にじ337号

2020年度の活動

4月18日に総会を行い、今年度の活動計画が決定しました。今年度も交流会・小旅行・バザーなどを行う予定です。
新型コロナウイルスの感染が1日も早く終息し、予定通りの行事が実施できるよう願うばかりです。
今年度の主な行事予定をお知らせします。
7月21日(火)~8月7日(金) 夏バザー
8月30日(日) 交流会  会場 AOZ
10月9日(金) 小旅行
11月14日(土) バザー
このほか、9月にミニ交流会、また毎月のウォーキングも予定していますが、今年度は今後の活動の見通しを立てることがむずかしいため、詳細は、前月または前々月の会報でその都度お知らせします。どうぞお見逃しなく、各種行事にご参加くださるようお願いいたします。

5月のウォーキング
5月は、ウォーキング講習会のボランティアをお願いします。今回はサポートセンターを出発して荒川桜づつみ河川公園を歩き、サポートセンターに戻ります。
5月27日(水)、サポートセンターにじ、13時集合、15時解散となります。ボランティア講習会受講者のためにぜひご協力をお願いします。

2019年度の活動報告

昨年度の交流活動の報告です。
交流会 8月25日  AOZ      73名
バザー(夏・秋)   一般の方を含め  291名
小旅行          10月11日         46名
ミニ交流会    9月 9日        23名
ウォーキング
4月17日  岩谷観音      30名
5月29日 あづま総合運動公園  20名
6月26日 笹木野王老杉      28名
7月24日 小鳥の森         18名
10月23日 福島学院大学     22名
11月27日 福島市保健所     26名
ヨーガ教室 12月~3月 4回     36名
パソコンクラブ     20回    123名
フラダンス教室      月1回      164名
チャレンジクラブ       46回      383名
卓球台使用          113回    703名
ミュージックベルクラブ 19回       160名
(他の活動は来月にお知らせします。)

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
泣き笑いの乳児の寝顔夢おぼろ

山田麻理さん(福島市)
かしわ餅葉っぱに巻かれてかくれんぼ

武田栄子さん(福島市)
春風に吹かれて舞い散る桜花
ひとひらひろいて我が手にのせる

宮崎英幸さん(福島市)
甲子園に賭けし球児らの夢を断つ
新型コロナウィルス感染

三浦寛さん(国見町)
ランナーと走れぬ聖火まよい道
コロナ克服みんなの願い

小板橋順二さん(猪苗代町)
花過ぎて庭に一鳴き勝持寺の
風運び来ぬ西行の歌

矢島秀子さん(南相馬市)
子育ての茶の間の笑い懐かしい
われも真似したあの髭ダンス

山本敦士さん(伊達市)
王さんも長嶋さんも光るけど
やはり克也が我は好きなり

谷田川正さん(郡山市)
人生の励みとなるやドラマエール
古関名曲も選ばれCDに

穴沢勲さん(会津若松市)
立ち食いの天ぷら蕎麦に七味かけ
体力つけてコロナを倒す

お知らせ
● 国民生活センターから「2020年度版『くらしの豆知識』」のデイジー図書、及び、2019オンキヨー世界点字作文コンクール国内部門入選作品集の点字版(全1巻)が「点字毎日」から寄贈されました。ご希望の方に貸し出します。
●福島県障がい者総合福祉センターから今年度の視覚障がい者相談会開催のお知らせが届いています。
5月26日(火)南会津町(御蔵入交流館)
6月8日(月) 白河市(中央老人福祉センター)
8月26日(水)会津若松市(ピカリンホール)
9月9日(水)  須賀川市(市役所)
10月9日(金)  相馬市(はまなす館)
11月24日(火)いわき市(サンアビリティーズ)
12月1日(火)福島市(県障がい者総合福祉センター)
時間は10時~13時、無料です。医療相談・福祉相談・職業教育相談・盲導犬体験歩行・福祉用具の展示などがあります。申し込み・問い合わせは、お住まいの市町村役場、身体障がい福祉担当課まで。

サピエ図書館アップデータ利用状況
にじの会が製作した図書の2019年度の利用状況。

《点字データダウンロード回数》
1.一生使える脳             124
2.日本人のきげん          118
3.医道の日本 2019年10月号      93
4.ニュートン 2019年8月号        83
5.大人の語彙力が面白いほど身につく本  80
6.令和二年神宮館家庭暦           71
7.これは読む本ではなくて考える本です    65
8.本当にあった15の心あたたまる物語  48
9.「減塩」が病気をつくる!              38
10.水底の女                   37
11.アサーションの心           34
11.世界一美味しいご飯をわが家で炊く   34
※ 月刊誌は最もダウンロードされた月の回数です。

