にじ347号

2021年度総会のお知らせ

2021年度総会を下記の日程で行います。
2020年度はコロナの影響で例年とは異なった年となりましたが、活動を振り返り、新年度の活動方針を定める総会となります。
と き:2021年4月17日(土)13:30~
ところ:福島視覚情報サポートセンターにじ会議室
議題:
1.2020年度活動報告
2.2020年度収支決算報告
3.監査報告
4.2021年度活動計画(案)
5.2021年度予算(案)
6.その他
ボランティア会員には事前に総会資料を送付しますので、熟読の上、当日出席できない方、出席を控える方は、かならず委任状を提出してください。

パソコンクラブ活動紹介

にじの会を利用されている方で、パソコンやスマホを使われている方、あるいは今後これらを使って、より快適な生活を期待している方への操作サポートは、2015年1月から活動を開始しました。それまでは、個別対応のみでした。例えば、各種音声ソフトウェアを個人のパソコンへインストールするサポート、そしてキーボード操作習得後の文章作成やインターネット検索・サピエ図書館サイトへのアクセス検索やお互いのメール交換等のサポート等をしてきました。
その後、皆さんからの希望もあって、各人のパソコン運用操作のレベルアップと、相互のパソコンやスマホによる交流を目的として、毎月、第1、第3の月曜日の午前10時から12時までの2時間、サポートセンター内の2階会議室で、パソコンクラブを開催してまいりました。現在、参加者へのサポートは、ボランティアスタッフ4名で対応しています。各メンバーは自宅でのパソコン使用時の不具合対策、新アプリ運用へのサポート等に関して、クラブ開催日にスタッフと一緒に問題解決をおこないます。唯一の宿題は輪番制ですが、自宅から自作川柳を掲載する「にじ会報」への投稿です。にじの会事務局へ電子メールで送信していただいています。(数か月に1回程度)
今後は、一般的に使用されている新たなパソコン運用ソフト、例えば、オンラインミーティングが出来る「ZOOMミーティング」への参加やネット検索による新アプリの運用など、クラブ員が共有できるようサポート体制を充実したいと考えております。
パソコンクラブは、いつからでも参加可能ですし、初めての方への個別のサポートもおこないますので、事務局へお問い合わせください。

福島県ロービジョンネットワーク 第28回フォーラム(ズーム開催)

新型コロナ感染拡大の中、一会場には集まらずに、ズーム形式で開催するフォーラムのご案内です。ご自宅で、パソコン、タブレット、スマートフォン、ガラケー、固定電話などで参加できるほか、福島市、郡山市、会津若松市、いわき市に分散会場(定員あり)を用意し、個人の機器なしで講演をお聞きいただけます。参加希望(自宅でズーム、分散会場参加いずれも)は、下記まで電話またはメールでお願いします。
なお、ロービジョンネットワークのメーリングリストに参加しておられる方は、そちらからの申し込みをお願いいたします。参加費は無料です。
テーマ、講師は1年前と同じですが、災害ともいえるコロナ感染への対応も含めてお話をお聞きしたいと思います。
日時:3月28日(日)9:30~12:00
テーマ:「災害と視覚障害」
講演(演題は仮題です)
1.台風19号による被災の経験から考えること
・柳沼 敏子さん(本宮市)
・依田 澄子さん(郡山市)
2.災害と視覚障害について支援の側として考える
・加藤 俊和さん(日盲委評議員、災害担当)
・原田 敦史さん(堺市立健康福祉プラザ館長)
参加申込・問合せ:福島県視覚障がい者生活支援センター(担当:寺井さん) 024-535-5275
メール:f-shien@nifty.com

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
髪切って春日の中を車イス

菅野康男さん(福島市)
二日の節分我が家の寒ブリ久しぶり

穴沢勲さん(会津若松市)
初詣急な階段上り下り
さすがの俺も太もも痛い

矢島秀子さん(南相馬市)
おかわりの声次々の食卓に
満足しつつかくす切り傷

小板橋順二さん(猪苗代町)
初春に研修センター落成す
身障者に灯(ひ) 兎渡路(とどろ)の浜に

三浦寛さん(国見町)
コロナー外(そと)叫べ一億コロナー外(そと)
燃やせ輝け五輪の炎

山本敦士さん(伊達市)
早春の塩屋岬にたたずめば
風に聞こえる姫の歌声

谷田川正さん(郡山市)
早や二月国策うねりワクチンの
早期スタートは如何に成りしか

点字図書差し上げます(2)
貸出図書整理のため、ご希望の方に差し上げます。事務局までお申し込みください。お申し込みがあり次第、先着順で差し上げます。図書は、すべてひもとじです。カッコ内は巻数。次号にも掲載します。
1.銀の糸(3)野中柊著
2.農村ガール(3)上野遊著
3.汝、ふたつの故国に殉ず(6)門田隆将著
4.杏の花の咲く頃に ある老医師からの「食」への遺言(2)根本達也著
5.真夜中プリズム(3)沖田円著
6.路地のあかり(3)松崎運之助著
7.秘密(上3・下3)チョン・ユギョン著
8.風の電話(2)狗飼恭子著
9.RED CROSS 暁の星(3)十川八重子著
10.女子高生コンクリート詰め殺人事件(4)佐瀬稔著

