にじ317号

新企画の「夏バザー」は大盛況でした。特に初日には多くの方が掘り出し物を手にされ、事務室も賑わいました。
やはり、バザーも季節感が大切ですね。夏に見ると夏の製品は生き生きしてきます。
売り上げは会の活動のため有意義に役立たせていただきます。ご協力ありがとうございました。

バザーにご協力を

今年のバザーは11月10日(土)に行います。バザーへの提供品のご協力をよろしくお願いいたします。ご家庭に眠っている品や大切に保管していたけれどもう使わなくなった品など何でも結構です。9月から受け付けいたします。本バザーへも多くの方のお越しをお待ちしています。

盲導犬体験歩行会のお知らせ

日本盲導犬協会スマイルワン仙台では1泊2日で盲導犬と歩き、一緒に生活する体験会を行っています。街中を盲導犬と風を切って歩く体験してみませんか?盲導犬訓練士や盲導犬ユーザーがあなたのギモンに答えます。
開催日
第5回 9月20日(木)~21日(金)
第6回 10月27日(土)~28日(日)
時間 1日目午前10時~翌日12時
*各回とも内容は同じです。ご都合のよいお日にちをお選びください。
会場 仙台訓練センター(スマイルワン仙台)
対象 東北及び新潟にお住まいの見えない・見えにくい方
定員 4名
参加費 無料
1日目の昼食・夕食、2日目朝食はこちらで準備いたします。会場までの往復の交通費はご負担ください。仙台駅までの送迎は可能です。前日泊、家族での宿泊も可能です。
問い合わせ・申し込み 日本盲導犬協会
スマイルワン仙台 ユーザーサポート部
TEL:022-226-3910

ウォーキングボランティア講習会に参加して

福島市 橋本利浩
3月に退職し、前々から微力でも社会のために何かボランティア活動をしたいと考えていたところ、福島市政だよりにて「にじの会」のことを知り、「ウォーキングボランティア」講習会に申し込みました。
5月24日にあづま運動公園、6月27日に祓川遊歩道、そして7月25日に日赤福島県支部と血液センターにご一緒させていただきました。
まだ3回ではありますが、会員の方々が周囲の空気や音、匂い等に対する感性が自分と異なることに触れるたび、人間の多様性の広さに驚かされています。まさに、「みんなちがってみんないい」ですね。
ボランティア活動が広がりつつある今、すべての人々の優しさが世の中にあふれ、「にじの会」の活動がその受け皿となってますます発展されますことを祈っています。

ありがとうございました  ラジオ福島通りゃんせ基金

ラジオ福島通りゃんせ基金より、一度に10枚のCD・DVDをコピーできるデュプリケーターをいただきました。これによって、会報などを迅速にコピーして皆様にお届けできます。
県民の皆様の浄財をいただき、感謝申し上げます。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
台風の大眼(おおまなこ)もて迷いけり

菅野康男さん(福島市)
ご主人と一緒に猫もどっこいしょ

矢島秀子さん(南相馬市)
炎天下耐えかねたのかアマガエル
部屋に入りきて我を惑わす

穴沢 勲さん(会津若松市)
サマータイム猛暑酷暑のそろい踏み
悲鳴をあげる畑と田んぼ

小板橋順二さん(猪苗代町)
水無月の猛暑和らぎヒグラシは
夏の最中に秋とぞ思う

谷田川正さん(郡山市)
連日の激暑猛暑で汗まみれ
雨が降らずに水がめ不安

宮崎英幸さん(福島市)
年々にボランティアとしてカンボジアへ
地雷撤去に君は行くはも

三浦寛さん(国見町)
災害を我が身に顧(かえ)して思い出し
胸まで浸かって母親おんぶ

清野隆一さん(郡山市)
日を受けて花人心しおれても
雨に洗われまた鮮やかに

日赤福島県支部を訪ふ
福島市 宮崎英幸
吾が県に一日(ひとひ)に必要な献血の
血液量は二百人分と
悲惨なりしベトナム戦争思ひつつ
展示されゐる地雷手に取る
肩や頭(づ)に乗せて運べるネパールの
生活(たつき)に欠かせぬこの水瓶は
米と水の入りし袋をこの鍋の
お湯にて作る百人分の御飯
軽やかなマットと耳栓アイマスクに
避難されても安眠ならむ

お知らせ

● 「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」の案内が届いています。研修の内容は、個人研修生(18歳~40歳、期間3ヶ月~1年)、ジュニアリーダー育成グループ研修(15歳~17歳、2019年の夏休み1週間)、ミドルグループ研修(25歳~45歳くらい、介助者・支援者・通訳スタッフなどを含み8名程度のグループで応募、1~2週間程度)の3コースあります。費用はダスキン愛の輪基金財団が支給します。関心のある方はにじの会に案内がありますので、ご連絡ください。

