にじ353号

「ちょこっと小旅行」のお知らせ

今回は、ちょっと小旅行気分を味わいましょう!という企画です。阿武隈急行に乗って、伊達市の旧亀岡氏住宅を訪れ、昭和前半生まれの人なら「ああ、子どもの頃我が家にもあった!」という懐かしい道具類に触れたあと、広々とした保原総合公園でのんびり自由に過ごし、思いっきり深呼吸をしましょう!
日時:10月27日(水)
集合・解散:福島駅東口古関裕而の銅像前
9時30分 集合
15時0分 解散
参加費:無料
定員:ボランティアを含め30名(先着順)
昼食・飲み物 各自持参
申し込みは、9月21日(火)午前9時から電話で受け付けます。

プレクストーク最新バージョンのお知らせ

プレクストークPTR3、PTN3が7月6日にバージョンアップされ、便利な機能が追加されています。以下のお知らせをお読みの上、新たな機能を使用するにはバージョンアップ(Ver.1.13.00)してください。
●主な変更内容(5.までは、PTR、PTNに共通の機能、6.以下はPTR3だけの機能です)
1.従来のタイトル選択方式に加え、[タイトルキー]でメディアを選んでからタイトルを選択できる方式の追加。追加の方式では選んだメディア内のみでタイトル選択が可能となります。
2.音楽アルバムからトラックを選んでバックアップする機能の追加。アルバムから好みの曲だけを集めてマイベストアルバムの作成が可能となります。
3.バックアップした図書のタイトルが順番に並ぶよう改善。タイトル選択中に[しおりキー]で選べる並べ替え方法に「バックアップしたタイトル」を追加。
4.メニューから抜けるときのガイドを、「キャンセル」から「メニュー終了」に変更。
5.[7キー]でのタイトル削除の決定操作を[#キー]に限定し、[再生・停止キー]と[8キー]での決定を無効にする変更。
6.[0キー]で聞ける取扱説明書DAISY版の始めにバージョンアップの更新履歴を追加。
7.サピエ図書館からダウンロードした順番にタイトルが並ぶよう改善。
8.タイトル選択中に[しおりキー]で選べる並び替え方法に「ダウンロードしたタイトル」を追加。
9.録音準備中に録音先メディアを切り替えられるよう改善。
10.録音を行う時に現在使用中のメディアが録音先となるよう変更。
11.メニューから録音する新規タイトルが作成できるよう改善。
12.オンラインサービスの設定を行っても、メニューからその設定を無効にする機能を追加。
13.サピエの検索結果で[4キー][6キー]の長押しによる移動操作方法を改善。
14.音声合成の読み上げで、数字の「9」とアルファベットの「q」を区別しやすくする改善。
15.[メニューキー]を押したときに、最初のメニュー項目として「蔵書検索」が出るように改善。
16.バージョンアップ時にACアダプター未接続の場合、開始時に注意ガイドするように変更。など
●バージョンアップの方法
電源を入れたときに「最新のアップデートが見つかりました」と音声ガイドがあります。「再生停止」キーで決定すると、自動的にダウンロードして適用されます。音声ガイドの後、「2」キーでキャンセルすると、次回電源を入れたときに改めて案内があります。メニューキーを押して「バージョン管理」からもネットワークバージョンアップにいくことができます。ほかの方法などは、にじの会へお問い合わせください。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
上野選手の思い フクシマの夏

菅野勝仁さん(田村市)
聖火リレー沿道沿いは人だかり

丹治恵子さん(福島市)
ドラえもん助けてほしい庭の草

矢島秀子さん(南相馬市)
子どもらの声いきいきと闇に飛ぶ
線香花火は昭和のにおい

増田邦子さん(福島市)
托卵を決め続けているカッコウの
鳴く声聞きしボーと曇り日

小板橋順二さん(猪苗代町)
姥百合の咲き乱れおりおとめ沼
清き流れは今も昔も

清野隆一さん(郡山市)
音、あかり、手持ち花火にはしゃぐ子ら
我が身に重ね幼き思う

三浦寛さん(国見町)
日本中オリンピックとコロナの話
痛ましい事故が話題にのぼらず

谷田川正さん(郡山市)
懐かしむ三日三晩の盆踊り
愛姫(めごひめ)の里三春甚句を

穴澤勲さん(会津若松市)
回らないコロナと猛暑いつ終わる
心と身体限界間近

お知らせ

●10月より対面音訳を再開します。昨年度と今年度前期、コロナ禍の影響で休止していましたが、再開いたします。ご希望の方は、できれば希望日の1週間前までにお申し込みください。

●『声の広報「厚生」』(日本視覚障害者団体連合制作)が、2021年5・6月号より、にじの会へも寄贈されることになりました。これは、厚生労働省の広報誌「厚生労働」から、専門的な情報をピックアップして紹介するほか、視覚障害当事者をはじめ福祉分野等でさまざまな活躍をされている方へのインタビュー等を収録したもので、隔月発行されます。音声デイジー版をご希望の方に貸し出しますので、にじの会事務局へお申し込みください。

