にじ371号

2023年度通常総会のお知らせ

2023年度通常総会を下記の通り行います。
2022年度もコロナ禍が続き、感染拡大防止に気を配りながらの活動でしたが、その活動内容を振り返るとともに、2023年度の活動方針を検討します。
と き:2023年4月15日(土)13:30~
ところ:福島視覚情報サポートセンターにじ会議室
議題:
1.2022年度活動報告
2.2022年度収支決算報告
3.監査報告
4.2023年度活動計画(案)
5.2023年度予算(案)
6.その他
※ ボランティア会員で、当日出席できない方は、かならず委任状を提出してください。

私とにじの会

福島市 紺野敬
にじの会発足40周年を寿ぎ、心よりお喜びを申し上げます。
にじの会とのお付き合いは、昭和60年より現在まで、38年になります。さまざまな支援をいただき、失明後の私に生きる勇気と希望をくださいました。
一番目は編み物です。編み図の点訳で、それをいただいてもまだ指で読めず、編み物をしたくて必死でした。その結果、指で点字が読めるようになり、編み物も苦しいものでなく、完成の喜びを得ることができて、障害者作品展や文化祭に展示していただく機会にも恵まれました。20年間にわたり、編み図の点訳を続けていただき、全盲の仲間たちと、スーツやワンピースなどの大作も完成できたのは、点訳の協力によるものと感謝致します。
次は、盲人用ワープロです。腰の浜会館で挑戦者を募った時、学習すれば再び墨字で手紙を書く事が叶えられ、失明後の私の元気な姿をお知らせできるようになると思えば、一段と力が入り、絶対マスターする気構えで学習しました。アポロ方式で入力する事が初めてなので、指がうまく動かずに苦労したことが思い出されます。その後Windows95になり、私が始めたのはWindows98からでした。何回も何回も音声が出なくなり、頼みの綱はいつもにじの会で、飛んできて解決して下さったのは、パソコンボランティアさんでした。お陰様で、今ではパソコンは生活必需品となっております。
三つめは音訳のサービスです。点字も墨字も書けるようになり、史跡巡りで碑文に触れた時、感動が湧いてきました。この感動を形にして残すのは、短歌が一番と考え、短歌を習い始めました。短歌結社の「潮音」や多くの短歌集をテープやCDに音訳をしていただき、学習が出来たのです。
四番目は対面音訳です。支援費制度が平成15年に施行されましたので、早速申し出て一月に4回、2時間の対面音訳をしていただきました。最も長い期間お世話になっておりましたが、コロナの為一時お休みをしております。
最後は、バザー、交流会、小旅行等が企画され、時間の許す限り参加しました。どれも楽しく有意義なものばかりでした。
今後も、「にじの会の虹」は、私たちに輝き続けてくれることでしょう。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
豆を撒く与党野党へ自らに

菅野勝仁さん(田村市)
打ちました ワクチン? いいえ 大谷さん

薄井セツ子さん(福島市)
ドットコム早く行かなきゃもっと混む

穴澤勲さん(会津若松市)
新春の朝日を浴びて深呼吸
今年はやるぞ負けてはならぬ

山本敦士さん(伊達市)
物価高にじの運営いかなりと
気にはなれどもなすべき知らず

矢島秀子さん(南相馬市)
白杖と一人歩きの門の外
寒風の中に蝋梅かおる

小板橋順二さん(猪苗代町)
大暴れ冬将軍の置き土産
しぶき氷に朝日燦々

清野隆一さん(郡山市)
大変だ 3日短い1ヶ月
医者と薬とあと何だっけ

三浦寛さん(国見町)
露天風呂ちっちゃな手びきであったか湯船
まだまだ聞こえぬ春の足音

谷田川正さん(郡山市)
目減り品七千余り驚きぬ
食生活をいかにすべきか

JRPSからのお知らせ
JRPS福島から交流会のお知らせです。
日時:3月26日(日)10:10受付~11:30
会場:郡山市市民交流プラザ大会議室1
(郡山市駅前二丁目11-1 ビッグアイ7階)
交流会後12時より、うすい百貨店10階のレストラン『エルマールプラス』にてランチを楽しみます。
ドリンク付税込1,500円(希望者のみ)
申込み締切:3月10日(金)
申込み先:090-7931-5984(三浦さん)
メール:miura_164@docomo.ne.jp
皆さまのご参加をお待ちしています。

