にじ362号

2022年度の活動が始まりました

総会を終え、今年度の活動を開始しています。クラブ活動やボランティアの研修といった日常活動のほか、3年ぶりに、ウォーキングボランティア講習会を実施し、新たに会員となった方も動き始めています。また、6月には音訳ボランティア養成講習会、点字学習指導員講習会も始まります。
大きな行事である交流会を始め、小旅行やバザーも工夫をしながら、できるだけ元の活動に戻していきたいと計画しています。
交流会は9月4日(日)にAOZを会場に行います。小旅行は10月に公共交通機関を利用した旅を企画中です。バザーは、夏バザーを7月から開催しますが、その後の開催方法については、密をできるだけ避けながらも一般公開を行う方法を模索中です。
行事は決定次第会報でお知らせしますので、参加をお待ちしています。元気にお会いしましょう!

2021年度の活動報告

1 社会参加支援活動
(1) 交流活動(回数、参加者)
小旅行 10月27日 保原総合運動公園 20名
ウォーキングクラブ   17回 228名
パソコンクラブ     17回 119名
フラダンス教室      9回  63名
チャレンジクラブ    42回 313名
卓球台使用        72回 280名
ミュージックベルクラブ 21回 150名
(2) 支援活動
パソコンボランティア クラブ活動のほか随時
点字学習サポート 学習者4名 71回
対面音訳 利用者1名  4回
外出サポート(個人)利用者1名 32回
日常生活用具 日常生活用具申請 2件
便利グッズ     43件   88点
サポートセンター利用(クラブ活動を除く)
ボランティア  延べ 2184名
利用者     延べ  103名
2 情報収集支援のための点字化・音声化活動
(1) 図書製作数(タイトル、巻数、ページ・時間)
点訳 250 644巻  68,737頁
音訳       39  411時間31分
テキストデイジー 27  7,202頁
テキストデータ  6 1,603頁
墨訳 13   93頁
(2) 貸出数(タイトル数)
デイジー図書   1,277
テープ図書     1(4巻)
点字図書  238(770巻)
デイジー(月刊雑誌)  156
(3) サピエ図書館活動(タイトル数)
点字データ  ダウンロード  4,112
データアップ   168
音声デイジー ダウンロード 5,465
データアップ 16
テキストデイジー ダウンロード 777
データアップ 27
オンラインリクエスト  送信数 147
受信数 117
(4) 時刻表 (2022年3月 改正版)
福島県内版    15部
郡山版   15部
プライベート版   30部
東海道新幹線     10部
(5) 音声コード(ユニボイス)作成(ページ数)
第6期福島市障がい福祉計画及び
第2期福島市障がい児福祉計画  48
福島市地域福祉計画2021     8
福島市バリアフリーマスタープラン
(概要版)            7
福島市バリアフリーマスタープラン 89
(6) 広報誌・定期刊行物点訳・音訳
福島市市政だより  12回 点字版、音声版
福島市議会だより   5回 点字版、音声版
伊達市市政だより  12回 点字版、音声版
広報くにみ(国見町)12回 音声版
ふくしま福祉たより   4回 点字版
はあとふるふくしま 11回 点字版、音声版
新聞 俳壇・歌壇 12回 音声版
歌壇: 毎日・読売・朝日・民友・民報
俳壇: 毎日・読売・朝日
(7) その他
日本理療科教員連盟「理療教育研究」点訳
請戸小学校ものがたり(タックペーパー)10冊
群青 あお(タックペーパー)    20冊
福島県立視覚支援学校図書室用(タックペーパー)「くらべてみよう どうぶつのあかちゃん」10冊
(8) プリント・ダビング数
テープダビング数 67タイトル 824巻
製本・バインダー製本(点字図書 巻数)
製本 210巻  バインダー 291巻
点字プリント数 153,833枚 300,745ページ
3 視覚障害者福祉の啓発・普及活動
(1) 会報「にじ」の発行 月1回
発行数 墨字290、点字155、CD49
テープ13、メール42
登録数 利用者       320人
ボランティア会員  134人
賛助会員 74(個人 71、団体 3)
(2) 点字体験・ガイド体験、点字の普及活動
担当者13名 回数34回 体験人数549人
(3) 街中の点字表示
タクシー車番号表示 2社  2枚
点字名刺作成     2件  200枚
封筒への点字印字 26,438枚
大学構内点字表示 212枚

