にじ329号

これからの行事予定

令和になって4か月が過ぎました。元号が変わったことに加えて、参議院議員選挙もあり、何かと気ぜわしい思いをしましたが、ようやく落ち着きを取り戻した感じがします。
夏休み後のにじの会の行事を改めてお知らせします。どうぞご確認ください。行事へのお申し込みはお忘れなく、お早めにお願いします。

9月9日(月)10時~15時 ミニ交流会、白杖体験会in須賀川 会場 tette(須賀川市中町)
10月11日(金)小旅行(仙台ビール工場見学&笹かま作り体験)9月2日(月)9時から電話で受け付け。参加は申し込み順となります。
10月23日(水)ウォーキング
11月9日(土)バザー 10時開店、提供品のご協力をお願いいたします。また飯坂駅からの送迎をご希望の方はお早めにお申し込みください。
11月27日(水)ウォーキング
10月、11月のウォーキングの内容は、それぞれ10月号、11月号でお知らせします。

※ ボランティアが主に参加する行事
9月16日(月・祝)11時~15時 ふれあい広場(会場 イオン)点字体験(点字しおり作り)
9月26日(木)福島県立視覚支援学校見学
10月25日(金)10時30分~15時 福点連研修会(「てびき4版」に伴う関連図書の変更点について)

その他
9月4日(水)点字講習会(腰の浜会館)開始
9月12日(木)・13日(金) 東北・北海道・新潟ブロック研修会(コラッセふくしま)
10月3日(木)・4日(金) 全視情協栃木大会(宇都宮市)
などが予定されています。
秋から冬にかけても行事・研修会などが盛りだくさんです。みなさんの積極的な参加をお待ちしています。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
猛暑日や名を連呼する選挙カー

丹治恵子さん(福島市)
パソコンが夏休みとり動かない

宮崎英幸さん(福島市)
真夜覚めて病室に聞く雨音に
良寛の『半夜』口遊みたり

小板橋順二さん(猪苗代町)
きょうの森早や渡りてかほととぎす
声は切なく緑身に沁む

穴沢勲さん(会津若松市)
土砂降りの雨にあおられ雨宿り
昔懐かしフォークのメロディ

武田栄子さん(福島市)
淋しさを隠して今日も店に立ち
笑顔つくりて鏡にむかう

矢島秀子さん(南相馬市)
梅雨去りて窓いっぱいに朝日さす
猛暑の予報に変えるスケジュール

三浦寛さん(国見町)
神旗舞う雲雀ヶ原にひづめ音
汗泥騎馬武者夏本番

谷田川正さん(郡山市)
ハタハタと団扇(うちわ)両手(もろて)で涼感を
猛暑の夏に負けじと過ごす

お知らせ
● 昨年10月に福島市コラッセふくしまで行われた第87回2018年度全国盲学校弁論大会全国大会の弁論集(点字・墨字印刷)を贈呈いただきました。ご希望の方に貸し出しいたします。

● 福島市社会福祉協議会主催「ふれあい広場」が今年も開催されます。にじの会では点字の体験をしていただきます。他の体験ブースもたくさんありますので、お時間のある方はどうぞ足をお運びください。
日時:9月16日(月・祝)11時~15時
会場:イオン駐車場(福島市南矢野目)

● 今年も講習会受講者を中心に、福島県立視覚支援学校の見学をさせていただきます。ボランティアでまだ参加したことのない方も見学できます。希望者は、事務局へお申し込みください。
日時:9月26日(木)
10時50分まで、福島市保健福祉センター1階ホールに集合(時間厳守)

● 福島市立図書館で活動されている図書ボランティアの会で作成された「触る絵本」をにじの会に貸し出していただくことになりました。触る絵本は布で作られていて絵の部分が触ってわかるように工夫されています。点字が付いています。
事務室におきますので、いつでもご覧ください。本は定期的に変更になります。現在は、「かさじぞう」「ぽつぽつぽつ」などがあります。

● ダスキン愛の輪基金から第40期研修派遣生募集のパンフレットが届いています。関心がおありの方は事務局までご連絡ください。申し込み締め切りは9月30日です。個人研修(18~40歳)、ミドルグループ研修(25~45歳)があります。)