●福島県ロービジョンネットワーク第29回フォーラムが10月10日(日)に開催されます。「ズームで知ろう新しい福祉機器」をテーマに小原眼鏡やトラストメディカルなどから新しい日常生活用具や便利グッズを紹介していただきます。今回もZOOMで、個人参加の他、各分散会場でも参加できます。ZOOMに関する事前の問い合わせは、八子恵子代表(keiko-85@ymail.plala.or.jp 電話090-2844-0781)または、福島県視覚障がい者生活支援センターなどでも受け付けています。にじの会でもZOOMサポートができますので、お問い合わせください。

坂下さんの 「私のおすすめ」

『神々の遺伝子 封印された人類誕生の謎』アラン・F・アルフォード著・・・少年の日、世界の数々の不思議な話の点訳書を、時の経つのも忘れて、指先に点字一文字一文字追い、夢中になり読みふけったものです。ギザのピラミッド・バビロンの空中庭園・ヒマラヤの雪男・サルガッソ海の魔の三角地帯・メアリーセレスト号の謎の遭難事件・ナスカの地上絵等々、忘れ得ぬ読書体験に、高齢期を迎えた今なんとまた浮き立つような書物と巡り会いました。
(1)エジプトのピラミッド、マヤ・アステカ・インカなどの古代の文明が高度な数学や天文学の科学知識を会得していたのはなぜか。
(2)エジプトのファラオが死後の世界にこだわっていたのはなぜか。
(3)大ピラミッドが高度な技術で建設され、あの形と角度を数学的に導き出し得たのはなぜか。
(4)古代の人々が数百トンにも及ぶ巨石を切り出し、運び、カミソリの刃でも滑り込ませることもできないほど精密な建築物を構築できたのはなぜか。
(5)古代の人々が正確な暦の刻みを知悉し、2万5800年を周期とする地球の歳差(さいさ)運動(首振り現象)を正確に知りその天体現象に拘っていたのはなぜか。
著者は人類史上最も古くその記録を確認できるシュメール文化・古代メソポタミアの叙事詩・ギルガメシュ、さらには旧約聖書に記された数々の物語を詳細に読み解いて行き、今に残されている古代遺跡を丁寧に探査して行きます。
これらセム族の祖先たちは数百年という長寿を生きたと記されています。興味深いのは中国の典籍にも、上古の人々は数百年を健やかに生きたと記されています。現在の生物学では120歳を人類の寿命の限界値として見ているようです。しかしここに来て話はまた面白くなってきました。植物の樹齢です。
鹿児島県屋久島の、樹齢三千年を優に超える縄文杉については広く知られています。また各地の神社仏閣には数百年の樹齢を誇る巨樹がご神木として大切に保護されています。遺伝子の操作も可能となった医科学の技術は、近いうちに人間の寿命120歳を突破することも可能にしたのかもしれません。
楽しい話ばかりではありません。ノアの大洪水を初め、世界の神話には類似の恐ろしい物語が残されています。6600万年前、メキシコ東部ユカタン半島に小惑星が衝突。連鎖的に地球規模の大地震・大津波といった大災害が引き起こされ、それまでは周囲を睥睨し、地上をのし歩いていた恐竜たちも、あっという間に滅亡していったと、古生物学は教えています。
近現代においても確認・記録されています。
1908年6月30日、朝7時。ロシア・シベリアのツングース。謎の巨大な火の玉が爆発し、周辺に広がる無人の森を約2150平方キロメートルにわたって破壊しました。広島に投下された原爆の数百倍にあたる破壊力であったと言います。これも宇宙から飛来した隕石によるものと言われています。
太古より生命を育んできた海。地球の周りを公転している月の引力により途方もない力が加えられて、日々引き潮・満ち潮が繰り返されています。小中学校の理科の教科書でも学んでいます。宇宙の深淵から巨大な天体が飛来し、地球をかすめるような軌道を走り抜けた場合、どのような惨劇が引き起こされるのでしょうか。その巨大な潮汐力は一気に海水を泡立たせ、空高く水柱を立たせることになるでしょう。そして未知の天体が走り抜けた後には、巨大な水柱は崩れ落ち、地上全てを飲み込み荒れ狂うことになるでしょう。
そのような過去の宇宙規模の自然災害こそが、ノアの大洪水ではなかったかと著者は問いかけています。古代地上に高度な文明社会を築き上げ、鮮やかな痕跡のみを残して、ある時を境に、忽然として消え去った人々。彼らこそが神であったのでしょうか。あるいは遙かなる宇宙から飛来した、未知の文明を携えた人々だったのでしょうか。
今、地球物理・宇宙物理・生物学など学問世界は実に面白いことになっています。途方もない未知の世界を解明しつつあり、私たちはそれらを日々目の当たりにしています。かつては与太話として笑い飛ばしていたことも、今では学問の世界で真面目に取り上げられつつあるのです。やれやれ大変な時代になったものです。これらの面白そうな一つ一つのことどもを眺め続けるだけでも、この先長生きする価値があるのかもしれません。(点訳・音訳あり)

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特定非営利活動法人にじの会


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