にじ323号

2019年度通常総会のお知らせ

2019年度のにじの会総会を行います。1年の活動方針を審議する大事な会議ですので、ボランティア会員の皆さんの出席をお願いします。
日時:2019年4月20日(土)13:30~
会場:福島視覚情報サポートセンターにじ
2階 会議室
議事:
1.2018年度活動報告
2.2018年度収支決算報告
3.監査報告
4.2019年度活動計画(案)
5.2019年度予算(案)
6.その他
当日、どうしても都合がつかず欠席される方は、同封の委任状を必ず提出してください。

3月のヨーガ教室

3月のヨーガ教室は、3月27日(水)午前10時からです。今年度のヨーガ教室最終回です。4月からのウォーキングに備え、体調を整えましょう。参加をお待ちしています。

福島県ロービジョンネットワーク第25回フォーラムのご案内
今回は、視覚支援学校(旧盲学校)で現在学んでおられる生徒さんや卒業生のお話しから若い力を分けていただきます。その後で、みなさんで盲学校、視覚支援学校について話し合いたいと思います。
日時:3月10日(日)10時~12時30分
受け付け開始 午前9時半より
会場:総合南東北病院内 大講堂
テーマ:「福島県立視覚支援学校で学んで 生徒・卒業生からのメッセージ」
発表は、全国盲学校弁論大会での弁論発表、卒業証書授与式の別れの言葉などと、「あれから10年 健常者と供に学ぶこと、働くこと」(県保健福祉部 鈴木祐花さん)の5名の方です。
参加費:500円
短歌・俳句・川柳

小板橋順二さん(猪苗代町)
豊作のめぐみの雪にあるけれど
吹雪いて積もれと願わぬものを

山本敦士さん(伊達市)
早春の塩屋岬にたたずめば
風に流れる姫の歌声

三浦寛さん(国見町)
道尋ねあっちですよと親切に
あっちってどっちかな?
頭の中で恵方待つ

谷田川正さん(郡山市)
初午のトントコピーシャラ春を呼ぶ
明日は節分更に春立つ

清野隆一さん(郡山市)
喫茶店いつも割り勘ピザひとつ
冷やで乾杯学生時代

穴沢勲さん(会津若松市)
積雪が歩行邪魔して四苦八苦
バランス取るがそれでもグラリ

矢島秀子さん(南相馬市)
馬の背のしろき湯気たつ雪の朝
馬車の通学のなつかしきかな

宮崎英幸さん(福島市)
妻君(つまぎみ)の寒中見舞ひの葉書にて
君の訃を知り在りし日思ふ

柳沼友治さん(郡山市)
ノノヒロの酢味噌纏いて光りおり

山田麻理さん(福島市)
おひなさま見ている姪はおしめさま

歩行訓練と日常生活訓練を願う当事者の会から報告

昨年9月から、福島県に歩行訓練士の配置の実現を願って、署名活動をおこなってきました「歩行訓練と日常生活訓練を願う当事者の会」からのご報告です。
1月末をもって署名活動は終了いたしました。
お陰様で昨年12月末時点で皆様のご協力により、お預かりしました署名数は8千筆を超えました。心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
今後は、2月末日まで記入済み署名用紙の回収をおこない、3月中には取りまとめの上、皆様に署名総数などについてご報告いたします。
昨年から約半年間、多くの皆様にご協力いただきありがとうございました。今後とも、当事者の会の活動にご協力の程よろしくお願いいたします。

点字図書差し上げます
書棚がいっぱいになったため、当館の貸出図書を整理します。ご希望の方に差し上げますので、事務局までお申し込みください。お申し込みがあり次第、先着順で差し上げます。図書は製本されているもの(1.~12.)のほかは、すべてひもとじです。カッコ内は巻数。著者名は省略しています。次号にも掲載します。
1.ズボラでも中性脂肪とコレステロールがみるみる 下がる47の方法(2)
2.動物で読むアメリカ文学案内(2)
3.日本史が面白くなる「地名」の秘密(3)
4.「むなしさ」を感じたときに読む本(2)
5.マネー川柳(1)
6.ダンゴムシに心はあるのか(3)
7.ひとりでうまく巻けるテーピングメソッド(3)
8.日本のモノづくり力がやっぱり凄い(3)
9.還暦からの電脳(デジタル)事始(2)
10.クマムシ?!小さな怪物(2)
11.人はなぜだまされるのか(3)
12.貴花田光司素顔の青春(3)
13.病気の9割は「あ・い・う・え・お」で防げ(2)
14.たまねぎ氷が血糖値を下げる!(2)
15.尾崎紅葉の「金色夜叉」(3)
16.なぜ?どうして?科学のなぞとき物語2年生(1)
17.なぜ、あの人が話すとうまくいくのか?(2)
18.宇宙誕生のひみつ(1)
19.日本人の英語力(3)
20.意味順 英作文のすすめ(3)
21.はじめて楽しむ万葉集(2)
22.夏のジオラマ(2)小路幸也著
23.「脂肪体重」を減らせば病気にならない!(2)
24.想魔のいる街(2)