《音声データダウンロード回数》
1.令和2年神宮館家庭暦              251
2.いいことずくめの玉ねぎレシピ    172
3.手で読む心でさわるやさしい点字4  148
4.手で読む心でさわるやさしい点字5  143
5.手で読む心でさわるやさしい点字6  136
6.スピリッド・ウォーズ         97
7.はじめて楽しむ万葉集          96
8.明日をさがして               89
9.超高齢社会の法律           53
10.辞書編集、三十七年           52
11.ハイジ1 完訳版           51
12.山鳩のこゑ              48
13.道元禅師 下              45
14.ハイジ2 完訳版              39
15.詳解俳句古語辞典 分冊1        38

《テキストデイジーデータダウンロード回数》
1.自力でコレステロールと中性脂肪を
下げる30の法則         198
2.一度は読んでおきたい現代の名短篇  186
3.科学は未来をひらく         110
4.視覚障がい者の「歩行訓練士に
関する研修会」記録集       105
5.世界を変えた偉人たちのウラの顔    89
6.もしも魔法が使えたら         60
7.50歳からの人生術           58
8.学校の「空気」            53
9.「みんなの学校」流自ら学ぶこの育て方  49
10.あなたはさとうひろしという
一編の詩でした           46
11.世界を見るための38講        43
12.心の色ことばの光           37

坂下さんの 「私のおすすめ」

『サリエルの命題』楡周平著・・・宇宙創成138億年、地球誕生45億年、そしてこの地上に人類の祖先が誕生して20万年、現代の科学はそれらの気の遠くなるような悠久の時の流れを次々と明らかにしつつあります。そして、人類の進化発展は、絶え間なく襲いかかる伝染病との戦いでもありました。
天然痘:化石として発掘される人骨やエジプトでピラミッドの中に安置されたミイラの中にも感染した痕跡が確認できます。1796年、英国人医師・ジェンナーにより種痘が開発。世界保健機構は全世界への普及により1980年「人類は天然痘の脅威より開放された」と宣言しました。しかし、そのウイルス株は今なお超大国の軍事秘密として研究機関で極めて厳重に保管されていると言われています。
ペスト:中世ヨーロッパでは、人口の30~60パーセントの人が死亡したと言われています。さらにはヨーロッパの歴史を根底から変容させたと言われる極めて致死率の高い伝染病でした。1894(明治27)年、日本人細菌学者・北里柴三郎によりネズミを宿主とする細菌感染によるものであることが同定され、駆除対策が劇的な効果を示し沈静化されました。
インフルエンザ:近現代のものとして、スペイン風邪が知られています。1918(大正7)年から翌年にかけて世界的に流行。感染者5億人、死者5000万から1億人、地球総人口の30パーセントが感染し、人類が最初に遭遇したインフルエンザの大流行として記録されています。日本では当時の人口5500万人に対し39万人が死亡したというおそるべき記録が残されています。
近現代の医学技術は劇的な発展を遂げていますが、それでもなおこれらの伝染病は、ほぼ10年を周期に地球上いずれかの地で新しい病原菌として高い死亡率を伴い大発生しています。さらに今の医学技術はこれら細菌・ウイルスを遺伝子レベルで変容させ、極めて高い死亡率を付加させて大都市・人口密集地帯へと散布することを可能にするところまできているのです。生物兵器と言われるものです。
今回取り上げた作品ではこの致死率の極めて高いインフルエンザの流行を主題として取り上げています。
日本海に浮かぶ離れ小島。高齢化が進み、残された数十名の人々、嵐の中、本土との唯一の生活支援手段である連絡船も欠航します。その僅か数日の間に、発熱と呼吸器症状を訴え、島民のほとんどがバタバタと倒れます。緊急連絡を受けた本土の医療従事者が嵐のおさまるのを待ち、島に駆けつけると、唯一の診療所の医師・看護婦を含め全ての島民が死亡している信じられない光景を目の当たりにします。厚生省は新型ウイルスによるインフルエンザの発生と確認し、緊急事態を宣言します。アメリカ疾病予防管理センターも機敏な動きを見せます。ウイルス感染を同定し、その蔭に潜むバイオテロを突き止めます。対策としての感染地域の封鎖・患者の隔離と行動制限。大量のワクチンの研究開発と国民への配布。しかしその絶対量は急激な感染拡大に追いつきません。当然優先接種されるべき人々の順位が確定されなければなりません。感染の危険を顧みることなく患者の診療に当たる医師・看護師など医療従事者、社会の秩序を守り国民の安全を守る警察官・消防士・自衛隊員、ここで笑ってしまうのが政治家と報道人の面々。国民に選ばれた選良、社会の木鐸故に自分たちは一般国民とは別格な存在である、緊急に、優先してワクチンをよこせ・・・これらのことども現実にも散見されますから笑ってばかりもいられません。さらに深刻なのは今の日本には、これら国家の緊急事態に直面したときに対応するための行動規範がほとんど存在しないのです。
標題に掲げられました「サリエル」とは、キリスト教文化圏で知られた神に仕える医療を司る天使であり、人間の死を差配する堕天使の名称です。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


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FAX:024-529-7031

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