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
早苗田(さなえだ)にたちまち生まる魚虫

菅野則夫さん(福島市)
経済の循環断ち切るロシア軍

佐藤哲哉さん(福島市)
「若隆景」3回さけび口運動

三浦寛さん(国見町)
あったはず 幼き歩いた里山に
想う初恋かたくりの花

矢島秀子さん(南相馬市)
大地震(おおない)の過ぎたる道路に立つポール
行く手に多く迷う白杖

小板橋順二さん(猪苗代町)
桃桜散りゆく花を眺むれば
次咲く春も見たいぞと思う

穴澤勲さん(会津若松市)
悩み抜きあとは野となれ山となれ
心の痛み仲間と共有

谷田川正さん(郡山市)
初夏来たる我は半袖半ズボン
公園にてのクラリネット吹く

お知らせ
●「エンジェルアイ・スマートリーダー」が今年4月から福島市の日常生活用具指定になりました。エンジェルアイ・スマートリーダーは、1月26日にサポートセンターにじで体験会を行ったものです。機能などについては「にじ357号」をご覧ください。福島市では視覚障害者用読書機として、等級の要件がなく、基準額19万8000円、耐用年数8年となります。

今月のイチオシ!図書

今年の本屋大賞に『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬著 早川書房)が決まりました。
本屋大賞は2004年に開始、今年で19回になります。この賞は、他の文学賞と異なり、「新刊を扱う書店(オンライン書店含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定されます。「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」をキャッチコピーとして掲げており、主催する本屋大賞実行委員会は書店員こそが(商品と顧客という形で)本と読者を最もよく知る立場にあると位置づけ、投票資格者を書店員主体にしている点に特徴があります。1次投票の結果が最終投票に向けた対象のノミネート作品と直結しており、実行委員会等によるいわゆる「根回し」や「すりあわせ」がありません。本屋大賞の対象作品は過去1年間に刊行された日本の小説で、1次投票で一人3作品を選び投票を行なった後、選出された上位10作品のうちから2次投票をおこない決定します。1次投票には制約はありませんが、2次投票はノミネートされた10作品を全て読んだ上で推薦理由を記載し投票しなければなりません。2次投票は、3作品に順位をつけて投票し、1位3点、2位2点、3位1.5点の点数を付けて決定されます。1次投票には全国の483書店より627人、2次投票では392人もの投票があったとのことです。
第18回までのノミネート作を作家別にみると、最多は伊坂幸太郎の12作で、森見登美彦が6作、三浦しをんが5作、有川浩、小川洋子、辻村深月、西加奈子、百田尚樹、万城目学が各4作、原田マハ、東野圭吾、吉田修一、知念実希人、横山秀夫、小川糸、深緑野分が各3作と続きます。
これまでの本屋大賞受賞作をご紹介します。すべてサピエ図書館に音訳・点訳ともに登録されています。話題になったけどまだ読んでいなかった本にも、手を延ばしてみてはいかがですか。
第1回 博士の愛した数式 小川洋子
第2回 夜のピクニック 恩田陸
第3回 東京タワー リリー・フランキー
第4回 一瞬の風になれ 佐藤多佳子
第5回 ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎
第6回 告白 湊かなえ
第7回 天地明察 冲方丁
第8回 謎解きはディナーのあとで 東川篤哉
第9回 舟を編む 三浦しをん
第10回 海賊とよばれた男 百田尚樹
第11回 村上海賊の娘 和田竜
第12回 鹿の王 上橋菜穂子
第13回 羊と鋼の森 宮下奈都
第14回 蜜蜂と遠雷 恩田陸
第15回 かがみの孤城 辻村深月
第16回 そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ
第17回 流浪の月 凪良ゆう
第18回 52ヘルツのクジラたち 町田そのこ
第19回 同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬(点字は着手)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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