坂下さんの 「私のおすすめ」

『あの一瞬、アスリートが奇跡を起こす「時」』門田隆将著・・・現在は国技とされている大相撲は、歴史をたどって行きますと、日本書紀まで遡ることができると言われています。神々の前での奉納相撲は、天と地の間にわだかまる邪気を封じ、荒ぶる神々の魂を沈め、大八洲(おおやしま)の安寧を祈り、民草の日々の営みよ安かれとの神事、日本の歴史の中で耐えることなく営営として伝承され続けてきたもののようです。
江戸時代にはいささか浮き世離れしたその暮らしぶりを「1年を20日で暮らすいい男」などとも歌われ、今では「大男、総身に知恵が回りかね」と、その巨漢故にからかわれることもあるようです。
第47代横綱・柏戸剛、昭和30年代には第48代横綱・大鵬幸喜とともに「柏鵬時代」と謳われ、今に残る名勝負を繰り広げました。
柏戸の相撲はまっすぐな気性そのままに、立合いから左前褌(まえみつ)右おっつけで一気に突進する取り口で、相手を押し倒す豪快なものでした。いなしたり、かわしたりと言うことの全くできない取り組みでした。それだけに怪我や病気に悩まされる相撲人生でもあったようです。休場・欠場が続きました。「横綱などになるのではなかった」とふさぎ込むようになりました。
熱心な後援会の進めもあり、那須塩原温泉での療養生活に入りました。さらには横綱の日常生活に楽しい時間を持たせようと、地元中学校長の理解を得て、放課後には子供たちと校舎の内外で走り回る生活が始まりました。元気いっぱいの中学生たち、全く容赦がありません。グラウンドで駆け回り、体育館でバスケットボールを追いかけ回すときなど、うっかり足をもつれさせようものなら「柏戸、何やってんだ!!」と大歓声がわき上がります。
町中を歩くときにも家々から「横綱、上がってお茶でも飲んで行け」との声も次々とかかるようになりました。ある女性などは「私は子供の頃から大変なお転婆娘で、周囲からはガラッパチと呼ばれていました。ある日おもてから『ガラッパチ、出てこい。これから一緒に映画を見に行くぞ』と横綱の大声。あれが私の、初めてのデートでした」と懐かしそうに語っています。
心身共に快復し、昭和38年9月の国技館での本場所。中学校では毎日の取り組みをテレビの前で職員・生徒が観戦し、「柏戸、負けるな!」の応援は校舎の天井が抜け落ちるかと思われる程だったと言います。
そして迎えた千秋楽、ともに全勝の横綱対決となりました。大鵬の胸めがけて突進し、前褌をがっしりと握り込みます。名力士と謳われた大鵬も一歩も引くことなく、まさにがっぷり四つの横綱相撲となりました。土俵上に闘魂満ち満ちた時、両者ともに土俵下にどっと落ちます。ほとんど同体かと思われたとき、立行司・木村庄之助の軍配は西横綱・柏戸へと高々と上げられました。国技館は場内騒然とし、座布団が乱れ飛びました。続く優勝インタビュー。「横綱 優勝おめでとうございます」「ありがとうございます」
ひたすら歯を食いしばり、続く言葉が出てきません。巨漢はただただ太い涙を流し続けます。
国技館の観客はそれでいい。テレビ桟敷の観客もそれでいい。しかしラジオの前には数万あるいは数十万人の相撲ファンがいる。一言でもいい、横綱から言葉を引き出さなければなりません。この時、NHKアナウンサー・杉山邦博は瞬時に腹を固めたと言います。
「今はこれでいい」
10数秒、沈黙の時が流れました。
「横綱、本当におめでとうございました」

本書には、相撲のほか、マラソン、ソフトボール、体操、柔道、サッカー、ボクシング、ラグビー、野球という異なるスポーツの10編のドキュメントがあります。登場するアスリートたちの、勝敗を分けた一瞬にスポットライトをあてた感動秘話です。(音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
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FAX:024-529-7031

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