にじ296号

    ヨーガ教室のお誘い

 ウォーキングがお休みの冬の時期、ヨーガ教室を開催します。ゆっくり、十分に体を動かして自分で自分の健康度を高めましょう!ぜひご参加ください。
 日時:12月21日(水)10:00~12:00
 会場:サポートセンターにじ2階 会議室
 講師:日本ヨーガ療法学会 今村幸子先生
 参加費:無料
 参加希望者は事前にお申し込みください。1月~3月は第4水曜日に行います。

     バザーへのご協力 ありがとうございました!

 12日のバザーでは、ご近所の皆さんにもたくさん来場いただき、無事終了いたしました。
 アフターバザーとして、センター内にまだ品物を展示しておりますので、当日来れなかった方も、混雑でゆっくり見られなかった方も、もう一度じっくりご覧いただけます。思わぬお買い得品が見つかるかもしれません。

      情報コーナー

 日本点字図書館わくわく用具ショップからご紹介します。

 1.チューチュータイマー
 コック帽をかぶったネズミの顔のタイマーで、鼻を押すか冷蔵庫の扉を開閉するとおしゃべりをするおしゃべり機能と、鼻の下の蝶ネクタイを押してタイマーをセットし、鼻を押すとスタート・ストップするキッチンタイマー機能があります。フリートークは45種もあり、日常生活の笑顔を増やします。ねずみの鼻の下の蝶ネクタイは二つのタイマー設定ボタンになっており、左のボタンが分ボタン(M)、右のボタンが秒ボタン(S)です。例えば左を2回押せば2分、右を10回押せば10秒となり、鼻を押すと「OK!2分10秒はかってあげるね。よーい、スタート」としゃべってから、2分10秒のカウントダウンがはじまります。タイマー設定ボタンを長く押すことで、分ボタンは10分ごと、秒ボタンは10秒ごとに設定時間を送ることができ、最大60分まで計測できます。カウントダウンの途中でタイマーの一時停止はできません。
 販売価格 :2,480円
 大きさ:(商品サイズ)横78mm×奥行60mm×高さ112mm 重さ138g
 使用電池:単4乾電池2本使用(アルカリ推奨)

 2。指先が出るやわらか手袋
 わくわく用具ショップと手袋メーカーが企画・製作したオリジナル手袋の第3弾!S、M、Lの3サイズで、それぞれ柄が入っています。両手の親指、人差し指、中指の指先の横にスリット(穴)があり、手袋をはめたまま指先を出すことができます。通勤・通学時、携帯電話操作時、お買物の際など、様々なシーンで便利に使用できます。
 販売価格:1,970円

 3.こぼれにくいフチ付きミニまな板
 まな板の左側面、奥側、右側面に2㎝のフチがあり、切った食材や汁をこぼさず調理できます。まな板は傾斜して手前が高く、奥に行くにつれて低くなっています。フチの深さは約1.5㎝あり、奥に食材の汁が溜まります。まな板は表と裏の両面、使えます。色は白のみです。左側の手前にフチがないスペースがあり、きゅうりや長ネギ、にんじんなど長い食材も切りやすくなっています。長めの包丁を使うとフチに刃先があたり、食材が最後まで切れません。奥側のフチにあたらないように気を付けてください。トレーとして、こぼれやすい食材もそのままお鍋に持っていくことができます。
 販売価格:1,295円
大きさ:(幅)225×(奥行)225×(高さ)20mm 重さ:277g
 使用材料:ポリプロピレン
 以上の、問い合わせ・ご注文は、わくわく用具ショップへ直接、またはにじの会へどうぞ。

    点字表示あれこれ

 にじ294号で日本橋三越の特別食堂の点字メニュー作成をお知らせしたところ、さっそく東京都の阿佐博さんから、実際に利用してみましたとのお便りをいただきましたので、ご紹介します。
 ようやく秋も深まり、過ごしやすい季節になりました。会の皆様ご健勝にてご活躍の趣き、何よりと存じます。
 会報「にじ」を毎号お送りいただき感謝いたしております。いろいろな会の活動を拝見し、福島の視覚障害者の皆様をうらやましく思ったりしています。
 さて、この前の会報で日本橋三越特別食堂の点字メニュー作成の記事を拝見しました。三越の特別食堂と言うのも知らなかったし、点字メニューも手にとってみたいものと思い、さっそく出かけてみました。特別食堂と言うのは本当に特別の方の食堂らしくて、ちょうど昼食時でしたが、利用者は少なくて大変静かでした。点字メニューも手にとってゆっくり見ることができました。ワインなどもかなり上等なものがあるらしく、最も値段のよいものを味わってみました。それにステーキを注文したのですが、ステーキもおいしくいただくことができました。
 三越の特別食堂の実態を知ることができましたことと、点字メニューを見ながら注文することができましたご報告です。    (10月24日 阿佐博)

● 福島市古関裕而記念館の2階に、100曲の古関メロディから選んで試聴できるコーナーがあります。記念館からの依頼でその曲名と選曲操作方法の点字版を作成し、選曲ボタンに点字シールを貼りました。古関裕而記念館を訪れる機会がありましたらお試しください。

● 大阪市のある薬局から、薬を飲む時間を間違えないように「朝」「昼」「夕」「寝る前」という点字を薬の袋につけたいとの注文があり、それぞれタックペーパーで作成してお送りしました。大変喜んでくださいました。

