会は15時です。午前中は、クッキー作り、ペーパークラフト、ミュージックベル体験に分かれます。小原眼鏡さんのコーナーでは日常生活用具の展示、体験ができます。どうぞご参加ください。

福島県ロービジョンネットワーク 第31回フォーラム

第31回フォーラムの日程が11月13日(日)に決まりました。
第30回フォーラムに引き続き、「高齢社会における視覚障がいを考える」の年間テーマのもと、「高齢視覚障がい者の介護を考える」をサブテーマに、ズームで開催されます。今回も分散会場が用意されますので、個人でのZOOM参加が難しい方は、お近くの会場でご参加ください。
福島県内の方を対象に実施した「介護サービスなどに関するアンケート調査」の結果報告も予定されています。
★年間テーマ「高齢視覚障がい者の介護を考える」
1.高齢視覚障がい者と65歳問題(福島県保健福祉部障がい福祉課課長 長谷川守さん(予定))
2.介護サービスなどを受けている高齢視覚障がい者へのアンケート調査から(福島県ロービジョンネットワーク 渡邊純代さん)
3.介護施設における視覚障がい利用者のための取り組み(歩行訓練特化型デイサービス「エバーウォーク」舟越智之さん)

凸面点字器での点字体験

小中学校での福祉体験学習として、多くの学校で点字やガイドの体験が行われています。にじの会でも毎年、多くの小中学校にお邪魔しています。
今年7月に訪れた二本松市立小浜小学校の4年生の皆さんから感想をいただきました。一部ご紹介すると、
「いろいろなところに点字があることを初めて知りました」「先日は点字のことを教えてくださりありがとうございました。自分の名前を点字で書けてとてもうれしかったです」「わたしは家族と一緒に点字について話しています。点字の本を読んでいます。これからも点字について知りたいです。」「点字を打つのが楽しかったです。これから点字の勉強がしてみたいです」など、皆さん点字で名刺を作るのを楽しんでくださいました。
以前は、読む点字と書く点字が逆でしたので、一コマの授業の中で、日常にある点字を読んだあと、名刺に自分の名前を点字で書くことは、至難の業でした。正確に書けるまで、何度も失敗したり、ボランティアがちょっとお手伝いしてようやく仕上げたりしていました。が、凸面点字器の開発により、今では読む点字と書く点字が同じなので、一コマの中でゆっくり体験ができるようになりました。凸面点字器は、小・中学校の点字体験にはとても便利です。
凸面点字器は、すでに凹面点字器で点字を書いている方には使いにくいと言われます。書き方が全く異なるからです。マスの周囲が直線の長方形ではなく、一マスの中の1点1点の周囲が丸みを帯びていて、その丸みに点筆を押し当て、その位置から下に押します。ゆっくりと1点1点確実に押すことがきれいな点を書く唯一のコツです。早く書くことはできませんが、確実に書くことができます。これが点字を初めて体験する人が点字を書くのに、ぴったり合っているのです。
1点1点確認しながらしっかり書く。点字の形を覚えるのにも役立ちます。凸面点字器は、SDGsの一貫として、株式会社電通ジャパンネットワークで、使用期限を迎えた防災ヘルメットから凸面点字器を作り、社員が自分の名刺に点字を付ける活動を行っていることでも、今注目されています。
ルイ・ブライユが点字を考案して200年にむけて、点字に関するいろいろな活動も行われています。街中や食品パッケージなどにも点字が増えた今、より多くの子どもたちが点字を読めるようになってほしいと思いますし、そのための活動をにじの会でも続けていきたいものです。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
ノウゼンカズラ青空に吸いこまる

丹治恵子さん(福島市)
この夏の熱き戦い草が勝つ

矢島秀子さん(南相馬市)
心臓の鼓動たかなる肝試し
一難去りて涙と笑い

小板橋順二さん(猪苗代町)
見にゆかん一字蓮台(いちじれんだい)法華経
仏都会津の龍興寺の華

三浦寛さん(国見町)
桃かおる夏の福島味自慢
白鳥・亀丸会津の湖(うみ)に

谷田川正さん(郡山市)
逝きし友指折り数え九年目と
釈迦堂川に霊魂流る

穴澤勲さん(会津若松市)
おいロシアいじめていたらパワハラだ
何が欲しいのわがままだらけ

お知らせ

●夏バザーを行っています。皆さまのご協力により、売れ行き好調です。11月のバザーの実施方法は現在検討中ですが、バザー実施に向けて品物のご協力をお願いいたします。できればサポートセンターまでお持ちくださるようお願いいたします。

