にじ361号

2021年度を振り返ると、やはり、新型コロナウィルス感染拡大のため、活動の制限を余儀なくされた年でした。パソコン・ミュージックベル・ウォーキング・チャレンジ・フラダンスやサウンドテーブルテニスの各クラブは、常に注意しながらの活動でした。そんな中でしたが、10月には、保原総合公園への小旅行を楽しみました。
音訳・テキストデイジー・点訳の各ボランティアはコロナ禍でも製作活動に取り組み、例年通りの成果を挙げることができました。特筆すべき活動としては、「請戸小学校ものがたり」などの絵本に点字でタックペーパーを付けて計40冊作成したことです。また、福島市のバリアフリーマスタープラン(概要版)やヘルプマークのチラシなどの音声コード(ユニボイス)の作成、市から発送する封筒への点字表示などが新たな活動として加わりました。基本的な従来からの活動を着実に継続しながらも、ニーズに応じた新たな活動にも柔軟に対応していくことができた一年でした。

福島県中途視覚障がい者緊急生活訓練事業「在宅訓練」

福島県障がい者総合福祉センターから、中途視覚障がい者の在宅生活訓練のお知らせが届いています。
福島県内に居住する方で、訓練を希望する方は、お住まいの市町村の障がい福祉担当窓口にお申し込みください。障がい者手帳の有無は問いません。
訓練は、講師が自宅へ訪問して行う個別指導の方法で、内容は、歩行訓練・点字・ICT訓練(パソコン・タブレット・スマホ等)・日常生活動作(調理・掃除・洗濯等)から、ご希望に応じて受けられます。ご家族と一緒に受講することも可能です。1回120分まで、1年度3回まで、無料で受けられます。(歩行訓練での公共交通機関の運賃や、調理の材料費、ICT訓練の通信費などの実費は、各自負担となります。)白杖が手元に届くまでの期間、白杖の一時貸出も無料で受けられます。
講師は、福島県障がい者総合福祉センター生活訓練等指導員(歩行訓練士)並びに日本盲導犬協会仙台訓練センター指導員です。
福島県障がい者総合福祉センター  電話 024-521-2824

日本盲導犬協会スマイルワン仙台から2022年度開催事業のお知らせ

2022年度も次の事業を行います。ご希望の方はお問い合わせください。
・「目の見えない・見えにくい人向け 盲導犬オンラインセミナー」(ZOOM)
・盲導犬と歩いてみませんか(地域での体験・個別訪問での体験・宿泊型体験)
・短期視覚障害リハビリテーション
5月16日~20日、10月24日~28日、3月6日~10日
費用 9,000円程度(食費・訓練費込み)
仙台駅からの送迎あり
・在宅訓練(週1回1時間半程度、訓練内容は相談の上決定、無料)
・ワン!ぱくっ子サマースクール(小学生と家族、2泊3日、7月29日~8月1日)
すべてのお問い合わせは下記へ
※ 日本盲導犬協会スマイルワン仙台視覚障害サポート部
電話 022-226-3910

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
青空に白木蓮の気品増す

薄井セツ子さん(福島市)
老夫婦戸にしがみつく大地震

武田栄子さん(福島市)
春雨に庭の木々等も緑増し
川津桜のつぼみ膨らむ

三浦寛さん(国見町)
届くならロシアに向かって石を投げ
ごま粒ほどでも手助けしたい

矢島秀子さん(南相馬市)
震災後植樹の桜スクスクと
負けてなるかと揺れる大地に

穴澤勲さん(会津若松市)
長い冬ようやく終わり花吹雪
緑まぶしい会津の山河

小板橋順二さん(猪苗代町)
たびたびの地震に耐えかね家の床
あちらこちらで鶯が鳴く

谷田川正さん(郡山市)
新年度値上げこぞりて押し寄せる
年金目減りに遣り繰り如何に

お知らせ
●国民生活センターから、「2022年度版くらしの豆知識」(音声デイジー版)が届いています。また、日本視覚障害者団体連合から、「令和3年版厚生労働白書」、「令和3年版障害者白書」のデイジー図書を寄贈いただきました。ご希望の方には貸し出しますので、事務局までご連絡ください。