● 「歩行訓練と日常生活訓練を願う当事者の会」から研修会の開催についてのお知らせ第2弾です。先月の会報328号でもご案内いたしましたが、来月9月23日(月・祝)にコラッセふくしまにおいて、午前10時半から「歩行訓練士に関する研修会」を開催します。この研修会において、歩行訓練士の相談支援から日常生活訓練及び職業訓練までの幅広い指導方法と計画的で総括的に行われる視覚リハビリテーションの効果について、国立のリハ施設で実働している歩行訓練士と訓練を受けた当事者の方に確認してみませんか? 研修会の最後に、歩行訓練士の方との質疑応答や困りごと相談会のブースも設けてあります。お問い合わせと参加申し込みは、佐藤登代子まで(080-1858-8282)

● スマイルワン仙台から盲導犬体験歩行会のお知らせが届いています。1泊2日で盲導犬とあるき、一緒に生活する体験会です。
日時:10月21日(月)10時~22日(火)12時
会場:仙台訓練センター(スマイルワン仙台)
参加費:無料
問い合わせ・申し込み:スマイルワン仙台 ユーザーサポート部 022-226-3910
内容等、詳しくは326号をご覧ください。

坂下さんの 「私のおすすめ」

『黄砂の籠城 上・下』松岡圭祐著・・・1900年(明治33)、中国最後の王朝・清朝の元で勃発した義和団事件。世界史の学習の中でご記憶の方もおられることと思います。
当時、欧米列強・白人国家によるアフリカ・アジア・南アメリカへの侵略と収奪はとどまるところを知りませんでした。世界のそれぞれの民族には当然のこととして固有の歴史・習俗・宗教が伝承され守られてきました。しかし絶対的な一神教を唱える欧米・キリスト教国家はそれらの多様な宗教文化・伝承を認めようとはしませんでした。
中国においても、その事象は決して例外ではありませんでした。これらに対して中国民衆は、帝国主義列強による侵略として反発し、西洋文明を拒否する動きを示しました。またキリスト教徒が祖先の祭をしないことに、伝統を壊すものという不快感を持ち、反西洋文明、反キリスト教の運動へと大規模な暴動に突き進んでゆきました。
キリスト教会の破壊と放火、キリスト教へと改宗した民衆、そして外国人への暴行・殺戮、そして首都北京・外国公使館居留地に大量の暴徒が襲いかかります。当然清朝政府は居留民の保護と治安の回復のために正規軍を展開します。そして日本を含め欧米列強は居留民保護のために直ちに援軍を派兵します。しかし義和団・暴徒により援軍の輸送手段である鉄路が破壊されます。
これを好機とみた清朝女帝・西太后は関係各国に対して国交断絶・宣戦布告を発します。僅かに1km四方弱の居留地に閉じ込められた公使館職員・一般人・暴徒の手から保護された数千名に及ぶキリスト教徒たちは絶望的な状態に追い込まれ孤立しました。各国公使館による共同作戦を立案するための会議が繰り返されましたが、各々の国益・利害のみが優先され全く統一行動がとれないという最悪の状態に立ち入りました。
この時、日本公使館駐在武官、帝国陸軍砲兵中佐・会津人・柴五郎は、その卓越した識見と高潔な人格により関係公使館員一人一人を説得し統一した指揮系統を築き上げることに成功しました。各国公使館に駐在する軍人を再編成し、きわどい防衛線を構築します。
しかし軍人一人一人に行き渡るべき武器弾薬は余りに不足していました。そして僅かに備蓄された食品・水は、55日に及ぶ持久戦の結果あわやと言うところまで追い込まれましたが日本を初めとする援軍の到着により辛くも全滅という危機から脱することができました。この時各国、軍人は戦勝の勢いのままに紫禁城へとなだれ込み宝物の収奪と破壊の限りを尽くしたと言われています。
その中で唯一、柴五郎中佐に指揮された日本帝国軍人は、一兵卒たりともこれらの収奪行為に走る者はなかったと言われています。この様子は居留地に駐在していた新聞特派員により「名誉を知る、東洋の君子」、一糸乱れることなく軍律を維持する姿、その様子が余すことなく世界中に配信されました。そしてイギリス公使クロード・マクドナルド卿によりこの間の有様が、最大の賛辞とともに、祖国政府宛につぶさに報告されました。これらの事柄は、大英帝国からの絶対的な信頼へとつながり、その後の日英同盟の締結へと結実したと言われています。誇り高き日本人の姿が史実に基づき描き上げられた著者渾身の歴史小説です。
(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


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福島市西中央2丁目23-1
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