にじ346号

静かに、令和3年の活動が始まりました。
コロナ禍の中ではありますが、普段の生活、いつものセンターでの活動は、感染対策に気をつけながら、粛々と行っていきたいと思います。
3月28日(日)に、久しぶりに福島県ロービジョンネットワークのフォーラムが開催されます。いろいろな工夫をしながらの開催ですが、にじの会でも、これを機に、パソコンクラブでのZoom体験会を行います。フォーラム当日の分散会場の一つとしてサポートセンターの会議室も準備しますので、Zoomの環境がない方も参加し、講師のお話を聞くことができます。フォーラムについての詳細は次号でお知らせいたします。
現在、少人数ながらも行える活動の形態を模索しながら、2021年度の活動を検討中です。これまでの活動とは少し形を変えざるを得ないと思いますが、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

今号では、3年目を迎えたミュージックベルクラブのご紹介をいたします。何人でも楽しめるミュージックベルクラブに参加してみませんか。

ミュージックベルクラブ楽しく活動しています

ミュージックベルの活動は、2019年1月の第4月曜日から始まりました。現在クラブ員は7名でボランティアが2名手伝いをして、毎月第2・第4月曜日の10時~12時に練習をしています。
2019年の交流会で「ちょうちょ」「かっこう」「きらきらぼし」を演奏する機会がありましたので聞かれた方も多いと思います。その後、「ジングルベル」がレパートリーに入り、昨年の交流会や「ふれあいのつどい」で発表することを楽しみにしていたのですが、残念ながら交流会などが開催されず、皆さんにお披露目することができませんでした。
月曜日は振替休日になることが多く、練習する機会が少なくなってしまいます。それに加えて昨年はコロナ禍で、4・5月は活動休止となり、ますます練習の機会が減りました。しかし、6月に練習を再開したときには休止していたことを感じさせない素晴らしい演奏で練習できました。クラブ員は7名ですが都合によって練習に参加できない方がいたりなどで、7名全員で練習することはなかなかありません。
練習は新しい曲の楽譜をいただいたら、まずみんなで音階で歌って曲を覚えます。それから一つの曲をいくつかに分けて少しずつ何度も繰り返して曲を仕上げていきます。基本的に一人が一つのベルを持ちますので自分が担当しているベルの音以外は休みです。そのために一人で曲のすべてを演奏するよりも神経を使います。その緊張をほぐすために練習の合間に雑談をしたり軽い運動をして気分転換をしながら練習をしています。
また、初めの頃は音の数が少ない曲だったので欠席される方がいても困らなかったのですが、最近では音の数がたくさんある複雑な曲に挑戦しているので、全員がそろっても一人で二つの音を担当することがあります。そのために普段は右手にベルを持って演奏するのですが、脳の活性をかねて左手にベルを持って演奏する練習もしています。担当する音は固定ではなくて練習ごとに変わります。このことでどの音でも自信を持って演奏できますし、欠席する人も気兼ねなく欠席できると思います。
練習に当たっては楽しく演奏することを大切にして間違っても気にしないことを約束しています。最近はベルがよい音を出すのでつい聞きいってしまい、演奏するのを忘れることが多くなっています。
今年、ミュージックベルの演奏をする機会がありましたら、期待して是非みなさん足を運んでください。そして、興味のある方は気軽にご参加ください。いつからでも始められます。

パソコンクラブでZoom体験会を行います

2月・3月の第1月曜日、パソコンクラブの時間に、Zoom体験会を行います。パソコン・スマートフォンなどで、Zoomをやってみたい方、ご参加ください。
日時:2月1日(月)、3月1日(月)10時~12時
会場:サポートセンターにじ2階 会議室

2月のヨーガ教室

2月のヨーガ教室は、24日(水)10時~12時です。参加される方は事務局までお申込みください。2時間で気持ちも体もすっきりしましょう!

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
初詣 篝火だけが灯りおり

山田麻理さん(福島市)
ヒャー こわい 杖先すべらす冬の道

清野隆一さん(郡山市)
雪だるま粉雪まといふっくらと
年越し太り春やせ間近

穴沢勲さん(会津若松市)
朝起きて物干し竿に雪が降り
これでコロナを終息させる

小板橋順二さん(猪苗代町)
信夫山神代もきかず四季の花
一度に咲くは天の采配

武田栄子さん(福島市)
くる春に喜び待ちおり初ひ孫
思い巡らし除夜の鐘聞く

矢島秀子さん(南相馬市)
退院を見とどけたかに冬のバラ
声をかければ手のひらに散りぬ

谷田川正さん(郡山市)
干支のウシ赤ベコさんもガンバロー
牛歩の如く健勝なりて

三浦寛さん(国見町)
赤だきの石段踏みしめお社に
狛犬おどる初日の輝き

点字図書差し上げます

書棚がいっぱいになったため、当館の貸出図書を整理します。ご希望の方に差し上げますので、事務局までお申し込みください。お申し込みがあり次第、先着順で差し上げます。図書は、すべてひもとじです。カッコ内は巻数。次号にも掲載します。
1.ロンリネス(7)桐野夏生著
2.プリズム(4)貫井徳郎著
3.マスカレードホテル(7)東野圭吾著
4.始まりの家(4)蓮見恭子著
5.八月の底(3)円山まどか著
6.ミーコの宝箱(4)森沢明夫著
7.生まれてくれてありがとう(3)倉本美香著
8.スタア誕生(4)金井美恵子著
9.さようなら窓(3)東直子著
10.夏の岬(4)植村鞆音(ともね)著