●令和4年度視覚障がい者相談会の予定が届きました。福島県障がい者総合福祉センターが毎年実施している相談会です。医療相談、福祉相談、職業教育相談、ピアカウンセリング、盲導犬・白杖体験歩行のほか、福祉用具の展示があります。
6月22日(水)白河市(サンフレッシュ白河)
7月19日(火)南会津町(御蔵入交流館)
8月24日(水)郡山市(障害者福祉センター)
9月7日(水)喜多方市(喜多方プラザ文化センター)
10月7日(金)南相馬市(万葉ふれあいセンター)
11月1日(火)いわき市(サン・アビリティーズ)
12月6日(火)二本松市(安達保健福祉センター)
申し込み、問い合わせは、お住まいの市町村の身体障がい福祉担当課へお願いいたします。

●5月から、点訳ボランティア全体会を再開します。毎月第2水曜日10:00~12:00です。点訳に関する勉強会の他、諸連絡もありますので、点訳ボランティアの方はできる限りご参加ください。

JRPS福島から第16回総会と講演会のお知らせ
日にち:5月29日(日)
会場:アオウゼ 大活動室3(MAX4階)
日程
総会 13:00?13:45(12:45?受付)
講演会 14:00?15:30
『私の人生はダブルヘッダー』(講師 斎藤和也氏)
元高校校長で視覚障害当事者斎藤和也さんによる  共生社会の大切さについての講演
申込み締め切り:5月10日(火)
申込先:携帯090-7931-5984
メール miura_164@docomo.ne.jp(三浦寛さん)
※ 講演会のみの参加も可能です。ご参加をお待ちしています。

今月のイチオシ!図書

鉄道や観光地を舞台にした「トラベルミステリー」の第一人者として知られる推理小説作家の西村京太郎氏が亡くなりました。西村氏は東京で生まれ、社会派の推理小説、「天使の傷痕」で江戸川乱歩賞を受賞し、その後、いわゆる「トラベルミステリー」と呼ばれる分野の推理小説を数多く発表しました。警察官の「十津川警部」が主人公の作品は、テレビドラマとしてもシリーズ化されるなど、人気作家としての地位を築きました。代表的な作品をご紹介します。すべて「サピエ図書館」に点訳・音訳ともに登録されています。
『終着駅(ターミナル)殺人事件』:上野発寝台特急で卒業後7年ぶりに帰京する同窓生が次々に殺害された。十津川警部が活躍するトラベルミステリー。日本推理作家協会賞受賞作。
『寝台特急殺人事件』:寝台特急を取材する週刊誌記者は、車内で「薄茶のコートの女」を撮影するが、そのフィルムを何者かに抜き取られてしまう。その翌日、女は多摩川で水死体で発見される。
『湘南アイデンティティ』:一夜同棲契約。奇妙な提案をする女性・小早川恵が、湘南に住む30代の5人のエリート男性の前に現れた。やがて、一人の女性が殺害される。捜査に乗り出した十津川警部が、謎の女の虜になった男たちの仮面を剥ぐ!
『殺人者はオーロラを見た』:沖縄出身を謳うアイドル歌手が殺された。遺品の名刺から、大学助教授の若杉も警察の事情聴取をうける。実は歌手は若杉の教え子で、しかも若杉同様アイヌの血を引いていた。やがて警察に、「ユーカラ」を引用した犯人からの挑戦状が届く。事件の背後に何が隠されたか。社会問題とミステリーが融合した傑作。
『哀しみの余部鉄橋』:歌舞伎町のホステスが絞殺死体で発見される。被害者は十津川警部と同期の高橋警部と親しくしていたという。高橋は被害者との関係を認め、事件当日のアリバイも証明されるが…。
『都電荒川線殺人事件』:盲目のマッサージ師が、白昼都電の車内で毒殺された。毒物はカプセルに詰められた砒素。疑いは、薬剤師である彼の美しい若妻に向けられた。青森から宮崎まで、日本中が舞台の傑作連作推理。
『天使の傷痕』:武蔵野の面影を残す東京郊外の雑木林でデートを楽しんでいた新聞記者田島は殺人事件に遭遇した。被害者が死の間際につぶやいた謎のことば“テン”とは何を指すのだろうか……。
『七人の証人』:十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気づいたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現われる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。
『完全殺人』:空別荘に集められた4人は「完全殺人」の成功者たちだった。「最もすぐれた殺人方法を示した者に大金をやる」と言われ、4人は自らの犯罪を語り始める。完璧な殺人とは?奇妙な提案の真意とは?

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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