お知らせ
●福島県ロービジョンネットワーク第32回フォーラムは、4月16日(日)に決まりました。テーマは「視覚障がい者の歩行支援システム その進歩と未来」です。現在、さまざまな歩行支援システムが開発され、実用化に向かっています。それらのうち、「あしらせ」、「EyeNavi」、「OKO」についての紹介と、使用経験者の体験談などを予定しています。

●にじの会では毎月、朝日・読売・毎日、福島民友・民報の各新聞の俳壇・歌壇を音訳してきましたが、このうち俳壇の製作を諸事情により今年度で終了させていただきます。楽しみにされていた方にはお詫びいたします。歌壇の製作は継続いたします。

●今年も4月第2水曜日(12日)にお花見ウォーキングを計画しています。ウォーキングクラブメンバー以外の方の参加も大歓迎です。詳しくは来月号でお知らせします。どうぞお楽しみに!

今月のイチオシ!図書

大河ドラマ『どうする家康』で注目の徳川家康、今回は徳川家康に関する図書をご紹介します。
徳川家康と言えば、山岡荘八著「徳川家康」が、代表的な大作です。全26巻で、音訳では370時間を超えますが、全巻サピエにアップされています。点訳では18巻までと最終巻がアップされていて、全部で191巻です。読破するのは大変ですね。
次いで、本格的な読み物としては、
司馬遼太郎著『覇王の家(前編・後編)』(点訳11巻、音訳20時間):徳川300年、戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた…。(前編)
戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか。小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川300年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。(後編)
その他、多くの作家が徳川家康を描いていますが、ここからは、最近発行の図書をご紹介します。すべて、点訳・音訳ともに、サピエにアップされています。
『若武者徳川家康』嶋津義忠著:20代半ばで逝った祖父と父の跡を継ぎ、8歳で松平家当主となった元康。城も領地もなく、頼みは譜代家臣のみ。しかし、桶狭間の戦いが人質生活を脱するチャンスとなり…。松平家を再興するために奮闘する若君の成長物語。
『徳川家康と16人の子どもたち』熊谷充晃著:2代将軍を世襲した三男の秀忠、乱行を咎められて配流処分にされた六男の忠輝、「御三家」の開祖たち…。「天下人」徳川家康の16人の子どもたちの変転の人生に迫る。家康の妻たちも取り上げる。
『徳川家康 逃げて、堪えて、天下を盗る』岳真也著:負けて逃げて、負けて逃げての繰り返し・・・。なぜ、かような男が乱世を制することができたのか。忍従を強いられた壮年期から、大勝負に打って出た晩年まで、家康の秘められた胸中を独白体で描いた歴史長編。

点字図書差し上げます

書棚がいっぱいになったため、当館の貸出図書を整理します。ご希望の方に差し上げますので、事務局までお申し込みください。お申し込みがあり次第、先着順で差し上げます。図書は、すべてひもとじです。カッコ内は巻数。次号にも掲載します。
1.羊飼いの暮らし(6)
2.春が来れば(2)
3.約束の花が咲く時、僕がきみの光になる(5)
4.海辺の金魚(3)
5.老いの福袋(2)
6.桜が咲く頃、君の隣で。(4)
7.地震はなぜ起きる?(2)
8.エバーグリーン(4)
9.ないものねだりの君に光の花束を(4)
10.太陽(ぼく)と月(きみ)の図書館(3)
11.おいでフレックぼくのところへ(4)
12.お願いの木と魔女(1)
13.唐傘小風の幽霊事件帖(3)
14.ガラガラヘビの味(1)
15.競争の作法(4)
16.きみがぼくを見つける(4)
17.恋の片道切符(3)
18.摂関政治(4)
19.中くらいの幸せはお金で買える(4)
20.虹になったひまわり(1)
21.法律用語辞典(27)
22.触覚メディア(3)
23.魔女の館(5)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

訪問者数