にじ304号

     交流会へどうぞ!

 今年も夏の1日、交流会で暑さを吹き飛ばしましょう。
 日時:9月3日(日)10:30~15:00
    受付は9:30開始
 会場:AOZ
    (福島市曽根田町 MAXふくしま4階)
 参加費:500円(昼食代を含む)
 プログラム
  10:30 開会・オリエンテーション
  10:35~10:50 自己紹介
  11:00~12:00 グループ別体験
  12:00~13:30 昼食・便利グッズ展示
  13:30~14:30 お話
  14:30~14:50 フラダンス
  15:00 閉会
 今年のグループ別体験は、三つのグループに分かれて、一つだけ体験します。申し込時に、第1希望、第2希望をお知らせください。
 ① 楽しく脳トレ・筋トレ:いすを使って楽しくできる軽い運動を行います。講師は福島県レクリエーション協会の森百合子先生。
 ② 川柳を作ろう:初めての方でも楽しめる、川柳の初歩を教えていただきます。講師は、熊坂よし江先生。
 ③ 簡単クッキング:今年は、昼食とデザートを手作り。おいしいお昼ご飯になるでしょうか?
 午後のお話は、資源?燃えるゴミ?不燃ゴミ?といつも迷ってしまう「ゴミの分別」について、福島市清掃管理課の方にお話をしていただきます。
 お昼休み時間には、便利グッズ、日常生活用具を小原眼鏡さんに展示していただきます。また、アメディアから、電子白杖、快速よむべえ、にじいろリーダー、振動時計メテオをお借りして展示します。その場で体験できます。その他、にじの会にある便利グッズも展示します。
 最後は、フラサークルにじのフラダンスの発表とともに、みんなで楽しく歌って、締めくくりましょう。
 皆様のご参加をお待ちしています。お早めにお申し込みください。

      ミニ交流会&白杖体験in会津

 今年は、会津若松市会津稽古堂で、ミニ交流会ならびに白杖体験会を行います。
 会津若松市ならびに近隣にお住まいの「にじ」をお読みの皆様、ぜひご参加ください。会津稽古堂で、にじの会の各担当のスタッフ、ボランティアがお待ちしています。また、「にじの会」に関心をお持ちの方がいらしたら、お知らせください。
 当日は、点訳・音訳・テキストデイジーなどの製作に関わっているボランティア、ウォーキング・パソコンサポートのボランティア、図書の貸し出しなどを担当している事務局が参加し、にじの会の活動の紹介をします。また、皆さんからの質問にお答えしたり、希望をお聞きしたり、懇談をして、楽しいひとときを過ごしたいと思います。
 午後は、日本盲導犬協会スマイルワン仙台のご協力をいただき、初めての方を対象とした白杖体験会を行いますので、午後も参加をお待ちしています。対象となる方をご存じでしたらぜひお誘いください。
 日にち:9月21日(木)10:00~15:00
 時間:10時~12時 ミニ交流会
    13時~15時 白杖体験会
 会場:会津稽古堂 研修室2
     会津若松市栄町3-50
     電話 0242-22-4700
 申し込み、お問い合わせはにじの会事務局へ。

      便利グッズのご紹介

 魔法の爪切り
 NHKまちかど情報室で紹介された、切らずに削るタイプの爪切りです。切るタイプの爪切りは深く切ってしまうこともあり、深爪になることも。そこでこの爪切り。ペンみたいな形をしていて、キャップを外すと、表面はおろし金のようになっています。爪をこすり当てると、削られた爪が出てきます。削りカスは本体に入るので飛び散ることはありません。お子さんでも安心して、爪切りができます。定価800円。見本はにじの会にあります。交流会でも展示します。

      お知らせ
 ● 8月10日(木)~16日(水)は、サポートセンターにじを休館いたします。ご不便をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。

     後期高齢者医療被保険者のみなさんへ 被保険者証更新のお知らせ

 後期高齢者医療の被保険者証は、毎年8月1日に更新することになっております。
 7月中にお住まいの市町村から、新しい被保険者証をお送りしますので、8月1日以降に医療機関で受診をする際には、必ず新しい被保険者証(オレンジ色)を窓口にお出しください。
 なお、今までお持ちの被保険者証(ピンク色)については、なるべくお早めに、お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課まで返却いただきますようよろしくお願いいたします。
 また、視覚障がいをお持ちの方の被保険者証に点字シールの貼付を希望する場合は、被保険者証を持参のうえ、お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課にお申し出ください。

 お問い合わせ先:
  お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課
  または 福島県後期高齢者医療広域連合事務局
  電話 024-528-9025(代表)

      短歌・俳句・川柳

           佐藤哲哉さん(福島市)
議事堂はもり・かけばかりで食い飽きた

           谷津フク子さん(郡山市)
昔には長屋がみんなのボランティア

           山本敦士さん(伊達市)
我が省エネはうちわがいいと汗をかく

           谷田川正さん(郡山市)
梅雨晴れ間芭蕉も温む鯖湖湯の
      源泉にふれ健やか祈る

           三浦寛さん(国見町)
梅雨晴れ間妻の手を借り眼も借りて
      掘った新じゃがいろはのレシピ

           穴沢勲さん(会津若松市)
青春のとびらを2回トントンと
      見通し立たず毎日ファイト

           矢島秀子さん(南相馬市)
我もまたじきに戻ると馬にいう
      牧場の柵に白杖(つえ)をとどめて

           宮崎英幸さん(福島市)
塀に沿ひ杖突き歩む吾が頬に
      芽吹き初めたる蔓薔薇の触(ふ)る

           武田栄子さん(福島市)
手をとりて父と歩みしバージンロード
      孫の姿にほろりと涙

    飯坂散策
 6月28日の飯坂散策では、飯坂駅、鯖湖湯、堀切邸などを巡り、芭蕉・与謝野晶子などの句碑・歌碑に触れ、飯坂の歴史を改めて知ることができました。3人の方が感想の俳句・短歌を寄せてくださいました。

