にじ305号

     小旅行&交流会

 秋には行事をたくさん予定しています。
 9月3日の交流会、9月21日のミニ交流会&白杖体験会、10月13日の小旅行について、もう一度お知らせいたしますので、参加申し込みのお忘れがないようにご確認ください。小旅行は、9月1日午前9時から受け付けます。

 交流会
 日時:9月3日(日)10:30~15:00
    受付は9:30開始
 会場:AOZ
 参加費:500円(昼食代を含む)

 ミニ交流会&白杖体験会in会津
 日時:9月21日(木)10:00~15:00
 時間:10時~12時 ミニ交流会
    13時~15時 白杖体験会
 会場:会津稽古堂 研修室2

 小旅行
 日時:10月13日(金)
    9:00 福島駅西口出発(8:45集合)
    16:00 福島駅西口到着・解散
 行き先:まほろばの里・高畠&米沢・上杉神社
 参加費:2,000円

      音訳講習会を受講して

 今年度の音訳講習会が終了し、9名の方が仲間として入会されました。4名の方の感想をご紹介します。

● 音訳がどんなに大事で大変なことだということがわかりました。そしてボランティアと言っても生半可な甘い気持ちではできないということが。でも元来、あんまり深刻に物事を考える方ではないので、受講していくうちに、毎回出される宿題の下調べが楽しくおもしろく知らないことの多さにびっくりして、かえってやる気を起こさせてくれました。アクセントもなるほどと思いました。講師の方々が一生懸命教えてくださり、何とか一人前になってほしいという気持ちがひしひしと伝わり、また自分の勉強にもなるし、続けて何とかなるように頑張りたいと思います。(菱沼朝子)
● 初めはどきどきしながらの受講でしたが、だんだんと難しいということを実感しました。今までにない勉強をしております。視覚障害者の方のお役にたてればという思いはあるのですが、道のりは長いように思っています。ボランティアをしておられる方に頭がさがります。発声がとても勉強になっており、漢字の読み方も地名とか名前で違った読み方があったり、知らなかったことがたくさんあり、学ばされております。講師の方々にお礼申し上げます。(追分富子)
● ただ本を読むのが好きなことといろいろな本を読むことで新しい知識が得られ、老化防止にもなるのではないかという単純な動機で参加しましたが、意に反してプロのアナウンサーのような技術が必要になるなど根気とやる気がかなり必要になることがわかり、先行き不安になりました。漢字の読み等を調べることは楽しみながらもできますが、発音となると自信がありません。これから先長い時間が必要になると思いますが、なるべく続けていきたいと思います。このような機会を与えていただきありがとうございます。老体にむち打って頑張りますので、今後もよろしくお願いいたします。(今泉淳子)
● 調べたり、声を出す機会をいただけて感謝しています。当初、横浜出身の自分はイントネーションの部分でアドバンテージがあるのかなと思っていました。が、それ以前に「自然な読み方」ができていないことに愕然としました。録音すればするほど不自然になっていくことにもがく宿題録音でした。練習あるのみ、継続をこんなに実感した講習はありませんでした。反省ばかりですが、講師の皆さんの格好良さにあこがれを持ちました。細く長く続けられたらと希望します。(加藤弥生)

     テキストデイジー講習会を行います

 にじの会のテキストデイジー製作もどうやら軌道に乗ってきました。第2・第4土曜日の午前に、打ち合わせや研修を行って、プライベートのテキスト作成やサピエにアップするテキストデイジー図書の製作に励んでいます。今年度、初めてテキストデイジーボランティア養成の講習会を行います。お近くで関心のある方をぜひお誘いください。テキストデータを作成することから始めますので、パソコンで文字入力できる方ならどなたでも活動できます。
 日時:9月30日(土)・10月7日(土)2回
    13:00~15:00
 会場:福島視覚情報サポートセンターにじ
 定員:10名
 受講料:無料
 受講要件:基本的なパソコン操作、文字入力ができる方、受講後、にじの会のボランティアとして、活動してくださる方を歓迎します。

     福点連 研修会に参加しましょう!

 福点連(福島県点訳グループ連絡会)では、毎年点訳ボランティアの研修会を行っています。今年も下記要領で行いますので、点訳ボランティアの皆さんは、ぜひ参加してください。
 「日本点字表記法」の原稿案が11月1日頃に公表され、2月末日まで広く意見を求め、2018年6月に最終案が決定します。「表記法」の作業の進行状況に合わせて、「点訳のてびき」の改訂作業も本格的になっています。
 午前中は、「表記法」「点訳のてびき」の改訂のポイントについて解説します。
 午後は、点字図書をよく利用されている方、点字をよく読んでおられる3名の方に、「点字と私」と題してお話しいただき、文字としての点字の有用性、点訳者の役割などについて考えます。
 日時:10月27日(金)10:30~15:00
 会場:福島市市民会館301号室
 内容
 10:30~12:00 「日本点字表記法」「点訳のてびき」の改訂について
 13:00~15:00 「点字と私」
 申し込みは、10月20日(金)まで、にじの会事務局へ。資料準備の関係上、参加者は必ず申し込んでください。

