にじ308号

     ヨーガ教室はじまります 冬期間はヨーガで健康に!

 今村幸子先生ご指導のヨーガ教室を、今年も12月~3月に開催します。冬の間の健康管理に、ぜひご参加ください。
 第1回 12月20日(水)
 第2回 1月24日(水)
 第3回 2月28日(水)
 第4回 3月28日(水)
 時間は、午前10時~12時、参加費は無料です。
 参加される方は、お申し込みください。

     『日本点字表記法』改訂版原案が公表されました

 日本点字委員会(日点委)では、この度新たに『日本点字表記法』の改訂版を発行することになりました。その発行に先立ち、改訂案を公開し、広く意見を募集しています。より良い表記法のために、意見をお寄せください。ご意見をいただいたのち、編集委員会で最終原案をまとめ、2018年の日点委総会で最終決定し、新しい『点字表記法』として発行の予定です。
・公開する資料:
 「『日本点字表記法』改訂版(案)(第1編 第2~5章)『日本点字表記法』2001年版(第1編 第6・7章)」並びに「『日本点字表記法』改訂版(案)における主な変更点」
・公開方法:日点委ホームページからBESデータ及びPDFデータをダウンロードできます。
 ダウンロードページ:http://www.braille.jp/news/20171101koubo.html
 プリントアウト版の有償提供もしています。
「改訂版(案)第2~5章、 2001年版 第6・7章」
  点字 全3巻 2,200円・ 墨字 700円
「改訂版(案)における主な変更点」
  点字 全1巻 250円・ 墨字 150円
 ※墨字版は送料別途(ゆうメール実費相当額)です。
 ※点字版は第3巻が第6・7章です。
・公開期間:2017年11月1日~2018年2月28日
・意見提出の様式: ①名前又は団体名、②指摘箇所(できるだけ具体的に章・節・項 もしくはページ数を明記してください。なお、現行表記法を原案とする第6・7章については、ページ数だけでなく、章番号を必ず記載してください)、③意見・コメント、④代案(あれば)
・提出方法:様式に則っていれば点墨を問いません。
・締め切り:2018年2月28日
・提出先: 日本点字委員会事務局
  169-8586 東京都新宿区高田馬場1-23-4
               日本点字図書館内
メール: wadat@nittento.or.jp

       情報コーナー

 最近の「NHKまちかど情報室」からご紹介します。見本はにじの会にあります。

●「こすって皮むき」 創和 野菜の皮むき
 水で濡らしてこするだけで、野菜の皮を薄く無駄なくむくことができます。クリーナーに切れ目があることで野菜の曲面にもフィットし、野菜を包みながら簡単に皮むきできます。野菜を余分に落とすことが無いので、栄養素を無駄にせず生ゴミも減らせます。
 本体サイズ:(約)10×8cm
 本体重量:5g
 素材・材質:ポリウレタン、研磨材
 価格:245円

●バイオラボ ウォールステッカー バス
貼った場所の周辺にカビを生えにくくするウォールステッカー。立体シールの中には、カビを抑制するバイオが入っています。バイオが発する抗菌性の揮発性物質が、ステッカーを貼った場所周辺のカビを抑制してくれます。高温多湿の環境下でも揮発性物質を発するバイオを使用しているため、浴室環境などの湿気の多い場所でも効果を発揮します。
 使い方:お風呂の壁(なるべく高いところ)や天井に貼るだけでカビを抑制します。このバイオが発する抗菌性の揮発性物質は消臭効果もあるため、お風呂場の気になる臭いも消臭。バススプレーやパイプリキッドとの併用も効果的です。愛らしいジンベエザメの形をしています(大きさ12.5×6.5cm、厚さ1cm)。
 有効期間は約6ヶ月。気づくとお風呂の黒ずみが目立たなくなり、お掃除の回数も減ってきます。
 価格:税込 1,944円

       短歌・俳句・川柳

谷津フク子さん(郡山市)
朝烏鳴いてみんなを呼び起こす

           柳沼友治さん(郡山市)
鰯雲はるか福江の修道院

           山田麻理さん(福島市)
素敵でしょう!バザーで買ったと喜ばれ

           宮崎英幸さん(福島市)
まろやかな甘口ワイン「貴婦人」を
      飲みて諾(うべな)ふ高畠銘酒

           矢島秀子さん(南相馬市)
もう少しこのままいたい秋の昼
      草の実はぜる音を聞きつつ

           小板橋順二さん(猪苗代町)
朝ぼらけ白鳥の声賑やかに
      会津の湖(うみ)に着きし喜び

           穴沢勲さん(会津若松市)
雨風と世間の風にもまれつつ
      ここまで来たかとうとう七十

谷田川正さん(郡山市)
山形のもってのほかなる食菊を
たんまり酢漬け年明けを待つ

三浦寛さん(国見町)
紅花の香りするよな山形路
十八昔の思い出巡る

上杉神社
福島市 宮崎英幸
張りのある声にガイドをしてくるる
女(をみな)は言へり「おしやしなし」と
足許を危ぶみにつつボランティアに
引かれて詣づ上杉神社
三・壱壱の大地震(なゐ)の被害知るものか
      二段となりし鳥居くぐりて
我私強く民意の汲めぬ為政者よ
      思ひ見るべし「伝国の辞」を
舞鶴の橋渡らむに餌を欲(ほ)りて
あまたの鯉の水跳ぬる音