    あやかり太子(たいし)
           福島市 宮崎英幸
飯坂の駅に建ちたる芭蕉像
      曾良伴はず杖を持ちしと
乙羽御前の流しき涙と紛ふほど
      岩を流るるわずかな清水
客足の減りし旅館の幾つかは
      老健施設に変はりてゐたり
子規の句と晶子の歌がひとつ碑に
      彫られてあるは思ひ見ざりし
ご利益を願ひて右手と握手せり
      あやかり太子の大きなる手に

           福島市 市瀬幸男
梅雨晴れや史跡を前にうかびくる
      俳聖のかほ勇ましき武者
飯坂の史跡巡りて吾はただ
      思いを馳せる往時の栄枯

           猪苗代町 小板橋順二
しのぶ雨オランダ医者とオタクサん
坂うえの八幡稲荷義家を
かたるがごとく葛(かずら)さきおり

      坂下さんの 「私のおすすめ」
『天平の甍』井上靖著・・・推古天皇の御代、聖徳太子により憲法十七条が制定され、日本歴史上初の律令国家としての礎が作られました。聖武天皇の御代にいたり、なお未熟であった律令制・仏教戒律について当時の大唐国に留学僧を派遣して国家の統治機構を初めとする学問知識を貪欲に学ぼうとしていました。日本史上一大国家事業ともいえる遣唐使の派遣です。
 当時の中国・大唐国(618年~907年)、国家体制として律令制・均田制・府兵制などを確立し、当時の世界の中でも先進国としての国家機構を確立していました。その大唐国を目指しての渡海の現実はあまりにも危険極まりないものでした。
 浪速の津(現在の大阪湾)から風を頼りに船出・東シナ海を西進し大陸へと上陸しようというものです。途中、暴風雨に巻き込まれ難破し水死する者数知れず。無事に大唐国に入国し、20年あるいは30年に及ぶ学問僧としての生活の中、志半ばにして病没する者も決して珍しくはなかったようです。さらに目的を果たして帰国の船上の人となっても再び東シナ海に乗り出し無事祖国の土を踏み得た者はその半数であったことも珍しくはなかったと言います。
 歴史上、正確な記録が残されている阿倍仲麻呂は、奈良時代の学者で、極めて有能な人物でした。遣唐留学生として入唐、日本人でありながら超難関の科挙に合格し、玄宗皇帝に高級官僚として重く用いられました。繰り返し日本への帰国を試みますが、乗船が難破し思いは叶えられずについには唐の地にて没しました。唐でいかに重く用いられようとも、その望郷への思いは募るばかりであったといわれています。
 天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも(唐土にて月を見てよみける)
 今回取り上げました作品では4名の留学僧・大和朝廷の官吏・水夫たちを含めた500を超える者たちが4隻の船舶にそれぞれ分乗し、唐を目指して渡航します。ひたすら学問に耽り、大唐国に蓄積されたおびただしい経典を写経し続ける。それらを日本へと持ち帰るとき、全ては私の手元を離れて一巻一巻の経典には足が生えたように日本中の学問僧の元へと散って行くであろう。
 広大な大唐国をひたすら経巡り砂漠をさまよい、大山霊を仰ぎ、栄華を誇る国土に住み、流浪する貧しい人々の現実を見定める。それこそがこれからの日本という国を築いて行く上での礎となる。僧侶としての身分を捨て還俗し妻帯し子供をもうける。その妻子に祖国日本を見せたいと思い悩む。
 「下手な学問を積んだ者より唐の国情を遙かに知悉した者」として、大和朝廷の官吏は帰国船への乗船を快く内諾しますが、国家の期待を一身に受け止め渡航した我が身の有様に懊悩し、再び数知れぬ民草の中へと歩みさり帰国することなく朽ち果てた者もいます。
 そして日本が求め続けた誠の仏教戒律を伝えるために国法を犯し鑑真大和上の渡日が実行されました。
 5度の渡航に失敗しあまりの労苦に大和上は完全失明します。そして6度目の渡航でようやく来日することができたのです。その尊いお姿は座像として現在唐招提寺に国宝としてまつられております。
 以下は余談です。唐の玄宗皇帝と言えば絶世の美女と歌われた楊貴妃との恋物語が今に伝えられています。現在の中国で日本映画・テレビ番組が自由に見聞きできるようになったとき、山口百恵さんの清楚な美しさを映像の中に目にした多くの中国の人々は息を飲んだと言います。「楊貴妃が今の日本に生まれ変わっていた!」(点訳・音訳あり)
 ※ 坂下さんの「私のおすすめ」は、次号よりしばらく休載いたします。皆さんの私のお薦めの本をぜひお知らせください。原稿をお待ちしています。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


〒960-8074
福島市西中央2丁目23-1
TEL:024-529-7021
FAX:024-529-7031

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