小椋さんの私のおすすめ

『人魚の眠る家』東野圭吾著・・・突然ですが、皆さんは「臓器移植意思表示カード」をお持ちですか?あるいはその存在をご存知でしょうか?
これは、もしも自分が脳死状態になった場合、ドナーとなり、臓器移植の必要な誰かに自分の臓器を提供する意思があるかどうかを示すためのカードです。このカードを持っていない状態で脳死した場合、臓器を提供するかどうかの判断は、家族に委ねられます。家族が臓器提供の意思を示せば、脳死鑑定が行われ、臓器が取り出されることになります。
あなたは自分が脳死状態になったとき、体の一部が新しい命を生きることを望みますか?それとも、心臓死という形で死を迎えるまで、自分の命を生きることを選びますか?それが自分ではなく、愛する家族の命だったら?
この作品の主人公は、有名私立小学校の受験を控えた瑞穂。その日も、入学試験の面接の練習のため、両親は別居中にもかかわらず共に指導を受けにきていました。模擬面接の順番がきたと知らされ部屋に入ろうとしたのとほぼ同時に、1本の電話がかかってきたのです。それは、瑞穂を預けていた、瑞穂の母薫子の母親からのもので、なんと、瑞穂がプールで溺れ、心肺停止の状態で救急搬送されたというのでした。慌てて病院に駆けつけた二人に伝えられたのは、娘の脳死でした。公園で見つけた四つ葉のクローバーを、本当に必要な人のためにと摘まずに帰ってくるような心の優しい娘だった瑞穂なら、きっと生きられる命を救うことを願っただろうと考えた両親は、臓器提供する決心をしたものの、最後の別れを告げようとしたとき瑞穂の手が動いたように感じられ思いとどまります。瑞穂の受験が終わり次第離婚しようと決めていた二人でしたが、娘の介護のため離婚を解消し、薫子は娘の自宅介護を始めます。瑞穂の父は、介護・医療機器の開発を仕事としていたため、娘に横隔膜ペースメーカーを埋め込むことで自発呼吸をさせることに成功します。
その後も、父の部下の協力を得て、脳死しながらも血圧・体温を保ち続ける瑞穂は病院内でも「奇跡の子ども」と呼ばれるようになります。医療機器により、腕や足、顔の筋肉を動かせるようになったことを母親は誇りに想うのですが、周囲では死体をむりやり動かしているという批判的な声もささやかれるようになります。臓器移植の為、渡米する資金の寄付を路上で募っていた子どもが、間に合わずに亡くなったというニュースも耳にし、臓器移植が受けられていれば生きられていた命、心臓は動いていてもすでに死んでいると言われている娘の命について薫子も困惑し始めます。そもそも渡米する必要があったのは、日本にはドナーがいなかったからではないか、それは日本の法律のせいではないか、いや、臓器移植に踏み切れないのは日本人の性格のせいなのか。
混乱し、娘の生死を確かめたくなった薫子が、警察を前に「今私がこの子を刺したら、それは殺人になるのですか?」と問いただす場面はとても強烈でした。臓器提供をすることを決めなければ、脳死鑑定は行われない、その日本の制度には私も疑問を感じました。人の死とはなんなのか、それは人間が決められるものなのか、進歩し続ける医療技術は、本当に人を救い幸せにしているのか。誰の立場で読んでも正しい答えがあるように見え、その答えは一つには絞れないように感じられ、命と愛と人間らしさの複雑な関係を、複数の視点から考えさせられる深い作品でした。(音訳・点訳あり)

いきいきももりん体操に挑戦! ⑤
筋力アップ&ほぐし体操(ストレッチ)
息を止めずに無理なく行いましょう。
3.太ももとすね伸ばし
①イスの背もたれ側が体の右側になるように立ちます。背もたれの上に右手置き、体を支えます。左手は腰にあてます。
②右足を半歩前に出し、左足は足裏を上にして後ろに伸ばします。
③そのまま腰を低くしていき、前足が膝から直角になるまで後ろ足をゆっくり伸ばしていきます。伸ばしたら、30秒間そのままの姿勢で、太ももとすねを伸ばします。
④反対側も同じようにして、30秒間、太ももとすねを伸ばします。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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