● 厚生労働省保険局高齢者医療課広域連合係から、「高額療養費制度及び保険料軽減特例制度の見直しに関する点字版チラシ」が届いています。図表入りの墨字の見開きパンフレットに点字を付けたものです。サポートセンターのカウンターに置いてありますので、ご自由にお持ちください。

● 福島市社会福祉協議会主催の「ふれあい広場」が今年も開催されます。今年はイオンの駐車場が会場です。盲導犬実演や授産施設の製品の展示即売などが行われ、にじの会も点字体験コーナーを担当しますので、お買い物のついでにどうぞお立ち寄りください。
日 にち:9月17日(月・祝)
時間: 11:00~15:00
会場:イオン駐車場(福島市南矢野目)

● 今年も福島県立視覚支援学校を見学させていただきます。今年の点字講習会受講者が対象ですが、ボランティア会員でまだ見学していない方はお申し込みください。
日時:9月20日(木)11:00~
福島市保健福祉センター1階ロビーに10:45に集合してください。

● 10月12日(金)に予定していた福点連の研修会は、12月7日(金)に延期しました。「てびき4版」の説明会ですので、点訳ボランティアは参加できるよう予定に入れておいてください。

「賛助会員」について
にじの会では、ボランティア活動を行う「正会員」とは別に、にじの会の活動を応援し、見守ってくださる「賛助会員」も会員種別として設けています。
賛助会員の方には毎号「にじ」と毎年総会で報告決定した資料をお送りしています。現在、個人75名、4団体の賛助会員がいます。会費は、個人会員が年間2000円、団体会員が一口2000円です。
皆様のお知り合いで、自分でボランティア活動はできないが、心で応援したいという方がいらっしゃいましたら、ぜひにじの会のことを紹介してください。ひとりでも多くの方に支えていただき、さらに活動を広めたいと思っています。

私のおすすめ

『壁と孔雀』小路幸也著・・・警視庁警護隊員・土壁(つちかべ)英朗(ひでお)。国務大臣の警護中テロリストの放った2発の銃弾を左足に受けます。同じ警護隊の森藤婦警の冷静沈着・正確無比な応射によりテロリストの拳銃はたたき落とされその場で逮捕されます。怪我の療養と職場復帰を目指して回復訓練のための長期休暇に入ります。
両親は幼いころに離婚しましたが、父親の獣医師という職業がら沢山の動物たちに囲まれて感性豊かな環境の中で成長しました。いつしか周囲の人々の中にそれらの動物たちの特性を見て取るようになります。同僚の森藤婦警の中にはハヤブサの強い意志と行動力を見て取ります。
離婚した母親は2年前に事故死。その墓参りのために北海道の寒村へと向かいます。始めて訪れた母の実家篠太家は戊辰戦争で破れた小さな藩の末裔の旧家であることがわかりました。そこには年老いた祖父母と一家の世話をする分家の二人の男女、そして小5の未来という異父弟のいることがわかりました。その未来の父親の存在もなぜか頑なに秘匿されていました。
この弟・未来の上には孔雀の性質を見て取ります。孔雀という鳥類。その姿は誇り高く気品に満ちながらも危険で極めて恐ろしい毒蛇・毒虫に襲い掛かりそれらを好んで食するという猛々しい特性も備えているといいます。その未来は「僕がお母さんを殺しました」と言い張り自ら座敷牢にこもる生活をしています。英朗は今までその存在を全く知らなかったこの聡明な弟への愛しさ、兄としての保護責任に勃然として目覚めます。
しかし、この母親の墓参に機を合わせるかのように不可解な事象が次々と立ち現れます。
職務上、身を挺して守った国務大臣の長男が密かにこの村へと訪れていました。逮捕されたテロリストは完全黙秘を続けその素性を掴めぬままに苦慮する中、かつてこの村に化石採集に頻繁に訪れていたことが明らかになります。
未来と一緒に乗り込んだ車のブレーキが破壊されます。深夜、物置小屋から出火し危うく大惨事となるところをくい止めます。
ここまで続くとただごとではありません。
篠太の家が旧家であるが故の決して表には出せない影のあることもおぼろに見えてきました。そしてその語ることのできない呪縛から幼い少年・未来を守り抜こうという人々の固い決意も見えてきます。
その一人一人の切ない胸の内を英朗は推理しては未来の健やかな成長のためにそれら一つ一つの呪縛を解き明かし治めて行きます。
この著者の作品には悪の強い人物が登場したり残酷な暴力や殺人といった殺伐とした描写がほとんど見られないようです。お人柄なのでしょうか。今回取り上げました作品もまた、ちょっとおしゃれな謎解き作品といえるかもしれません。(点訳・音訳あり)
※ 今月は「坂下さんの私のおすすめ」から人気の高い小路幸也の作品を再掲しました。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

訪問者数