にじ320号

バザーへのご協力ありがとうございました!

今年は天候に恵まれ、朝の気温も高かったためか、開店前に予想越える行列ができてしまいました。そのため、開店時刻を10分早め、9時50分に開店させていただきました。
来店の皆様のご協力のお陰で、大混雑ながら、皆さんにお買い物を楽しんでいただくことができました。ご協力にお礼申し上げます。

ヨーガ教室始まります

ウォーキングに代わり、冬期間の健康維持と運動不足を補うため、ヨーガ教室を行っています。
今年も12月から3月にサポートセンター2階会議室で実施します。ヨーガは、体調を整えるために大変有効です。どうぞご参加ください。
第1回 12月19日(水)
第2回  1月23日(水)
第3回  2月27日(水)
第4回  3月27日(水)
時間は、10時~12時、参加費は無料です。
今年も、日本ヨーガ療法学会の今村幸子先生にご指導いただきます。
参加希望の方は、事務局にお申し込みください。

いよいよスタート! ミュージックベルクラブ

にじ313号で募集しました「ミュージックベルクラブ」の参加希望者が、演奏のための最小人数に達しました!
いよいよ、1月より活動を開始します。第2・第4月曜(月2回)10時~12時に行います。
ミュージックベルはハンドベルよりも手軽に演奏でき、みんなで楽しめる小型の楽器です。
関心のある方はいつからでも構いませんので、仲間に加わってください。大歓迎です。

情報コーナー

靴下らんどりー
NHKまちかど情報室で紹介された商品です。靴下がバラバラにならずに洗濯・乾燥・収納まで使えるゴムひもです。
10足まで靴下を挟んでそのまま洗濯機へ入れて洗えます。靴下がバラバラにならず洗濯物から見つけ出さなくても済むようになります。洗濯したらそのまま干すこともできます。
1個500~600円(通販サイトによって異なります。)

シュガーポット
日点わくわく用具ショップから。315円。
本体を傾けるとスプーン約1杯分(約3g)の砂糖が出せるシュガーポットです。フタが付いているのでそのまま保管が可能です。グラニュー糖以外に粉末茶や調味料などにもお使いいただけます。
注ぎ口は小さいですが、本体上部を回すと広い口が開くため洗いやすく、砂糖を詰めるのも簡単です。(グラニュー糖以外の砂糖にはお使いいただけません。)
(直径)約70×(高さ)146mm 280ml

短歌・俳句・川柳

本多春美さん(福島市)
あでやかに千輪咲きの菊が舞う

柳沼友治さん(郡山市)
カラオケの参加者疎ら文化祭

宮崎英幸さん(福島市)
ボランティアに引かれて巡る傍らを
君は追ひ越す盲導犬と

武田栄子さん(福島市)
会場を流水の如く流れゆく
コカリナの音色に心なごみぬ

小板橋順二さん(猪苗代町)
小春日に信夫杉妻猫いなり
永く元気に過ごせといのる

清野隆一さん(郡山市)
山並みを色とりどりの葉で飾り
郷は静かに秋茜待つ

谷田川正さん(福島市)
逢瀬側さくら紅葉は際だちて
やがて川面に紅葉の筏

三浦寛さん(国見町)
昼下がり洗濯取り込みしばし待つ
パジャマの上にアキアカネ

佐藤カツ子さん(福島市)
病棟の生活は
百二十日と同じ病に寄り添って
ただただ声聞きつ
見し得ぬ我は汗と涙のリハビリが

松島 福浦島
福島市 宮崎英幸
店々ゆ音色優しき風鈴に
心和みぬ松島の町
福浦橋を渡るに「右は遊覧船
左に養殖海苔の見ゆる」と
笹群(ささむら)の風にさやげる音を聞き
引かれて巡る福浦島を
海風の強きに高き木の枝は
並べて風下に向きてゐるとふ
おみくじの入りし達磨か用済みか
並べ置かるる弁財店に

