にじ339号

今年度の活動を変更いたします

全国一斉の緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスの感染予防のため、また、第2波・第3波への備えが必要とされることなども考慮し、今年度の種々の活動を見直し、以下のように変更することといたしました。
感染しない、感染させない、みんなの安全を第1に考えましたので、長年続けてきた種々の活動を1年お休みするのは残念でなりませんが、どうぞご理解くださいますようお願いいたします。

1.交流会・ミニ交流会・小旅行は中止します。
2.11月14日(土)の一般の方にも参加していただく形の「バザー」は今年は中止します。ただ、利用者の方、ボランティアなど、関係者を対象に、7月6日以降、センター内に少しずつバザーの品を展示いたします。お好きな時に、少人数でゆっくりとお買い物をお楽しみください。ただし、混雑した場合は、会場外でお待ちいただくことになりますので、ご了承ください。
3.ウォーキングは、昼食持参は止めて、13時集合、14時30分解散とし、「歩き」だけを楽しむ会とします。
4.その他の各種活動
・パソコンクラブ・ミュージックベルクラブ・チャレンジクラブは、対面を避け、参加者同士十分な距離を保って、できるだけ自己研修の形で、換気に注意して実施します。
・サウンドテーブルテニスは、換気を十分に行い、一度に対戦する2名だけが入室し、他の方は別室で待機する形で実施します。
・フラダンスは、グループ分けして密状態を避けて実施します。
・点字学習は換気に注意しながら実施します。
・対面音訳は、長時間対面状態であることと、マスク着用では音訳できないため、リスクが高いと判断し、今年度は中止します。
・個別の歩行訓練をご希望の方は、事務局に電話でご相談ください。その都度、スマイルワン仙台の担当の方と相談の上、方法などを検討いたします。
5.音訳・点訳・テキストデイジー等のボランティアの活動については、点訳・音訳の全体研修は、今年度中止します。少人数の研修・連絡を必要に応じて行います。点訳相談と点訳のスキルアップ研修は実施します。
6.サポートセンターの日常事務は、平常通り行います。点字図書・録音図書の貸出、電話によるお問い合わせ、ご希望等は活動時間内(月曜~金曜9:00~17:00、土曜9:00~16:00、ただし、日曜・祝日・第1土曜日は休館)にお受けします。
皆さまにはご不便をおかけしますが、みんなで注意して、この時期を過ごしましょう。

7月のウォーキングは「四季の里」

「四季の里」には7年ぶりに訪れます。
園内には、バラ、ダリア、カンナ、桔梗、各種のハーブなどが咲いています。花の香りの中、園外の水林公園を流れる小川の水音を聞きながら、ゆっくりと歩いて自然を満喫しましょう。
日にち:7月22日(水)
集合・解散:四季の里正門前 13時集合、14時30分解散
飲み物は各自ご持参ください。暑いなかですので、体調を整えてご参加ください。雨天時は中止いたします。

県が実施する個別家庭訪問による日常生活訓練

福島県障がい者総合福祉センターより在宅の視覚障がい者を対象とした個別家庭訪問による日常生活訓練についてのお知らせが届きました。
訓練内容は、歩行訓練、点字、パソコン操作、日常生活動作(調理・掃除・洗濯等)の中から希望されるものです。1回およそ90分、同一年度内に一人3回まで受けることができます。身体障害者手帳の有無にかかわらず訓練を受けることができます。
担当の方が自宅を訪問し、1対1で指導します。今年度から、福島県障がい者総合福祉センターに専門の職員が配置されましたので、年間の実施回数も大幅に増えました。
申し込み方法:お住まいの各市町村の身体障がい福祉担当課に申し込みます。市から県に連絡が行き、県が訓練の可否を決定し、県から市、市から申込者に通知されます。その後、実際の日程等について個別に打ち合わせがあります。
派遣に係る費用は無料です。訓練の際に生じる交通費、材料費、光熱費等は受講者の自己負担になります。

情報コーナー

1.缶詰・レトルト食品
加熱パックホットイート1
日点わくわく用具ショップから、便利な防災グッズをご紹介します。直接購入されるか、にじの会事務局にご連絡ください。
わくわく用具ショップ 03-3209-0751

災害時に電気も火も使わず、蒸気の力で2食分の食事を一度に温められるパック。510円です。
災害時、ガスや電気が止まって料理ができないとき、電気や火を使わずに缶詰やレトルト食品を簡単に温めることができます。発熱用の水と温める食品は、ご自分で用意してください。必要最低限の備蓄食料として3日分を備えておくとよいといわれていますが、被害の状況や被災地の人口密度によっては、1週間分確保しておくとより安心です。普段から食べ慣れている好みの缶詰やレトルト食品を、食べながら備蓄する習慣をつけておくことをお勧めします。「いざ」というときに使えるよう、年に1度は使用して慣れてください。
使い方は、専用加熱袋に発熱剤、食品、水約150ccを入れて蓋をしめ、20~30分待つだけです。袋に入れられる食品の目安は2食分(たとえば、レトルトカレー2個、パックごはん2個、缶コーヒー2本)です。温められる食品は、市販品の湯せんして温めることができる調理済食品です。市販品以外でも、おにぎりやハンバーグなどの調理済食品も密封耐熱用袋に入れて温めることができます。そのほか、密封耐熱用袋にぬれタオルを入れると、ホットタオルになります。注意点としては、パックごはんは、フィルムをめくらず加熱してください。電子レンジ専用品、ペットボトル、ビン、紙パックは温められません。生鮮食品の煮炊きもできません。
専用加熱袋は、10回程度繰り返し使えます。本商品は発熱剤1回分が付いていますが、追加の発熱剤は、ホットイート用発熱剤(3個入:820円)を購入してください。また袋は、非常時には約3リットルの簡易バケツとしても使用できます。水は、水道水やミネラルウォーターを使用してください。雨水、河川や湖沼の水なども可能ですが、不純物が多いほど発熱・加熱能力は低下します。海水は使用できません。
《注意》お水を入れてから、最初の15分程度は大変熱くなっています。この間は水素が若干発生しますので、まわりにライターなど置かないよう火の取り扱いには十分気をつけてください。食品を取り出すときも、やけどには十分ご注意ください。
《仕様》専用加熱袋の大きさ:29×29cm、発熱剤 の大きさ:7×17cm、最高温度98℃、持続時間約25分、有効期限約5年