      短歌・俳句・川柳

           柳沼友治さん(郡山市)
人と家樹木を岩を夏出水

           谷津フク子さん(郡山市)
牛蛙バリトン声で歌ってる

           佐藤八重子さん(福島市)
混雑する朝のトイレに番号札

宮崎英幸さん(福島市)
詩吟創立四十年の大会に
吾は受賞す功労賞を

           矢島秀子さん(南相馬市)
ようやくに明日は出でゆく仮設部屋
      孫のいびきをかたわらに聞き

           穴沢勲さん(会津若松市)
ゆるやかな流れに乗って歩み行く
      後期高齢いやいや青春

           三浦寛さん(国見町)
芽が出たか? 家庭菜園手探りで
      汗に応えたおらげのカボチャ

           谷田川正さん(郡山市)
パタパタと両手(もろて)自在にうちわ風
      これぞエコロジー夏の風物

    裁判所見学
           福島市 宮崎英幸
裁判所見学の七月十九日
      ことし初めてのみむみむ聞けり
「花もみもある福島市」を見るものか
      梅のひともと中庭にあり
バリアフリーの行き届きたる裁判所に
      かつての暗きイメージの消ゆ
丁寧なる裁判官の説明に
      心ほぐれて親近感湧く
法服をまとひて裁判長席に
      座れば自ずと気の引き締まる

           猪苗代町 小板橋順二
法廷に立つ人いずこ向かわんと
      心ふるわせ蝉が鳴くなり
暑きビル谷間の隅の立葵
      上まで咲きて梅雨明け待てり

※ 7月19日の裁判所見学の様子は、福島地方裁判所のホームページに、写真入りで掲載されています。「もっと堅いところかと思っていたが、フレンドリーでびっくりした。」「裁判官のお話もユーモアがあって親しみやすさを感じた。」「裁判員は視覚障害者の私には難しいと思っていたが、拡大読書機や活字読み上げ機、点字も準備してあると聞き、候補になったら断らずにやってみようと思った。」などの皆さんの感想も紹介されています。
 福島地方裁判所ホームページ( http://www.courts.go.jp/fukushima/)→見学傍聴案内→「福島地方・家庭裁判所の見学の様子を紹介しています。」をご覧ください。

      お知らせ
● 毎年、点字講習会受講者が福島県立視覚支援学校(盲学校)を見学させていただいています。今年の受講者以外でも、にじの会のボランティア会員は一緒に見学させていただけますので、希望者は事務局に申し込んでください。
 日時:9月28日(木)11:00~12:00
 当日、福島市保健福祉センター1階ホールに10時45分まで集合してください。

● 今年もバザーへの提供品のご協力をお願いします。バザーは11月11日(土)に行います。ご家庭に眠っている品や大切に保管していたけれどもう使わなくなった品など何でも結構です。9月から受け付けますので、ご協力よろしくお願いいたします。

● 福島市社協主催の「ふれあい広場」が、今年は9月18日(祝)に「まちなか広場」で開催されます。にじの会は、点字体験を担当し、小中学生や一般の方に点字しおりづくりをしていただきます。そのた、授産施設の製品の展示販売などもありますので、お時間のある方は、まちなか広場へどうぞ。

      「私のおすすめ」

 今月は、松本清張の本を2冊ご紹介します。1冊は、2004年の「坂下さんのおすすめ」の「球形の荒野」、もう1冊は、今テレビドラマ化されている「黒革の手帖」です。政治・社会問題から歴史、推理・サスペンスと幅広い題材で多くの作品がある松本清張をじっくり読んでみませんか。どちらも点訳・音訳されています。このほかにもサピエに多く登録されています。

 『球形の荒野』・・・戦局は厳しく日々敗色の度を増す太平洋戦争末期。日本人の生き残りをかけ外務省は少壮官僚を欧州へと派遣し、連合国との間で密かに終戦工作を進めていた。ポツダム宣言の受諾と共に8月15日を以て終戦を迎える。しかし、その間の工作内容は完全に秘匿され、男の経歴はおろか国籍さえも抹消されなければならなかった。戦後、復興の兆しを見せる祖国へと密かに帰還した男は、心ならずも幼い日別れねばならなかった我が子との再会を果たす。 「・・・親しい方にお会いしたようですわ 。自分の一番懐かしい人に会った気がするんです。」美しく成長した娘の言葉に、身分を秘し異邦人として生きていかねばならぬ男にとり、そのとき発すべき言葉は無かった。終戦工作で自分の存在を消した外交官の、娘への絶ちがたい情愛。帰還した戦争の「亡霊」が暴き出す人間の内面にひそむ悪と闇を描く。
 『黒革の手帖』・・・7500万円の横領金を資本に、銀座のママに転身したベテラン女子行員、原口元子。店のホステス波子のパトロンである産婦人科病院長楢林に目をつけた元子は、元愛人の婦長を抱きこんで隠し預金を調べあげ、5000万円を出させるのに成功します。そして、次には、医大専門予備校の理事長・橋田を利用するため、その誘いに応じます。が…。夜の紳士たちを獲物に、彼女の欲望はさらにひろがってゆきます。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
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