にじ297号

       あけましておめでとうございます

 2017年酉年の幕あけです。
 目標に向かって大きく羽ばたいて、結果として大きな卵を生み、そして育てることができるようお互いに頑張りましょう!
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

       チャレンジクラブ 福島市福祉事務所長賞を受賞!

 第42回福島市福祉作品展で、千点を超える出品の中から、チャレンジクラブの作品「点で薔薇薔薇」が、昨年に続き、福島市福祉事務所長賞をいただきました。
 今年の作品もメンバー6名とボランティアが、8月半ばから取り組んだ大作です。
 使用済みの点字用紙で、美しい薔薇の花をたくさん作り、60cm×150cmのボード一面に貼り付け、ピンクの花で「にじの会」の文字を浮き出させました。そして、虹をイメージできるように薔薇の花がいっぱいの傘とかわいらしい長靴を添えた、アイデアと夢に満ちた可愛らしい作品です。センターに飾っておきますのでどうぞご覧下さい。
 チャレンジのメンバーは、毎週水曜日、手を休めず、しかもおしゃべりにも花を咲かせながら作品作りを楽しんでいます。来年の作品も楽しみですね。

       卓球台が入りました

 11月18日、ラジオ福島通りゃんせ基金からいただいた卓球台がサポートセンターに届きました。
 バザーの品物がまだまだいっぱいでしたので、なかなかお披露目できませんでしたが、1月から、使用を開始します!
 月曜日、金曜日の午後1時30分~3時30分はどなたでもご自由にお使いください。
 みんなで利用していきながら、自然とルールができ、クラブとしての活動になればいいですね。

   
       1月のヨーガ教室

 日時:1月25日(水)10:00~12:00
 会場:サポートセンターにじ2階 会議室
 講師:日本ヨーガ療法学会 今村幸子先生
 参加費:無料
 参加希望者は事前にお申し込みください。

      情報コーナー

 かぶせて簡単に使えるオープナー
 今回はNHKまちかど情報室からご紹介します。
 シリコーン製のオープナーがふたに密着して、堅いふたでも楽に開けられます。キャップ型になっていて上から押して、薄くたためるのでコンパクトに収納可能です。かぶせるだけで瞬時ジャストサイズになるので調整する手間がいりません。ゼリー飲料の小さなキャップからジャムや蜂蜜の瓶のふたなど8cmサイズまで、さまざまなキャップサイズに対応できます。
 約87×80×110mm(収納時の高さは約17mm)
 株式会社マーナ 03-3829-1111
 楽天通販で600円程度です。見本はサポートセンターにあります。

    短歌・俳句・川柳

           柳沼友治さん(郡山市)
電飾の暮れの市街地足早に

           谷津フク子さん(郡山市)
こたつ中(なか)気の合う友と焼き芋を

           武田栄子さん(福島市)
ひらひらと光の中に舞い落ちる
      黄色の絨毯踏みしめて歩みぬ

           宮崎英幸さん(福島市)
「鶏は三歩あゆめば忘る」といふ
      呵呵と笑へぬ老いの現身(うつしみ)

           矢島秀子さん(南相馬市)
五年余の辛いいじめに耐えぬいた
少年のいる避難先がある

穴沢 勲さん(会津若松市)
晩秋の会津の山の紅葉狩り
思い出探し涙ボロボロ

           三浦寛さん(国見町)
校庭で響く歓声雪合戦
      今は廃校アルバムめくる

           谷田川正さん(郡山市)
一年(ひととし)をあれやこれやと過ごしつつ
      大晦日(おおつごもり)に反省せしや
水澄みて菊香漂う文化日に
      数多の功績叙勲輝く

     新聞社を訪ねて
             福島市 宮崎英幸
広中の創刊以来百二十一年
      吾の県(あがた)の新聞社訪(とな)ふ (河野広中)
静かなるフロアに流るる音声は
共同通信社よりの配信
パソコンの世となり原稿用紙なく
記者の手書きのメモ帳のみと
コンピュータ化されて不要の活字あり
      鉛の臭ふ職工偲ぶ
地域への文化振興思ほゆれば
欠かさざるべしこの新聞社

