にじ349号

ウォーキングクラブスタート!

5月から、新たにウォーキングクラブを開始します。
毎月第2・第4水曜日、サポートセンターにじに集合し、準備運動ののち、自分の脚力にあったコースを選択してボランティアとペアで歩きます。自分の目標に合わせ、ゆっくりでも速歩でも、また短めの距離でも、ちょっと長い距離でも、その日ペアとなったボランティアと一緒に歩いてください。12時までには、サポートセンターに戻ります。
クラブですので、毎回参加が原則ですが、欠席される場合は、サポートセンターに電話かメールでご連絡ください。また、いつからでも入会可能です。
第1回の5月12日は、説明会をかねて行います。とりあえず、第1回に参加してみようと思われる方は事務局までお申し込みください。
第1回 5月12日(水)10:30~12:00
※ウォーキングボランティアの参加もお願いします。

2020年度の活動報告

昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定していた交流活動はほとんど実施できませんでした。そのなかで感染防止に配慮しながら行った活動についてご報告します。
(1) 交流活動
ウォーキング
6月24日  阿武隈川河川敷 16名参加
7月22日  四季の里      12名参加
10月28日  文知摺観音   12名参加
11月25日  信夫山     13名参加
ヨーガ教室 1回 12月19日   4名参加
パソコンクラブ  17回      114名参加
フラダンス教室    7回       90名参加
チャレンジクラブ 42回     332名参加
卓球台使用       72回      300名参加
ミュージックベルクラブ 17回  121名参加
交流会・ミニ交流会・小旅行は中止し、バザーは、1度に4名までに利用を限定して、7月~12月まで展示しました。各クラブ活動も、1回の参加者の時間をずらしたり、2部屋に分けたり工夫をしながら実施しました。

(2) 個人への支援活動
パソコンボランティア ZOOM体験  4名
点字学習サポート  学習者 4名  104回
担当者 4名
外出サポート(個人)           46回
日常生活用具申請                 4件
便利グッズ         17件 29点
プレクストークの不具合等のサポート  随時
サポートセンター利用
ボランティア  延べ 2101名
利用者      延べ   103名
(事務局員・クラブ活動などの参加者を除く)
※ 対面音訳・歩行訓練は実施しませんでした。

2021年度の活動について

今年度はサポートセンターでの日常の業務、点訳・音訳書の貸出、プライベートサービス、各種クラブ活動等は、平常通り実施しますが、交流会・小旅行・バザー等につきましては、コロナの収束状況を見ながら実施かどうかの決定をしていきたいと思います。
そのつど会報でお知らせいたしますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。

短歌・俳句・川柳

柳沼友治さん(郡山市)
マスク顔教室に満ち名を知らず

佐藤哲哉さん(福島市)
節目だけテレビが騒ぐ10年目

矢島秀子さん(南相馬市)
そよ風の運ぶ花の香部屋に満つ
かけ声ひとつガラス戸を拭く

小板橋順二さん(猪苗代町)
そよ風に林の中よりパキパッキン
春の調べか藤サヤ弾ける

穴澤勲さん(会津若松市)
ワクチンを打つかやめるか悩み抜き
どうも俺にはカタカナ合わず

三浦寛さん(国見町)
保戸原の紅屋峠は春爛漫
コロナに負けじとお花の競演

谷田川正さん(郡山市)
忘るまじ十年過ぎし震災を
数多御霊へ永久に祈りて

お知らせ
●内閣府が作成した『マイナンバー(社会保障・税番号)制度のご案内』点字版・音声CD・大活字版が届いています。利用できる範囲が広がっているマイナンバー制度の最新の状況を反映し、マイナンバーの利用場面や取り扱いの注意点、マイナポータルの利用方法などについて解説しています。
●国民生活センターが作成した『2021年度版くらしの豆知識』デイジー版が届いています。
上記二つの資料はご希望の方に貸し出しいたします。

●福島県障がい者総合福祉センターより2021年度の見えづらさの相談会のお知らせが届きました。医療相談・福祉相談・福祉用具の展示、職業教育相談、盲導犬体験歩行などができます。申し込みはお住まいの市町村役場身体障がい福祉担当課にお願いします。
6月22日(火)白河市
7月 6日(火)南会津町
8月25日(水)郡山市
9月 8日(水)喜多方市
10月 5日(火)相馬市
11月 9日(火)いわき市
12月 7日(火)伊達市

サピエ図書館アップデータ利用状況
にじの会が製作した図書の2020年度の利用状況。

《点字データダウンロード回数》
1.大人が知っておきたい物理の常識    120
2.「寝入りが9割」の睡眠技術       90
3.おもしろ無線受信ガイド          84
4.医道の日本 2020年6月号        82
5.ニュートン 2020年5月号      81
6.英国人記者だから分かった日本が世界から尊敬されている本当の理由    68
7.令和三年神宮館家庭暦           66
8.日本人の体質研究でわかった長寿の習慣 64
9.いちいち不機嫌にならない生き方       60
10.脳が老化する前に知っておきたいこと    59
11.書く習慣で脳は本気になる       57
12.イチからわかるサルコペニアQ&A   49
13.素数はめぐる                          48
14.プレゼンの教科書           43
※ 月刊誌は最もダウンロードされた月の回数です。