   佐久間邸ウォーキング
            猪苗代町 小板橋順二
田終(たじま)いす信夫佐倉の大庄屋
      柱に刻む江戸の歴史を

   JRPS福島からお知らせ

 新年会を行います。新しい年の始めにみんなで楽しくワイワイガヤガヤ・・・なんだか良い年になりそうですね。皆さんぜひご参加ください。
 日時:平成30年1月14日(日)
 場所:福島市アサヒビール園 四季の里店
     TEL 024-593-0113
 集合場所・時間:福島駅西口プラネット(ゲームセンター)前 12時30分
 内容:参加者が集まり次第、四季の里の送迎バスで福島駅西口から会場へ移動します。13時30分から2時間、バーベキューの食べ放題、飲み放題も付いています。帰りも送迎バスで福島駅まで移動です。外は寒いのでもちろん室内です。
 参加対象者 網膜色素変性症の患者とその家族・付き添い・関心のある方
 参加費:4000円(送迎バス代も込みです)。
 申し込み締切日:平成29年12月15日(金)
 問い合わせ:090-2367-4816(穴沢さん)
 ※ 3月25日(日)には教養講座、5月20日(日)には総会および「笑いヨガ」講演を開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

     お知らせ
● サポートセンターにじは、12月29日(金)~1月5日(金)年末年始の休館とさせていただきます。ご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。2018年は、1月6日(土)から活動を開始します。

    Tさんの 「私のおすすめ」

『洟をたらした神』吉野せい著・・・著者は、1899(明治32)年小名浜に生まれました。2年間小学校教師を勤め、その間に当時平で牧師をしていた詩人山村暮鳥と知り合い、その交流のなかで深い感化を受けます。当時のことを「眼に入るものを秩序もなく読み漁りました」と書き残しています。
 1921(大正10)年に詩人三野混沌と結婚してからは、彼が亡くなるまで文章は発表していませんでした。ただただ開拓農民として、いわき市好間町の菊竹山腹の荒れ地で、1町6反歩の開墾、穀物づくりに「渾身の血汗を絞」ったといいます。
 混沌亡きあとの1970年頃から、草野心平に勧められて2年間新聞に掲載した「菊竹山(きくたけやま)記」。これをまとめて1974(昭和49)年に刊行されたのが『洟をたらした神』です。
 作者75歳でした。刊行されると、75歳の農婦の作品として評判となり、大宅壮一ノンフィクション賞、田村俊子賞を受賞します。
 作者はその後『暮鳥と混沌』『道』の作品を残し、1977(昭和52)年に78歳で亡くなりました。
 『洟をたらした神』には16篇の作品が収められていますが、その中の、この著書の題名ともなった「洟をたらした神」の紹介をします。
 主人公「ノボル」は「バランスを外した貧しい食物で育てられていても細い骨格ながら強靭に固くしまっている」数え年6歳の男の子です。貧しい生活では玩具を買う余裕などあるはずもない開墾地の子供たちですが、林の中の湿地のスロープは恰好な滑り場所になりますし、その辺の木も石もみな楽しい遊び道具にしてしまいます。ただ、ノボルはその遊びの集団の中にはめったに入れませんでした。彼の背中には小さな妹が結いつけられていたからです。夕方、姉の帰りでその重荷から解放されるとようやく彼は自分の自由時間ができるのでした。
 ノボルは鼻汁はたらしましたが、とても賢い子です。手先が器用で、彼の作る竹とんぼは、両翼の釣り合いと中心のひねりの均衡が素晴らしく、誰のよりも高く長く飛ぶと親は自慢するのでした。
 ところが、それまで親におもちゃをねだったりしたことのないノボルが、ある日、重たい口で2銭のお金をねだります。その頃はやり始めたヨーヨーがほしいというのです。それは彼が生まれて初めてねだった、いじらしい希望でした。
 しかし、親は2銭の値打ちを、きゃべつ1個、大きな飴玉10個、・・・・とはじき出し、「来年学校に上がるときにいろいろかかっけど、みんな買ってやるよ」と彼の説得に努めます。彼は黙って外に出て行ってしまいました。母親はただ貧乏と戦うだけの自分の心が寒々しいと後悔します。ところがその夜のことでした。吊りランプのともるうす暗い小屋の中に歓声が起こります。何と、ノボルが見事なヨーヨーを作ったのです。「古い傷口が癒着して上下の樹皮がぼってりと、内部の木質を包んでまるくもり上がった得難い小松の中枝」の中央に深く溝を彫って作ったのです。そこにあぶらぼろで磨いた凧糸を巻きつけ、入念に仕上げたものでした。「やや円筒に近く、売り物の形とはちがうが、狂わぬ均衡のカンに振動の呆けは見られない。せまい小家の中から、満月の青く輝く戸外にとび出したノボルは、得意気に右手を次第に大きく反動させて、どうやらびゅんびゅんと、光りの中で球は上下をしはじめた。それは軽妙な奇術まがいの遊びというより、厳粛な精魂の怖ろしいおどりであった。」
 この作品集には、「洟をたらした神」のほか、厳しい開墾生活のこと、1歳にもならずに亡くした次女梨花のこと、北海道に渡った友人の詩人のこと、夫のことなどが収められています。作者は「ここに収めたものは生活の真実のみです」と作品集のあとがきに記していますが、収められた作品の中の言葉の一語一語が読み手に突き刺さってくるような作品です。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


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