● タクシーの後部座席左側のドアにタクシーの車番号をタックペーパーで作成する作業を平成5年から継続しています。タクシーを利用されたら確認してみてください。タクシーに忘れ物をしたときなどに便利です。

    短歌・俳句・川柳

           柳沼友治さん(郡山市)
潮の香と秋刀魚づくしの浜の店

           谷津フク子さん(郡山市)
散歩する落ち葉も負けずついてくる

           矢島秀子さん(南相馬市)
芭蕉の句唱えつつ行く子供(こら)の列
      山刀伐(なたぎり)峠に鈴の音(ね)響く

           三浦寛さん(国見町)
街路樹が山に負けじと赤くなり
木枯らし落ち葉で白杖(しろつえ)迷う

           穴沢勲さん(会津若松市)
誕生日電気カミソリプレゼント
      念願かなってこれから青春

宮崎英幸さん(福島市)
ピアノ弾きフルート吹ける娘(こ)と孫は
吾より強き妻の遺伝子

琴の調べ
             福島市 宮崎英幸
八橋の菓子の形の琴弾きし
      検校なりしか「八橋検校」
全盲の箏曲家言へり「処世術は
その場限りのボランティアのリレー」
失恋の痛手が「乱れ」の箏曲を
生みしと語る澤村(さわむら)祐司(ゆうじ)氏
幽玄なる琴の調べに日本(につぽん)に
      生(あ)れたる幸(さち)を沁みて思ふも
弾き歌の終へたる後(のち)もしばらくは
耳に残りぬ清(すが)しき余韻

   お知らせ
●12月3日(土)10:00から、福島市のAOZで「ふれあいのつどい」が行われます。にじの会では点字体験コーナーを担当します。また、チャレンジクラブが福祉作品展に労作を出品し、フラサークルにじが日頃の練習の成果を披露します。みなさん、ぜひ足をお運びください。

●今年も残り少なくなり、来年度のカレンダーを準備する季節になりました。これまでお届けしている方には年末にお送りしますが、新たにご希望の方は、事務局にお申し込みください。

●12月29日(木)~1月4日(水)年末年始のため、サポートセンターにじは休館いたします。皆様にはご不便をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

●JRPS福島から新年会のお知らせが届いています。
 日時:1月14日(土)13:30~15:30
 場所:福島市駅周辺
参加対象者:網膜色素変性症患者及び家族、付添、興味のある方。参加費は4,000円です。
 申込み期限:12月20日(火) (穴沢さんまで) 電話 090-2367-4816
 その他、案として、交流会・医療講演会を3月12日(日)、第11回定期総会を5月21日(日)に計画しています。

    坂下さんの 「私のおすすめ」
『富士山噴火』高嶋哲夫著・・・今の日本列島は数万年の歴史の中で繰り返された激しい天変地異により形作られてきました。21世紀を迎えた今地球は新たな変動の時期に入ったと言われています。巨大な台風・地震・津波・噴火。私たちの記憶にあるものだけでも阪神淡路大震災、東日本大震災、そして熊本県を中心として九州地方をおそった大震災。
 20世紀後半からこれら大震災を技術的に予知できるのではないかとの希望的な憶測により研究が進められましたが、事前の予知は不可能であることがわかってきました。自然の営みとしての天変地異から逃れることができないのであればと、今考えられ進められているのが、被害を最小限に抑えるための防災・減災思想です。私たちの先人はこの分野でも素晴らしい遺産を残してくれていたというのです。日本全国に残された名刹古刹。そこに奈良・平安時代から千数百年もの間、幾多の震災に襲われながら破壊されることなく残された五重塔、その精密な工法は、最先端技術により次々と築かれている数百メートルにも及ぶ高層建築の中にも匠の技として脈々として受け継がれています。
 さて、今最も恐れられ警戒されているのは、確実に襲いかかってくる東南海に及ぶ巨大地震です。そしてその後には必ず富士山の大噴火が引き起こされると言われています。
 陸上自衛隊一等陸佐・新居見充はヘリコプター部隊を指揮し、地震と津波の中ビルの屋上に取り残された親子3名を救出します。同じ時間帯に防災タワーに避難した妻と二人の子供から「お父さん助けて」という携帯電話を通しての悲痛な叫びが飛び込んできます。しかし、それは物理的にもまた公務からも不可能なことであり妻と息子は津波にのみ込まれ行方不明となり、研修医として勤務に就いたばかりの娘だけが重傷を負いながらも奇跡的に助かります。
 その日より娘からは冷ややかな視線が向けられるようになります。自衛官として父親としての無力感にさいなまれ退官し、一人残された家の中に引きこもり酒浸りとなります。見かねた友人の新聞記者・久坂の手により引きずり出され、富士山を一望できる老人施設「富岳の家」の施設長として新たな生活に入ります。
 そこに飛び込んできたのが車いす使用の若き女性・火山学者・秋山由紀博士の緊迫した富士山大爆発の警告でした。寝たきり老人を含めて入所者全員の避難。御殿場・黒田久美子市長に協力しての全市民の避難。
 火山弾が飛び交い火砕流が襲いかかる中、自衛隊・警察・消防・アメリカ海軍航空母艦が一体となっての行き詰まる避難大作戦が繰り広げられます。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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