2.日本ライトハウス「ニポラチャンネル」
見えない・見えにくい人やボランティアのために、iPhoneの操作などを動画で分かりやすく解説するユーチューブのサイトです。サピエのサポートセンターなどを担当されている日本ライトハウス情報文化センターの松本一寛さんが実際に操作をしながら分かりやすく説明をしています。
第1回「iPhoneの基本設定」
第2回「iPhoneの基本操作」
第3回・第4回「iPhoneの文字入力」・・・
と進み、サピエの活用方法や「NHKラジオらじるらじる」などの便利なアプリの紹介もあり、5月末には第10回が配信されています。
一度お試しください。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
雑草の中に控えめアヤメかな

菅野康男さん(福島市)
気づいたらトイレの中でもドッコイショ

穴沢勲さん(会津若松市)
いつ終わるコロナ旋風もうたくさん
世界の平和人類ハッピー

矢島秀子さん(南相馬市)
みっちゃんも美代ちゃんもいて山羊もいた
野原を駆ける花のかんむり

小板橋順二さん(猪苗代町)
藤の花髪にかざりて舞いし君
年経し想うめぐり来る季み

宮崎英幸さん(福島市)
理髪店に行くに注意を怠らず
体温計りマスク着用す

武田栄子さん(福島市)
外出もコロナゆえにままならず
自宅待機の日々の続きぬ

谷田川正さん(郡山市)
梅雨半ばコロナウイルス早よ消えよ
日々の生活工夫深みて

三浦寛さん(国見町)
想い出は中合福ビルチンチン電車
福島仲見世ほろ酔いウォーク

坂下さんの 「私のおすすめ」

『到達不能極』斉藤詠一著・・・過去、権力者と言われた人々の中には、圧倒的なその力を手にしたとき、永遠の命を希求して狂奔した者も多数存在したようです。古代エジプトでは、幾人ものファラオが太陽王として、巨大なピラミッドを築き上げ、自らの遺体をミイラとしてその中に安置し蘇りと永遠の命を求めました。中国を統一国家として秦王朝を打ち立て絶対権力のもとに君臨した始皇帝は不老不死を求めて、家臣の徐福を遙かなる東の海に浮かぶ蓬莱山へと秘薬を求めて使わしました。
近現代、その飽くなき妄念は耐えることなく続いています。共産主義体制を指導したレーニンや毛沢東の遺体は防腐処理をされて今もなお保存されています。現在巨万の富を築き、格差社会の頂点に上り詰めたものたちの中には、自らの体を極低温で保管し、遙かなる未来に覚醒し高度な医学技術により永遠の命を手にしようと狂奔するものも現れています。さらには現代の高度な電子技術に着目するものたちの中には、人間の生命活動とはすなわちその思考であり、大脳のごくごく微弱なシナプス間の放電に他ならない。その全ての大脳の電気的な変異を精密なICチップに複写保管することにより自らを永遠の命として、未来永劫・不老不死を獲得することができると信じ、それらの作業に没入している人たちも存在しているのです。
昭和20年(1945)、大日本帝国統治領・マレー半島北西岸、マラッカ海峡北部にある島。ペナン島の日本海軍基地で軍役に付いていた訓練生の星野信之は、ある極秘任務に付くことを命じられました。
第二次世界大戦もその行方がほぼ決しようとする局面を迎えていました。
ナチス・ヒットラーに指揮されたドイツ軍も東西・米ソ両軍の猛攻にさらされその命運もつきようとしていました。そのような、敗色濃厚な局面を一気に覆す新兵器の開発が立案されました。
南極の極低温と、極致の磁力線の中での研究と開発でした。その任務に付く天才的な研究者と資材。帝国海軍・航空隊はナチスドイツからの依頼を受けて、氷と雪に覆われた大陸への空輸作戦に入りました。
平成30年(2018)南極大陸、観光飛行中の旅客機。飛行制御のシステムがすべて操作不能となり、極低温・雪嵐の吹きすさぶ中、緊急着陸します。救難信号を発信しますが南極大陸に点在する各国の観測基地はもとより、衛星通信を用いた国際通信も全て送受信不能という危機的な状態に陥ります。
添乗員として乗り組んでいた望月拓海は、不時着地点に最も近い観測基地へと、吹き荒れる氷雪の中救助を求めて決死の覚悟で歩みだします。現在と過去、2つの物語が交錯し息もつかせぬ筋立てが構築されてゆきます。
本書は第64回江戸川乱歩賞受賞作品です。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
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FAX:024-529-7031

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