今月のイチオシ!図書

2022年度上半期、第167回芥川賞・直木賞が発表されました。今回は、候補作も含めすべて女性作家による作品であることが話題となりました。
芥川賞・直木賞は、上半期・下半期と半年に一度発表されますが、どのような「賞」なのか、よく知らないという方が多いと思います。
芥川賞は、正式には「芥川龍之介賞」ですが、芥川龍之介が創設した賞ではなく、芥川龍之介の友人で「文藝春秋」の創設者の菊池寛が創設しました。
直木賞の正式名称は「直木三十五賞」といいます。芥川龍之介にくらべて知名度は高くはありませんが、直木三十五も作家であり、菊池寛の友人です。映画『水戸黄門』の原作をはじめ、直木三十五の書いた作品を原作とした映画は50本近くあり、直木は、映画製作で活躍しました。直木三十五は本名ではなく、「三十五」は年齢に由来し、「三十一」から誕生日ごとに名前を変えていましたが、「三十三」で「さんざん」などと言われ、「三十六」で「三十六計逃げるにしかず」と茶化されるのを嫌って、「三十五」で終わらせたとの説もあります。
1935年、直木賞と芥川賞は同時に創設されました。選考の時期や、受賞者に贈られるものも変わりません。それぞれに次のような特徴があります。
芥川賞は、新人作家が対象で、短編~中編(明確な規定はない)の純文学(「芸術性」や「形式」が重んじられた文学作品)です。
直木賞は、中堅作家、またはベテランが対象で、短編~長編作品の大衆小説(「芸術性」よりも「娯楽性」に重きを置いた小説)です。
今回の受賞作は次の作品です。
芥川賞『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子著・・・職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。(点訳2巻、音訳3時間31分)
直木賞『夜に星を放つ』窪美澄著・・・かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ5編となる。(サピエでは、点訳・音訳ともに着手、まだ完成していません)
ここで、歴代直木賞受賞作のなかからピックアップしてご紹介しましょう。すべてサピエに点訳・音訳とも登録されています。
『花のれん』山崎豊子(1961年)・・・呉服屋に嫁いだ多加は、遊び好きな夫のために傾いた店を売り、寄席を始める。吉本興業の女主人をモデルに、大阪商人の生涯を描く。
『梟の城』司馬遼太郎(1965年)・・・信長、秀吉、権力者たちの陰で、凄絶な死闘を展開する二人の忍者の生きざまを通して、かげろうの如き彼らの実像を活写した長編。
『暗殺の年輪』藤沢周平(1973年)・・・藩の権力争いの蔭で、苛酷な宿命に翻弄される下級武士を描く。
『受け月』伊集院静(1995年)・・・野球を通して語られる人生の機微。人々との愛しく哀しいふれあいを描く。
『凍える牙』乃南アサ(1996年)・・・深夜のファミリーレストランで突如、男の体が炎上した!遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁起動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。女性刑事の孤独な戦いが読者の圧倒的な共感を集めた作品。
『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎(1997年)・・・娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…雪深い廃鉱の終着駅を守る年老いた鉄道員。『理由』宮部みゆき(1998年)・・・荒川の高層マンションで起きた一家四人殺し。しかしそこに住んでいるはずの家族はほかの場所で暮らしていた。殺されたのは誰か、殺人者は誰なのか。事件はなぜ起こったのか。家が、家族が、そして人が徐々に壊れていく。
『あかね空』山本一力(2001年)・・・希望を胸に上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。味覚の違いに悩みながらも恋女房に助けられ表通りに店を構えるが…。永吉一家二代の有為転変に、かけがえのない家族の絆を描く時代長篇。
『対岸の彼女』角田光代(2004年)・・・30代、既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵。立場の違いは、時に女同士を決裂させる。女の人を区別するのは、女の人だ。性格も生活環境も全く違う2人の女性の友情は成立するのか。
『容疑者Xの献身』東野圭吾(2008年)・・・天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は、愛した女を守るため完全犯罪を目論む…。数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリー。
『恋歌(れんか)』朝井まかて(2013年)・・・樋口一葉の歌の師匠だった中島歌子が、水戸天狗党の妻として過ごした幕末。苛烈な運命に翻弄された女の一生を、巧緻な筆で甦らせる。
『破門』黒川博行(2014年)・・・映画製作の出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪した詐欺師を追い、ゴロツキを病院送りにした桑原だったが、相手は本家筋の構成員で…。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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