  お知らせ
●点字編集システム(BES)7がアップデートされています。BES7をお使いの方は、メニュー「ヘルプ」の「アップデート情報」で確認してください。墨訳の表示が英語の新表記に対応しています。UEBには未対応です(現在準備中だそうです)。

    坂下さんの 「私のおすすめ」
『宇宙(そら)へ』福田和代著・・・宇宙エレベーターについてご存じの方も沢山おられることと思います。地上から3万6千キロメートルの静止軌道、この宙域は地球の自転と同じ周期で公転する円軌道のために、ここに打ち上げられた人工衛星は、地上から見ますとちょうど止まった状態で見えるわけです。私たちの日常生活にとって欠かすことのできない通信衛星・気象衛星などが常に飛行していると言われています。
 この軌道に大型の宇宙基地を建設し、地上の連絡基地との間にケーブルをはり渡そうという壮大な計画です。20世紀半ばに学術論文やSF小説として幾つかの作品が発表されました。原理としては比較的わかりやすいもので、つまりは地球の自転による遠心力と引力の均衡をたくみに利用しようというものです。
 このとてつもない建設工事を実現するためには幾つかの課題が指摘されています。地球の遠心力を効率よく活用するために立地条件として赤道を中心とする低緯度地帯であること。気象条件が比較的安定していること。政治的に安定した地域であること。これらの条件を満たす領域として候補地として上げられているのは、オーストラリア沿岸のインド洋上です。海洋上に建設された巨大な浮島と静止軌道上の宇宙基地との間をケーブルで繋ぎます。地球の自転による遠心力を利用するために、この宇宙基地からさらに2万キロメートルに及ぶケーブルを宇宙空間に伸ばし、その先端に巨大なアンカーを固定します。そして、このケーブルに沿わせてリニアモーターで駆動するエレベーターを地上と宇宙基地の間に往復させようというなんともでっかい夢です。
 当初は長さ数万キロメートルに及ぶケーブルを編み上げる材料がなく、あくまでも一つの夢として語られていました。ところが、平成3年(1991年)、強くて軽い夢のような新素材「カーボンナノチューブ」が、日本のNEC基礎研究所・飯島澄男氏により発見されました。これにより理論上破断させることなくケーブルを宇宙までつなぐことが可能であることが立証されました。予算的には日本の新幹線網の建設に匹敵する内容で賄えるだろうとのことです。当初は基地の保安要員・建設作業員・科学研究者といった人たちが優先的に常駐することになりそうです。しかし膨大な資金を獲得するためにも安全が確保された段階で早い時期から一般人の観光客も受け入れることになるだろうといわれています。
 ここでもう一つ興味深いのがこのエレベーター走行時間です。時速200キロメートル、新幹線の速度ですと1週間、マッハ1(音速 時速1215キロメートル ジェット機の速度)では10時間ということになりそうです。現在具体的な動きとして国際会議が開かれ、さらには日本国内でも大手の総合建設業者が専門の共同作業集団を組織し基礎研究にあたっているといいます。
 さて、今回取り上げました物語では、この宇宙基地に8名の保安要員が常駐し基地の安全と拡張工事にあたります。宇宙をライフル銃の弾丸より速い速度で飛来する隕石による衝突事故。互いに対立紛争を繰り返す国家から繰り出される軍事利用の謀略の数々。政治的・宗教的原理主義者によるテロリズム。
 厳しい訓練と適性検査に合格した一騎当千の面々。それを指揮するのが地上管制室長のリタ部長。宇宙飛行士として絶望的な困難を乗り越えてきた歴戦の美しい女性パイロットです。
 「うろたえるな! 選び抜かれたおまえたちをここまで鍛え上げてきたのはこの私だ。全力を尽くせ」
 テレビカメラ越しに鋭く澄み切った隻眼でにらみつけられます。
 「イエッサー マーム!!」全幅の信頼を寄せる女ボスに対して猛者たちは反射的に直立不動となり敬礼を返し果敢に困難に立ち向かってゆきます。(点訳・音訳あり)

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特定非営利活動法人にじの会


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