お知らせ

● 年末年始の期間、サポートセンターは、休館とさせていただきます。皆様にはご不便をおかけしますがご協力をよろしくお願いいたします。
休館:12月28日(金)~1月6日(日)

● 来年のカレンダーをお届けします。毎年お送りしている方の他、新たにご希望の方がありましたらお申し込みください。また、1枚ものの大型のカレンダーもあります。ご希望の方はどうぞお申し込みください。

点字  新 情報

「日本点字表記法」と「点訳のてびき」の改訂版が、2018年度末までに発行され、点字の規則が変わります。新しい記号の紹介の第2回目です。
これも、最近よく使われる「アットマーク」です。
もともとは、単価を表す記号で「リンゴ3個@100円」と書くと、1個100円のリンゴ3個を意味します。
しかし、最近は、場所を示したり、所属を表したりするのにも便利に使われるようになっています。
バザー@サポートセンターにじ(サポートセンターにじで行われるバザー)
オオタニ@エンゼルス(エンゼルスの大谷選手)
佐藤@福祉課(福祉課の佐藤)
のように使われます。
点字では、これらを、「アット」「アットマーク」と仮名で書いてきましたが、頻繁に見られるようになったので記号を定めました。
前回のハッシュタグと同じように⑤⑥の点を前に付けます。そして、②④⑥の点を書きます。「外こ」で
アットマークとなります。アットマークの前後は一マスあけます。
「オオタニ@エンジェルス」は、
「オオタニ空外こ空エンジェルス」となります。

小椋さんの私のおすすめ

『白い人たち』F.H.バーネット作・・・「小公女」や「小公子」、「秘密の花園」などで知られるバーネットの作品です。自由に生きることの美しさ、さりげない温かさを感じさせてくれる本です。
無口でどこか他の子どもと違った雰囲気をもった少女イゾベルは、時々現れる透き通るように肌の白い人々との出会いにより成長していきます。彼女はそんな色の白い彼らを白い人たちと呼び、彼らがいつも勝ち誇ったような満たされた顔をし、その時を一心に生きているかのような態度に引かれ始めます。
作品の序盤で、その白い人々が実は亡くなった人々なのだということが感じ取れるのですが、自分だけがその存在を感じていることを知らないイゾベルを周りがそっと気遣う様子がとても暖かく感じられます。
白い人たちの存在を疑問に思うことはなく、それでもなんとなく自分とは違った人種の人であるかのように感じているイゾベルは、皆が自分と同じ経験をしていると思い込んでいますが、周りがそれに会わせて振る舞っているのがとてもほのぼのするのです。
イゾベルの発話から読み取れるのは、肉体から抜け出した白い人たちは皆、全ての恐怖から抜け出し自由を勝ち取ったというような満ち足りた顔つきで、心から楽しさを感じているように見えるということです。 死を間近にした詩人が、イゾベルのいう白い人たちの世界を想像し、死への恐怖を少しずつ克服していく描写もとても神秘的なものでした。人間の1番大きな恐怖とはおそらく「死」なのでしょう。それは、我々がまだそれを経験したことがなく、経験したことのある人と出会ったこともないからなのかもしれません。それを乗り越えた白い人たちがあんなに安心感のあるのびのびとした様子なのですから。
残念ながら、この死者の世界はバーネットが想像したものでしかないのですが、死後に行くところが本当にこんなところだと知っていたらどれだけ気が楽になるのでしょう。
作品の最後に自分の透視能力について聞かされたイゾベルが、それほど驚くこともなく、またその能力に怯えることもなかったのは、白い人たちの真実を無意識のうちに知っていたからなのでしょうか。マタイによる福音書6章25節からの記述に「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の身体のことで何を着ようかと思い悩むな。明日のことまで思い悩むな。明日のことはあした自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」という言葉があります。
白い人たちは、それに彼らを知っているイゾベルは本当にこの言葉通りに生きているように感じました。これができたとき、私たちはようやく自由を手に入れたと言える状態になるのだと考えさせられた気がします。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


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福島市西中央2丁目23-1
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