坂下さんの 「私のおすすめ」

『桜色の魂 チャスラフスカはなぜ日本人を50年も愛したのか』長田渚左著・・・1964年(昭和39)東京オリンピックの名花と歌われたベラ・チャスラフスカは、1942年5月3日、チェコスロバキアの首都プラハに誕生しました。幼い日からその抜群の身体能力が認められ女子体操選手としての英才教育を受けたようです。当時の世界体操の趨勢はソ連の圧倒的な存在により独占されていました。しかし日本の体操界も多くの俊英を次々と排出し、ソ連を急追しそれを凌ぐところまで肉薄していました。中でも山下治広(はるひろ)により開発された大技・山下跳びは当時の世界体操を席巻するところまでその実力が認められていました。
ベラ・チャスラフスカは、数ある世界大会に参加。その中で、日本人選手団の立ち居振る舞いに目を釘付けにされたと言います。その物静かなたたずまい、大会の圧倒的な雰囲気の中、臆することなく昂ることなく、準備運動から始まり、技の一つ一つに至るまで細やかな神経の行き届いた流れるようなしなやかさ、大会期間中食い入るように見つめ続ける娘の視線に、時を経ずして日本選手団・遠藤幸雄(ゆきお)は気がつきました。
共通言語であるたどたどしいドイツ語を通して体操への思いの丈を語り合いました。そのひたむきさを受け止めた遠藤幸雄と日本選手たちは自分たちが編み出した技の数々そして基本的な取り組み姿勢に至るまで全てを手ほどきし、語り尽くしたと言います。
とりわけ、山下跳びについては男性の骨格・筋肉があっての大技で、女性の体には難易度が高すぎ不可能と言われていたようです。しかしそれもチャスラフスカの抜群の身体能力、飽くなき向上心により技への適応が可能となったと言われています。
そして東京オリンピック、東京体育館に深紅のレオタードと金髪のチャスラフスカの優美な技が次々と繰り広げられ、多くの観客を魅了しました。その中に、身のうちに熱い血を持った一人の若者がいました。チャスラフスカの演技の中にまさに女神を見たのです。
大塚隆三・26歳。直後、故郷福島県会津・喜多方市を目指してひたすら車を走らせました。深夜実家をおとない、家督を継いでいた兄の前に両手をつき、家宝として伝えられ、床の間にまつられている日本刀を日本人の魂としてチャスラフスカに届けたいと懇願しました。当初、長兄はそれを一蹴し、叱りとばします。しかしその様子を静かに見守っていた兄嫁は、この義理の弟の一途さをみてとり、口添えをしたと言います。
そのチャスラフスカのもとには日本全国から、トラック一台に余る沢山の贈り物が届けられたと言います。帰国に当たって、唯一この一振りの日本刀のみを持ち帰ったと言います。
4年後、1968年、チェコスロバキアの人々は抑圧された全体主義を拒否し民主的・自由な国家を宣言しました。プラハの春です。町の至る所で娘たちはソフトクリームを手にミニスカートで街路を闊歩し自由を謳歌しました。
そして一般市民3万人により世界に向けて自由と希望を高らかに歌い上げた「二千語宣言」が発表されました。しかしこれを反革命の兆候ととったソ連はこれらの自由への人々の渇望を許すことなく、弾圧を加えたのです。ソ連軍を中核とするワルシャワ機械化部隊は重戦車を連ねて、国境を侵しチェコスロバキア全土を蹂躙したのです。
ラジオは最後の最後まで「二千語宣言」に署名した人々に身を隠し避難するように叫び続けました。
ベラ・チャスラフスカも「二千語宣言」の署名の取り消しと自己批判を厳しく要求されました。最も辛く苦しいことは、自らの良心に背くこと、国民の英雄としての全ての名誉は剥奪され辱めを受け続けました。
そのような生活の中で、日本刀のさやを払い、一点の曇りもない刀身を見つめ続けたと言います。
「私は、この日本刀を贈られることにより、日本人と同じように侍の心を育んできた」
著者は、会見を重ねることにより、「卑怯な行いをしてはなりませぬ」「嘘をついてはなりませぬ」「弱いものいじめをしてはなりませぬ」「ならぬことはならぬものです」・・・日本人が生きるよすがとして守り続けてきた同質のものをベラ・チャスラフスカの中にまばゆいばかりの輝きとしてみてとったと記しています。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
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