《音声データダウンロード回数》
1.科学は未来をひらく               224
2.月影の迷路             163
3.病気の9割は「あいうえお」で防げ  159
4.令和三年神宮館家庭暦        154
5.いいことずくめの玉ねぎレシピ    114
6.京都大とノーベル賞         108
7.学ぶということ             93
8.新聞力                   90
9.歴史の読みかた            74
10.不思議に会いたい            72
11.自分からのぬけ道           58
12.きのうまでにさよなら         51
13.「塩分0g」の満足ごはん        39
14.ハイジ1 完訳版              38
15.シニアの元気 菌の力でおいしいレシピ  31

《テキストデイジーデータダウンロード回数》
1.いまさら聞けない健康の常識・非常識 176
2.大人を黙らせるインターネットの歩き方144
3.世界一美味しいご飯をわが家で炊く   92
4.超高齢社会の法律 何が問題なのか   87
5.ドラゴンの塔 上           83
6.社会調査の基礎            77
7.凍てつく街角              72
8.パラアスリート            67
9.言葉が鍛えられる場所          61
9.視覚障がい者の「歩行訓練士に関する研修会」記録集  61
11.ドラゴンの塔 下           53
12.雨ニモマケズ 外国人記者が伝えた
東日本大震災            51
13.北京から来た男 上          49
14.「やさしさ」と日本人          45

坂下さんの 「私のおすすめ」

『涙の花嫁行列』蓮見恭子著・・・物語は関西の大都市大阪、賑やかというか騒がしいというか、コテコテの大阪の人々の暮らす町の生活、いきなりおいしそうな焼きそばとたこ焼き、ソースの焼ける香ばしい香り、さらには関西人の乗りの良さ、女子校へと通学する3人の娘たち、テンポよく物語は進んで行きます。
弾むような生活の日々。いとおしい娘を授かった世の親父たち。誇らしくも、なんともむずがゆく呆然としている有様がおかしくも気の毒でもあります。
その娘たちの楽しそうなおしゃべり。
「オハコンニチバンワ」
なんだこりゃ!坂下のじいさん、わけがわかりません。今まで聞いたこともないとつくにの言葉か、幾つかの国語辞書を開いてみましたが、それらしいものもありません。もしかしてと、インターネット・検索エンジンを走らせてみました。なるほど、なるほど。元気一杯、今時のおきゃんな娘たちの世界で派生した言語文化のようです。
身なりなどもかまわずに駆け回っていた日々も、いつしか花開き匂い立つような美しい娘へと変貌を遂げて行きます。「幼虫が羽を広げ、色鮮やかな蝶へと変容してゆく姿そのまま」と表現した御仁もありました。
そして社会人となり、病院の事務員として充実した毎日を送りながらも、人生の岐路を迎えます。良縁を求めての結婚問題に悩む日々が訪れます。思わず「娘たちよ、負けるな、頑張れ、頑張れ!」と声をかけたくなります。
話は変わります。数年前、悪友からの一本の電話。気立てのよい、よくできた娘がいます。バレンタインデーを間近にひかえ、台所にこもりせっせと手製のチョコレートを作っていると言います。
「はい、お父さんにもあげるね」
一生懸命に仏頂面を作りますが、内心ではすっかりしょげ返っています。これは面白いことになった。
「昔々、どこそこ小町と言われたおぼこ娘をだまくらかして自分の嫁にしてしまった悪ガキがいましたが、あれはどこの誰でしたかね」というと、きゃつめ今度はぶち切れて電話をガチャギリ。
愉快、愉快。生物特性としての男と女に歴然とした違いがあるのは当然であり、それは無視してはならず、また無視できるものでもありません。生物的には女が圧倒的な生命力を持ち、生活力も持っているのです。
日本プロ野球界で名将・知将とたたえられた、故・野村克也監督でさえ沙知代夫人が亡くなられたとき、人目もはばかることなく男泣きしました。あの野村監督が…!ご記憶の方も沢山おられることと思います。
現代日本が生んだ知性・文芸評論家、故江藤淳氏は慶子夫人に、病のために先立たれたとき、その憔悴し、衰えゆく姿には余りにも痛々しいものがありました。
「心身の不自由は進み、病苦は堪え難し。去る6月10日、脳梗塞の発作にあいし以来の江藤淳は形骸に過ぎず。自ら処決して形骸を断ずる所以なり。乞う、諸君よ、これを諒とせられよ」最愛の妻との死別。自らを形骸と断じ、読む者をしてその肺腑をえぐらずにはおかない遺書一通を残し自死。
平塚らいてう女史曰く「元始、女性は太陽であった」と。(点訳・音訳あり)

お問い合わせ先

特定非営利活動法人にじの会


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